11月23日(土)。以下,本シリーズの『ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(それで)』の続きです。
その他のポット苗を見てみましょう。茎の長さは長いもので15cmです。肥料はまったく与えていません。
以前,どのポット苗にも,ストロンが地中に埋まるように土をかけておきました。その後灌水によって土が流れたり,塊茎が膨らんで土を押しのけたりして,一部塊茎の見えているものがあります。
塊茎は光に当たると,表面が白っぽい色から黄や紫に変わります。
ストロンが大きな弧を描いて,地中に伸びています。その先が膨らんでいるのが見えます。
地中でじっとしていられなかったようで,あくまで地上に出ようとするストロンもあります。
下写真に写ったストロンも同様です。腋芽はすべて伸びて光合成の担い手に徹しようと決めたようです。
ポット苗から,いろんな様相が見えてきます。
前回掲載した写真のうちの4枚目・5枚目と,今回掲載分の最終写真とを比べると,たいへん興味深い事実が見えてきます。腋芽がストロンになる場合と,ふつうの枝になる場合がありうるという点です。畑では後者の成長が通例です。地上部分は光合成によるデンプン製造を担うからです。
ここでは前者・後者ともに,入り交ざるということがなく,どちらか一方に決まっているという点に注目しておきたいと思います。もし,茎が倒れてかなりの部分が土に埋まった状況を仮定すれば,腋芽は,たぶんすべて塊茎になるのではないでしょうか。これは,わたしのような素人観察者には試みる価値があります。