今はもうないけれど、対岸の桑畑の中に赤茶けたトタン屋根の駅舎を思わせる細長い平屋建ての建物があった。
確か病室と呼んでいたようで、法定伝染病の応急隔離場所と聞いたことがある。
そのころ夏になると恐ろしい赤痢が時々発生した。感染力が強く家族全員が罹患することも珍しくなかったようだ。
そのような伝染病は現在、人間の制御下に完璧に抑えられていると信じていたけれど。
新型コロナがインフルエンザと同類なら春が来れば自然に収まるという人もあるけれど、それはわからない。
春めいてきた常念
今はもうないけれど、対岸の桑畑の中に赤茶けたトタン屋根の駅舎を思わせる細長い平屋建ての建物があった。
確か病室と呼んでいたようで、法定伝染病の応急隔離場所と聞いたことがある。
そのころ夏になると恐ろしい赤痢が時々発生した。感染力が強く家族全員が罹患することも珍しくなかったようだ。
そのような伝染病は現在、人間の制御下に完璧に抑えられていると信じていたけれど。
新型コロナがインフルエンザと同類なら春が来れば自然に収まるという人もあるけれど、それはわからない。
春めいてきた常念