自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

交尾 ~ラミーカミキリ~

2023-06-10 | 昆虫

ラミーカミキリの卵をなんとか見られないものだろうか,そう思ってしばらく飼育することにしました。飼育ケースには,カミキリのオスとメス,それにコップに挿したカラムシを入れます。カラムシについては,どの辺りに産み付けるのか,定かではないので,とりあえず先端付近の太めの茎を立てておくことにしました。

 

そうして,しばらくしてから交尾を確認しました。

 

ケース内の環境がひとまずよければ,産卵するはず。でも卵を見たことがないので,期待はそうそう持てません。持てないながらも,微かな望みをつないでおくことにします。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~ラミーカミキリ(メス)~

2023-06-09 | 昆虫

畑の隅にカラムシがわんさと生えています。これの株はかなり丈夫で,はびこりかけるととんでもないほどで,始末に負えません。これが多年草ときているので,次から次へと茎が林立。

そこに産卵するのがアカタテハ。ラミーカミキリもいます。成虫の食草でもあり,ここに産卵するようです。"ようです"とはあいまいな表現ですが,実際,卵をこの目でしかと見たことはありません。

写真のラミーカミキリはメスです。

 

これまで顔写真を撮ったことはあります。しかし,そのときはそれほど力を入れては撮りませんでした。というのは,こうした昆虫は口元を微妙に動かすので,深度合成で撮るのはたいそう肩のこる作業になるからなのです。それでも,この際やってみるか,という気持ちになり試みました。

 

問題はやはり口許の動きです。

 

静止しているなと思って撮ったら,案の定微妙に動いている画像だらけ。数多く撮った写真の中から,なんとか鑑賞に堪えられそうなコマを選びました。

 

飼育ケースにカラムシごと入れておいて,そっと取り出して撮影。このときは葉の裏にいました。葉を動かすとどうしても刺激を与えることになります。こうした動作を慎重に行うことがまたむずかしいのです。

 

とにかく真正面から撮って完了。

 

やっぱり肩がこりました。

その後,卵がないかと思いカラムシを観察しているのですが,それらしいものはまだ発見できていません。

 


飛翔 ~ハッチョウトンボ(続)~

2023-06-08 | 昆虫

ハッチョウトンボの飛翔をなんとか撮れないものか,できるだけシャープに撮れないか,そんなことをしきりに思っています。そのためには,たぶん,天気がかなりよくないとダメでしょう。手持ちの望遠レンズはそんなに明るくないので天気を選ばないと失敗します。それで,シャッター速度とISO感度との兼ね合いを思案することになります。

いくらか晴れた日に再びチャレンジ。ところが今は梅雨なので,晴れたとはいえ,薄曇りといった感じで,シャッターを速めに設定するのは簡単ではありません。これが今のわたしのレベルです。枝先に止まる瞬間です。

 

翅が静止して写るぐらいにシャッター速度を上げられたら,たのしいのですが。

 

これも止まる瞬間です。すこし陽が射し加減です。翅の輪郭がすこしわかります。トンボの大きさは一円玉と同じなので,このぐらい写れば今はよし,でしょうか。頭部が翅の間にピッタリ。

 

枝先に近づいて……。

 

まさに止まった瞬間。

 

こうして静止。翅の輪郭がくっきり。

 

とにかく天気がよい,晴れ渡った日があれば,さらにチャレンジします。

 


セスジスズメ ~卵から孵化まで(3)~

2023-06-07 | 昆虫

5月16日(日)。

頭部がくっきり。動きが慌ただしくなりかけると,もう孵化間近。

 

薄い卵殻に穴がすっぽり。口先が出始めました。

 

頭部全体が現れました。

 

頭がすっかり出て来ました。。

 

休むことなく,するするっと誕生!

 

からだはやや黄色みを帯びた白。後ろに尾角がちょこんと立っています。これこそ,スズメガの印。

 

さっそく,母からのプレゼントを口に。

 

これがおめでとうの瞬間です。見慣れた場面なのですが,一連の流れを記録できるのはほんとうにうれしいこと。この幼虫に感謝。

 


セスジスズメ ~卵から孵化まで(2)~

2023-06-06 | 昆虫

5月13日(土)。

卵の上側の窪みがくっきり。さらに,卵全体の色が黄色っぽくなり,内部にかすかな影が見えて来ました。下写真はめずらしい例で,葉の表側に産み付けられたものです。

 

からだは卵殻の周囲に沿って横向きで形成されます。窪みのところにはなにもありません。

 

5月14日(土)。

大顎が見えて来ました。孵化がどんどん近づいています。

 

ところが,ところが。どうしたことか,この後,卵がなくなっていることに気づきました。確かに,そっと扱ったのに……。残念! 止むなく,葉裏にある卵で孵化が間近なものを探しました。幸い,時間系列で同じ変化をたどっている卵がいくつかありました。それらは同じ成虫によって産み付けられたものかもしれません。

次回はそれの孵化模様をお伝えします。

 


'23 ジャガイモ“ホッカイコガネ”の今(3)

2023-06-05 | ジャガイモ

6月5日(月)。

ジャガイモの地上部が枯れて来ました。そろそろ収獲時期です。葉が枯れるに伴い果実が熟して来ました。

 

実の大きさは一円玉ほどです。表面にできた点はカメムシが吸汁した跡形です。

 

実が落ちています。

 

生った実,落ちた実。ジャガイモの生育はここまで。

 

地中にはきっと期待どおりにイモができていると思うのですが。

 


飛翔 ~ハッチョウトンボ~

2023-06-04 | 昆虫

ハッチョウトンボが飛ぶ風景を撮りたいと思っています。それもできれば望遠レンズを使って。しかし実際にやってみると,そう簡単ではありません。視野が狭くなるので大変なのです。

 

なにしろからだの大きさが一円玉と同じサイズなので,極小。それが機敏に動きます。おまけにどちらに動くのか,予測できません。そんなわけで,撮れても頭にピントを合わせるのは至難。

 

葉の上でこんなしぐさをしたので,思わずシャッターを切りました。このときは排せつ物は見えませんでした。なにを意味したしぐさなのでしょう。

 

獲物がやって来たので,発進! ところが,なんと逆方向に向かって! 腹部にピントが合って撮影失敗。

 

この撮影で,ファインダーをとおして発進前の複眼の動きがちょっとわかってきたように思います。ただ,今はこんなレベルでしか撮れません。粘り強くさらにがんばってみます。

 


キカラスウリの成長(3) ~成長よし~

2023-06-03 | 植物

5月30日(火)。

キカラスウリが順調に発芽して,期待どおりに育っています,土が少ないところは先にプランターに移し替えているからです。

 

プランターの苗はツルを伸ばしています。

 

陽射しを浴びてぐんぐん伸びるでしょう。ただ,灌水だけは欠かさないようにしなくてはなりません。

 

茎の支えがあるところ,灌水しやすいところ,そんな場所を今考えているところです。もしかすると,日除け用にグリーンカーテンに仕立てるかもです。

 


カラスウリの成長(1) ~発芽~

2023-06-02 | 植物

5月30日(火)。

5月に発芽を始めるだろうと予想していたのですが,今日やっと一つ目が発芽していることを確認。こんなに遅いとは思ってもみませんでした。播種したのが3月16日なので,播種後2カ月以上経過していることになります。

 

近づくと……。

 

種子のどの部分から芽が出ているのか,気になります。でも発芽第一号なので,地中の様子を見るのはこの程度にとどめておきます。

 

一方,キカラスウリは発芽率が相当なもので,80%は軽く越していると見られます。発芽した形跡のない箇所は,移植した6本分を含んでいます。カラスウリの発芽が芳しくない理由は,種子の中身が充実していないことによるのかもしれません。

 


飛翔 ~シオカラトンボ(オス)~

2023-06-01 | 昆虫

公園の池にはトンボが数種類くらしています。スイレンが生えていて,環境としてはなかなかよさそうです。そこにすんでいるトンボでいちばん目立つのはシオカラトンボです。これはどこにでもいる,いたって環境への適応力が富んだ種です。

縄張り意識がとても強く,オス同士の縄張り争いが頻繁に見受けられます。自分のエリアを守るために,定位置を保持して監視します。ここは水面から浮き出た倒木です。よからぬものが侵入したと判断すると,急発進。

追い出したらまた定位置に戻って来ます。

 

餌になる昆虫が近づいても,急発進。捕獲したら,やっぱり戻って来て,その後はむしゃむしゃ。

 

ハエのようなものを捕らえていました。

 

ショウジョウトンボが侵入してもふつうは感知しないのですが,二つもやって来たので,どうなるのか見ていると……。

 

ショウジョウトンボはシオカラトンボの存在に気づいたのか,コースを急に変えました。直後,シオカラトンボは急発進しました。

 

これは別の場所で,別の個体を撮ったものです。発進後しばらくして,また戻って来ました。

 

トンボの世界はおもしろそう。とても動的なのです。飛ぶたびにエネルギーを相当に消費するでしょう。エネルギー補給にためには獲物を捕獲し続けなければなりません。観察していると,トンボのくらしはほんとうにたいへんそう。