常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

りんご

2008年11月09日 | 季節の便り
フジ林檎

南向きの傾斜面に広がる果樹園の歴史は古いらしい、極く小規模な作付けながらそのブランド名を広く知られた時代もあったと聞く。
今ではそのほとんどがブドウに転換され、リンゴの栽培は珍しいほどのなった。
その数少ないリンゴ畑のリンゴが色づいた。
子供のころのリンゴの木は風格があった、一抱えもある古木が四方に枝を張り、その枝の先端まで満遍なく光が注ぐように芸術品のように整枝されていた。
現在リンゴは矮化され、味が良く、収量も多い上に、管理が楽だそうだ。

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川沿いの道

2008年11月08日 | 季節の便り


1週間ぶりに川沿いの道を歩いた。
緑溢れた小道は、ぼうぼうとして枯草色に変わっていた。
つるべ落しに日が沈むように、回り舞台のように先ほどまでの景色はもうなかった。
こんなにあわただしいと欠伸をしている暇もない。

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立冬 夢に終わった旅行

2008年11月07日 | 季節の便り
山茶花

暖かい立冬、朝方小雨が降った。
月末30日に計画した北国旅行が中止になった、空港活性化のために飛行機を利用するということだったが、皮肉なことに、当日の搭乗予約が取れないということが中止の原因である。
連日満席の盛況かというと、そうではなくて、たまたま月末30日だけが何故か満席だという。同じ地方に住んで同じ水を飲んで、同じ空気を吸っていると、考えることも同じになるらしい。
幹事はキャンセル待ちをぎりぎりまで粘ったがついに断念した。
「合成の誤謬」ということか 仕方がないからバスで大阪の吉本興業に行くことになった。
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脳波計と吉祥草

2008年11月06日 | 季節の便り
吉祥草


東京吉祥寺に取引先の工場があって、1週間ほど技術研修を受けたことがある。
定かな記憶ではないが、三鷹の社員寮から国電で通ったように思う。
研修内容は脳波計のメンテナンスで、真空管を使った当時の脳波計はアップライトピアノ程の重さと大きさがあった。
脳波計は脳から発生する微弱な活動電位の変化をグラフに描かせる装置である。
高い増幅度を必要とした為、極めて神経質な器械で、その保守には随分苦労したことを覚えている。
吉祥草の花を見ると思いだす。
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霜月

2008年11月05日 | 季節の便り

昨夜 地区の会合を終わって外に出ると、星空から吹き下ろす風が異常に冷たかった。
明朝の降霜は間違いなしと、家に帰って外の鉢植えを玄関内に緊急避難させた。
案の定 充分に冷え込んだ朝が来て、地面の落ち葉に霜が光っている。
夏草や夏野菜はこれですべて枯れはて、柿の葉が道路に降り積もる霜月がきた。


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2008年11月04日 | 季節の便り
ひいらぎ


近付くと幽かに香るヒイラギがひっそり咲いた。
晩秋に咲く花はどこか心優しい
11月の薄曇りの暖かい日、小さな羽虫達が空中で渦を巻いてゆっくり旋回している。
庭掃除の枯葉の下にもう福寿草が小さな芽をのぞかせて、マンサクのゴマ粒ほどの蕾が黄葉の付け根にびっしりとついていた。
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槍ヶ岳

2008年11月03日 | 常念100景
12月2日 


たった一度だけだが、鎖にすがり、鉄はしごをよじ登って槍ヶ岳の頂上に立ってから、もう20年以上の歳月が流れた。
岩を積み上げたような頂上はどっしりとして、東京タワーよりはるかに安定感があった。
地球の真中に繋がっているという安心感だと同行の誰かが言った。
90年社誌を編纂する中でそんな思い出を手繰ったりしている。
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逆さまつげ

2008年11月02日 | 季節の便り
11月1日の夕映え


普通まつげは外側に向かって延びるのだけれど、内側に延びて眼球を刺激する物を逆さ睫という。
性悪睫は抜いても抜いても、必ず同じ場所で同じ方向に生えてくる。
何本かは鏡を見て自分で処理している。
しかし肉眼で発見できない何本かは、三ヶ月に一度ほど堀端の眼科医に駆け込む。
スリットランプという眼科用拡大鏡の画像をテレビ画面で見ることが出来る。
極細の睫の穂先が数本、逆光の中で眼球を突付いているのが良くわかる。
チクチクチクと手際よく抜いて終わる。
いらいら感が消えて、なんとも爽快な気分で11月を迎えた。
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11月の深いそらのいろ

2008年11月01日 | 季節の便り
沙羅紅葉

ひとときの煌きに似た沙羅の葉越しに見る空は、明るいようで、吸い込まれるように暗い。11月は冬の始まり
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