ワサビ
家に向かって緩い坂道を下っている時、突然左膝が小さな音を立てて爆発したようだ。
静かにしていれば痛みはないけれど、左膝に掛かる力の加減で、へたり込むような激痛が襲う。
家まで這うようにして帰った。
整形外科で診察を受け、典型的な「変形性膝関節症」と診断された。
これは病気ではない、関節構成部品の一つ軟骨の摩耗である。
レントゲン写真に映った関節の影絵には軟骨の残滓が薄く映っていた。
痛み止めと、潤滑剤成分を服用し、激しい運動は避け、膝をいたわる様に。
合わせて関節を包む筋肉を鍛えるように言われた。
「これ以上進行したらどうなりますか」
先生は「人工関節へ置換することになるでしょう、最近人口関節の進歩は目覚ましく、素晴らし関節がありますよ」と人工関節営業部の担当者が喜ぶ様な事を云って片眼をつぶった。
驚かさないで下さい でも当社の売上に貢献するのも悪くない
粗忽な私のためにご心配をお掛けしたのではないかと心配しております。
足を引っ張ったのではと思うとおちおち眠れません。
金井さん。本番を控えて調子を整えてくださいね。
6月5日は楽しみにしていますよ。
心配掛けたなど とんでもない。
いつも元気を貰えるので頑張れます。
4日に出席いただけないのは残念至極です。
晩餐会には山海の珍味を集めてお待ちしておりましたのに。
次の機会には上高地まで行きましょう