自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

身近な野鳥 ~イソヒヨドリ~

2023-01-04 | 野鳥

朝,今にいるとたのしそうなさえずりが聞こえて来ます。それもすぐ近くから。それに,しきりと。

家族の一人が外から入って来て,このように言うのです。「ヒヨドリみたいな鳥がきれいな声で鳴いているなあ。あれはヒヨドリかな」と。それで確かめようと思い,外に出て鳴き声のする方を見てみました。すると,たしかにヒヨドリほどの大きさで,色もかなり似ている鳥が一羽,電線にとまって鳴いていました。一言でいえば,灰褐色。これまでに見たこともない鳥です。

証拠写真を撮っておこうと,カメラを持ち出して撮りました。

 

そこからが問題です。ヒヨドリかもしれないという思いも捨てきれません。それなら,ヒヨドリはときにより鳴きまねをするということになります。それにしては,いつもの甲高い鳴き声は一度も出しません。それにヒヨドリなら,電線にじっととまるようなことはまずありません。

 

検索してみました。はじめは手掛かりすらなかったのですが,調べているうちに胸の模様がイソヒヨドリのメスに似ていることがわかってきました。こうなると,鳴き声を聞き比べる必要があります。それでユーチューブで聞いてみると,まさにイソヒヨドリにまちがいありません。

 

しばらくして,また別のところから鳴き声が聞こえて来ました。

 

イソヒヨドリは内陸部ではあまり見かけない鳥のようで,もし見たとすればめずらしいようなのです。道理で,見慣れない鳥だと思いました。このイソヒヨドリが一日中,つまり朝から夕方まで我が家の周りでさえずっていました。それはそれは,なんとも軽快で,きれいなミュージックに聞こえました。