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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(それでそれで)

2013-11-25 | ジャガイモ

11月23日(土)。以下,本シリーズの『ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(それで)』の続きです。

その他のポット苗を見てみましょう。茎の長さは長いもので15cmです。肥料はまったく与えていません。

 

以前,どのポット苗にも,ストロンが地中に埋まるように土をかけておきました。その後灌水によって土が流れたり,塊茎が膨らんで土を押しのけたりして,一部塊茎の見えているものがあります。

 

塊茎は光に当たると,表面が白っぽい色から黄や紫に変わります。 

 

ストロンが大きな弧を描いて,地中に伸びています。その先が膨らんでいるのが見えます。 

 

地中でじっとしていられなかったようで,あくまで地上に出ようとするストロンもあります。 

 

下写真に写ったストロンも同様です。腋芽はすべて伸びて光合成の担い手に徹しようと決めたようです。 

 

ポット苗から,いろんな様相が見えてきます。 

前回掲載した写真のうちの4枚目・5枚目と,今回掲載分の最終写真とを比べると,たいへん興味深い事実が見えてきます。腋芽がストロンになる場合と,ふつうの枝になる場合がありうるという点です。畑では後者の成長が通例です。地上部分は光合成によるデンプン製造を担うからです。

ここでは前者・後者ともに,入り交ざるということがなく,どちらか一方に決まっているという点に注目しておきたいと思います。もし,茎が倒れてかなりの部分が土に埋まった状況を仮定すれば,腋芽は,たぶんすべて塊茎になるのではないでしょうか。これは,わたしのような素人観察者には試みる価値があります。 

 


虫の目レンズを手に野へ(13)

2013-11-25 | 昆虫

撮影した写真をそのまま没にするのが勿体ない風景がいくつかあります。季節外れを承知で,今後すこしずつご紹介していきます。「こんな時期に,こんな写真かあ」なんておっしゃらないで,「ふうん,そんな場面がその時期にあったんだあ」とでもお感じいただければうれしいです。

虫の目レンズは被写体を鮮明に写せなくても,ほどほどに写し撮れ,さらに環境を環境を適度に取り込めるおもしろさがあります。このレンズにぞっこん惚れ込んでいる方が結構あるようです。わたしもまた,その一人です。

虫の目レンズという名からすると,昆虫にも環境が人間のように見えているように思いがちですが,じつはそのようにはまるで見えていません。目の構造を見ると,光を集めるレンズはないし,像を結ぶ網膜もありません。無数の個眼で,光の動きを感知して,外界を認識しているのです。それは人間が使うことば“環境”と呼ぶほどのものではないという意味で,環世界と呼ばれています。

さらには,昆虫によってはわたしたちが認識できる色彩どおりに見えているわけではありません。チョウの見え方などは人間とは相当にかけ離れていて,どんなに科学が発達しようが,チョウの目になって外界を見てみるなんてことは不可能なのです。

さて,写真の説明に移りましょう。

晴れ渡った秋空のもと,堤防を歩いていると足元かたバッタが盛んに飛び立ちました。わたしを,環世界の動く対象と認識してのことです。危険だと察知したはず。いくら慎重に近づいても,敏感過ぎるほどの感知力を発揮しました。

偶然,オスとメスが一対になったバッタをとらえたのが下写真です。仲の良さが伝わってきます。このときに使ったレンズは筒鏡が細長いので,たまたまこんなふうにうまく撮れたのです。 

 

でも,ほんとうはもっともっと近づいて撮影しなくては映像としてはおもしろみに欠けます。できれば,被写体とレンズの距離を2,3cmぐらいにまで縮めたいのですが。