自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キクと昆虫たち(9)

2016-11-16 | 昆虫と花

ヒラタアブの幼虫が孵化する場面が見たくて,ずっと待ち続けて,「これはもうサイコー!」という卵たちに出合いました。二股に分かれて付いた蕾に,それぞれ卵が2個,3個並んでいるのを発見。

近くにあるので,同じ成虫が産み付けたものと思われました。ということは,ほぼ同じときに孵化するということです。「これは期待できそう!」。期待感が膨らみました。色から見て,孵化までにはまだすこしは間があると思われました。

その判断が油断につながりました。数時間あとで見ると,すでに5個とも孵化していたのです。3個の方は,卵殻の脇に幼虫がいました。体長は1.5mm程度。

 
「あー! 残念!」。ほんとうに悔やまれました。


色を見ると,ほぼ同じときに生まれたことがわかります。 

 
一方,2個の方は卵殻が残されているだけで幼虫の姿はありません。卵殻にアブラムシの死骸が付いているのは,幼虫が食べたあと放置したものなのでしょうか。印象では,そうなら処理が早すぎるように思われますが。どうも,脱皮したあとの殻と見たほうがよさそうです。

  


それにしても,孵化の瞬間を撮りたいなあ。