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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(再々々)

2013-11-05 | ジャガイモ

10月31日(木)。芽生え第二号のストロンははっきり二つに分かれました。一つは葉を広げ,光合成に徹する役に,もう一つは光合成によってつくられるデンプンの貯蔵庫役に,という具合です。

おもしろいのは,土を被せても上になんとか出ようとするストロンがあることです。よく見ると,先端付近の葉がいったん広がりかけています。たぶん,光合成役に回ろうと決めたストロンは,簡単にその決心を翻す柔軟性を持ち合わせていないのでしょう。それで,わたしはもっと土をかけておきました。

 

一方の芽生え第一号は,たくさんのストロンを出しています。土を被せた効果が現れたとみえ,ストロンを地中に伸ばしています。その曲がり具合が,いかにも地中を求めているという感じです。

 

根元A部分のストロンを見てみましょう。はっきり土に潜っていく曲がり方が観察できます。手前に写っている一枚の葉は,残っている子葉です。

 

Bの脇芽として出てきたストロンもまた,地中をうかがっている様子です。

 

この時期,期待どおりにイモができるでしょうか。

 


霧の朝に見た昆虫たち

2013-11-05 | 昆虫

11月に入ったある日のこと。霧の深い朝を迎えました。

畑に行くと,ニンジンの葉にモンシロチョウがとまってじっとしていました。からだに水滴が付いているのではないかと思い,見ると,真ん丸い水滴がいくつも。ここで一晩を明かしたのでしょう。カメラを持ち出して,さっそく写しておきました。翅の鱗粉が水滴を弾いて,からだを保護しています。

 

眼の周辺に水滴群ができていました。 

 

拡大して写したら,なんと見事なことでしょう。複眼の表面も毛も水を寄せ付けません。複眼に付いた水滴が凸レンズになって,個眼が大きく見えます。 

モンシロチョウは温度が上がらないと活動できません。案の定,日が昇ってしばらくすると飛び去っていきました。

近くに,キアゲハの終齢幼虫が二匹いました。そのうちの一匹を見ると,からだが水滴を背負っているような姿をしていました。これもまた,からだの表面が水を弾いている証拠。おもしろくって,一枚撮りました。ふだん見ることのない風景なので,とてもインパクトがありました。この幼虫は,間もなく蛹化すると思われます。 

 

そのまたすぐ傍に,ヒシバッタがとまっていました。どうやら朝から動いていたようで,からだには水滴は見当たりません。複眼表面の斑模様がふしぎなほどにユニークです。

 

 

いろんなものについつい着眼する習慣になっているせいか,目新しい場面が次々と飛び込んできます。