自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

メスグロヒョウモンの幼虫!(続)

2016-05-12 | 昆虫

5月9日(月)。植木鉢の幼虫がたっくさんのウンコをしていました。それぞれが見事に葉の色をしているのが,なんともこころを打たれます。「ははーん,葉を食べたんだ」。そう納得できる風景です。 


当の幼虫は5齢。間もなく蛹になる準備をするでしょう。動き始めたらどんどん歩くので ,その速さはもうびっくりするほど! 静止したときに撮ったのが下写真です。


すばやく動いて,また止まりました。なにを急いでいるのやら。 

 
また動き出して,そして一休み。 


今度は接写で撮りました。 長い突起が微妙に動いていました。深度合成で撮った写真はその影響が現れているので没にしました。

 


一連の動きを見ていると,蛹化はそう遠くはなさそうな予感がしてきました。 

 


ギフチョウ,幼虫の脱皮

2016-05-12 | 昆虫

5月10日(火)。この日,ほんとうに驚いたことがありました。

ミュージアムスタッフの一人が,ギフチョウの幼虫の食草カンアオイを採集に雑木林に出かけました。新鮮な葉を与えたいと思ったからです。帰って来た時の報告が次のことばでした。

「自然の中にギフチョウの幼虫がいますよ」

そのひとことでびっくり。葉には幼虫が4匹付いていたのですから。おまけに「カンアオイがあちこち食べられているので,見ると幼虫がいたんです。意外といるのかもしれません」とのこと。

自然環境の中で飛んでいるギフチョウなんて,まったく考えてもいませんでした。ほんとうに,まだいるのでしょうか。これは注目に値します。

葉に付いている幼虫が,同じ日に偶然脱皮したのも印象的な出来事でした。2齢から3齢への変化だと思われます。脱ぎ捨てられた皮,まだ白っぽい頭部。時間が経って頭部が黒っぽくなった個体。小さな頭部と丸まったからだつきをした,脱皮前の個体。4匹が特徴ある姿を同時に見せています。 

 
4匹はたぶんきょうだいなのでしょう。

この出来事をとおして,わたしは,自然界で直に幼虫を見たいと改めて思いました。もしかすると,意外な事実が見えてくるかもしれません。