11月28日(木)。植木鉢で密生しているジャガイモの今を見ました。原産地では原生種がこんなふうに生えているところもあるのだろうなと風景が浮かんできそうです。
土が適当に軟らかくて,適当に根元を覆うという条件下では,マア,こんなふうなのでしょう。
たとえば,ストロン(匐枝)は垂直方向に潜っています。
たとえば,ストロンの長さが短い品種もあるのでしょう。短いなら短いなりに,地上すれすれでも塊茎を形成し始めます。いくつでも,あちこちに。
地表から離れていても,土がなくっても,光が届きにくいところならできます。
たとえば,茎は細くて頼りないので,倒れて土に覆われれば,腋芽はまちがいなく塊茎になります。下写真に写った塊茎はマッチ棒の先程度の大きさに過ぎませんが,このまま土に覆われて成長を続ければもっと大きくなることでしょう。
塊茎はストロンの先だけにできるわけではないのです。これは,11月8日付け記事『ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(番外編)』中の写真と相通じるものがあります。
植木鉢で密生したジャガイモは,塊茎についていろんなことを教えてくれています。