自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その286)

2013-11-09 | ジャコウアゲハ

11月。日が西に傾きかけた頃,ヨッさんが来られました。そして「竹薮に洪水のときの漂着物が溜まっとるさかい,写真を撮りに行くとこや。それに,流れ着いた藁みたいなものの中からウマノスズクサがちゃんと葉を出しとる。新しい場所も発見したんや。一緒に見に行ってないか思うて,誘いに来たんや」とのこと。 

新しい場所なら見ておこうということで,ご一緒することに。

10月の洪水で,河川敷の竹薮が荒廃しています。流れ着いたゴミがどっさり溜まっていました。それを,ヨッさんは愛着の広角レンズを駆使して熱心に撮られていました。

 

漂着物の中からは,ウマノスズクサがしっかり育ってきていました。わたしの知らなかった群生地でした。あちこちから葉が出ていたのです。うれしい発見でした。 

 

 

その近くに,これまでからアゲハの観察を続けていた地点があります。そこに生えた木と竹に,ジャコウウアゲハの蛹が付いていました。これらの個体は洪水の被害には遭わず生き残ったのです。なかには,水に浸かったり,流されたりした個体もあったかと思うと,小さないのちを脅かす大自然の恐ろしさを感じずにはおれません。  

 

来春,ここでたくさんのアゲハが観察できるとうれしいのですが。