常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

近ごろのわからないこと 先物取引

2008年09月10日 | 季節の便り
ニラ 原油高騰われ関せず

 不景気なのか、お門違いも甚だしいことに、あの手この手で先物取引勧誘が頻繁にやってくる。
 先物取引が現代社会にどんな貢献をしているのか、皆目理解できないでいるのだけれど、話を聞く限り、とにかく儲かるらしい。
 それが本当なら、勧誘する人たちはこの上ない慈善家なのである。
富を得る秘術を惜しげもなく、我ら衆生に分け与えてくれる救世主である。
 相対的にみて儲けと損失はイコールになるという、原油価格の高騰も先物取引に群がる投機筋によるものであるといわれる。
 彼等が自由に操る資金量は日本の国家予算など足許にも及ばない額らしい。
この取引は一体誰が儲けて誰が損を被ったのだろう。
 
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禁煙に至る事由

2008年09月09日 | 季節の便り
トウワタが鮮やかだ。
どんな症状が出るのか知らないが有毒だという。


締め切った会議室を、一歩出た時の空気の清浄感はいまでも忘れない。
会議室も汽車も電車も自動車も、いつも煙草の煙が充満していた。
煙の排出者の一人として、私はいつもそれらの人の中にいた。
それにも関らず、30数年前に、ある事を境に煙草と綺麗に縁が切れた。
それは言葉では表せない強烈なバス酔いを経験した時からである。
 その 喉から内臓を掴みだされるような苦しみをさらに加速させ、奈落の底に突き落としたのは、煙草の煙とその臭いであった。
北欧の荒涼とした岩だらけの土地に、今すぐにでも放り出してほしいと、前後の見境もなく切実に願った。
煙草はあの時の悪魔を思い出す。

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鷺草

2008年09月08日 | 季節の便り
飛翔

淡水魚の品種改良等を行う県の水産試験場に養魚池があって、時折黒い塊のようになった魚が、騒がしく白いしぶきをあげて水面を回遊する。
塑像のように直立していた青鷺の首が突如動いて水面を刺す。
戦果を空高く掲げて、自分の首周りよりも太いニジマスを一気に胃の腑に滑り落とす。
青鷺は我が家の小さな池にも魚影を求めて飛来する。
だから魚は飼えない。
白鷺はそういう悪さをしないと単純に思っている。
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中途半端な日

2008年09月07日 | 季節の便り
ツリガネニンジン

一度草刈機でなぎ倒されて、その後に延びた花茎に付いた花は、ベルが思い思いの方向をむいている。
蒸し暑くて、どんよりとした空の遠くからしきりに雷の音が聞こえてくる。
こういう日は何をしても中途半端である。
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地球儀

2008年09月06日 | 季節の便り
ナンバンハコベ

ソビエト連邦が残る古い地球儀を使っている。
地図と違って三次元で位置関係が把握できるところが重宝である。
いまだに地球を頭の中に描くことが出来ない性質(能力)なので、必要に応じてお世話になっている。そしてそのたびに何か新しい発見がある。
世界は広いとつくづく思う。さて南蛮国はどこだ?


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もの忘れ

2008年09月05日 | 季節の便り
ハイビスカス 第二花

石垣島ハイビスカスに、二輪目の花が咲いた。
ちょっと小ぶりだけれど、素朴さがあっていいと思っている。
暖かい国に出かけた時、真っ先に目につくお馴染みさんである。
先日会話の中で、どうしてもハイビスカスという名前が思い出せないことがあった。
咲き乱れる南国の景色は鮮明に浮かぶけれど、名前が出てこないもどかしさを充分味わった。
みょうがの食べ過ぎかもしれない。

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キツリフネ 釣りあげられた深海魚

2008年09月04日 | 季節の便り

深い海の底のように湿った薄暗い胡桃の木陰で咲いている。
クルミは二百十日が過ぎると完熟とはいかないけれど、水気の多い種子が食べられる。流れの木陰に、ブドウのような一房を抱えて陣取り、台になる平らな石を流れの中に沈めて、ハンマーは手頃な小石を用意する。
緑色の外皮を小石で叩いてはぎとってから、かたい殻を割る。
食べられる中身は全体から見たら、十分の一、いや二十分の一かもしれない。
口の中に広がる木の実の濃厚な味が嬉しかった。
胡桃の外皮はアクが強く、注意しないと指先が濃い茶色に染まった。
その染色力は強く、雪が降るまでその痕跡が残った。

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常念の表情

2008年09月03日 | 常念100景
秋色がにじむ常念

4時30分、南東の青い透明な空で、二匹の犬を従えたオリオンが日ごとに光を増してきた。
やがて夜明け、常念の頂きに朝日がさして、夏の名残の雲が光る。
鬼の仕業か、巨石が乱立する間を縫って登る険しい道の、小さな隙間に咲く、小さな花たちは、既に薄く紅葉を始めたかもしれない。
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地方空港危機

2008年09月02日 | 季節の便り
小さい夕焼け

航空会社合理化の余波で、松本空港からの定期運航便は危機に瀕しているらしい。
年間の搭乗率により、路線は容赦なく切り捨てられることになる。
長野県内に一つしかない空港である、民間と行政が一体となって、利用促進を呼び掛けている。
所属する団体がこの呼び掛けに呼応して、11月末にささやかな一泊北海道旅行を企画した。
ただ飛行機に乗るだけの旅行である。壮大な夕焼けが見られることを期待して参加することにした。


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神社本殿屋根替えの儀式

2008年09月01日 | 季節の便り
幽玄の中で

氏神様の本殿の屋根は、近頃珍しい茅葺である。
屋根の痛みが激しいので補修することになった。
まずご神体を、工事の期間、仮の本殿に移す儀式が昨夜行われた。
日が暮れて、社の森が闇に包まれるころ、五感に訴えかけるような太鼓が響いて、厳かな式が始まった。
普段は物の怪が好むような境内に、灯りが点き、かがり火が燃えて、老杉の幹が異様な半身の姿を浮き出している。
神がお移り遊ばすのにふさわしい、闇夜の環境が整った。
神社に隣接する我が家も、今晩は聖域である。
これから、工事の節目ごとに様々な儀式が執り行われることになるのだろう。
儀式には正式な名称があるのだけれど、なかなか覚えきれない。



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