忙中の閑 入梅後しばらく降り続いた雨が上がった午後、久しぶりに畑を見回った時異様な景色を見た。
紐状の雄花を満載謳歌していた栗の木に異変が起きている。
害虫による食害である。あれほど豊かに茂っていた葉がまったく無くなって、細い棒状の雄花の芯だけが残っていた。
近くに寄ってみると下枝に残った葉に白髪太郎が群がっていた。
美しい歌舞伎役者のいで立ちだ。
何かの条件が重なって大発生を後押ししたのだろう。
しかしアメシロに比べたらはるか、はるかに親しみがわく幼虫である、
繭であるスカシダワラも、夜大きな羽音で訪問するクスサン蛾も友達だった。