自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ナナフシの成長(2)

2016-05-05 | 昆虫

4月24日(日)。糞,つまりウンコが出てくるところを見かけました。運(!)がよかったー! 食べた葉が細長ーい消化器官を旅して変身。それが長いまま出てくるのがふしぎなほどの風景に見えました。

 


大きく撮ると,なんとも偉大に見えること! 


5月5日(木)。飼育箱をちょっと覗いてみると,ナナフシが1匹,葉からぶら下がって,なんだかからだがぎゅっと固まっているみたいです。「ははーん,これは脱皮だな」と直感。だって,いつもの様子とはまったく違っているものですから。目を凝らして見ると,確かに脱皮していたのです。固まったように見えたのは,脚が直線状に束になっていたからでした。


通りかかられた来館者と一緒に観察を始めました。女性で,とても珍しそうに喰い入って見ておられました。わたしももちろん,そうです。脚が出て,関節が曲がりかけました。


ほぼからだが出終わりました。あとは,尾端に付いた皮を外すだけ。


子どもたちもじっと見守ります。


おしまいは,なんとか皮を脱いでしまおうとする激しい動きがあって,すぽっと脱皮を終えました。その直後,からだが大きく曲がりました。もちろん,からだはぐっと大きくなりました。このときの体長は4cm。


初めて見る,ナナフシの脱皮。偶然出合えた脱皮。申し分のない出合いでした。