公園の池にはトンボが数種類くらしています。スイレンが生えていて,環境としてはなかなかよさそうです。そこにすんでいるトンボでいちばん目立つのはシオカラトンボです。これはどこにでもいる,いたって環境への適応力が富んだ種です。
縄張り意識がとても強く,オス同士の縄張り争いが頻繁に見受けられます。自分のエリアを守るために,定位置を保持して監視します。ここは水面から浮き出た倒木です。よからぬものが侵入したと判断すると,急発進。
追い出したらまた定位置に戻って来ます。
餌になる昆虫が近づいても,急発進。捕獲したら,やっぱり戻って来て,その後はむしゃむしゃ。
ハエのようなものを捕らえていました。
ショウジョウトンボが侵入してもふつうは感知しないのですが,二つもやって来たので,どうなるのか見ていると……。
ショウジョウトンボはシオカラトンボの存在に気づいたのか,コースを急に変えました。直後,シオカラトンボは急発進しました。
これは別の場所で,別の個体を撮ったものです。発進後しばらくして,また戻って来ました。
トンボの世界はおもしろそう。とても動的なのです。飛ぶたびにエネルギーを相当に消費するでしょう。エネルギー補給にためには獲物を捕獲し続けなければなりません。観察していると,トンボのくらしはほんとうにたいへんそう。