ノグチゲラ♂ 特別天然記念物 沖縄県国頭村
6月2日〜4日にやんばるの森に日本固有種を求めて、APNツアーにて遠征してきました。やんばるの森を知り尽くしたガイドの宮島さんのおかげで、難なくヤンバル3点セットのライファーであるヤンバルクイナとノグチゲラ、亜種ホントウアカヒゲを堪能することができました。他にエリグロアジサシ、写真は撮れなかった亜種リュウキュウアカショウビン、亜種リュウキュウサンコウチョウ、亜種リュウキュウヒクイナ、ツバメチドリ等37種の野鳥たちに会うことができました。
6月2日沖縄県国頭村にて: 2日の早朝、羽田を飛び立ち、お昼前に那覇空港に降り立ちました。沖縄本島に足を踏み入れるのは、約40年ぶりですが、当時一泊しただけなので、初めてのようなものです。空港から出ると蒸し暑さにクラクラしそうでしたが、なんとか車に乗り込み、一路やんばるの森へ向かいます。2時間ほどのドライブの後、まずは海岸沿いの岩礁にいたエリグロアジサシを撮影です。
そして、いよいよやんばるの森深くに進入。ガイドの宮島さんに案内していただいたのは、とあるダム近く。大きなデイゴの木があり、赤い花を付けていて、ノグチゲラが蜜を吸いにやって来るとのこと。しばらく待ちましたが、ノグチゲラは現れず、盛んに囀っていたアカヒゲ(亜種ホントウアカヒゲ)♂が登場! 2ヶ月前に奄美大島でたっぷり撮らせてもらった亜種アカヒゲとそっくりですが、脇腹の黒い模様がなく、少しお腹が灰色。でも、やっぱり綺麗です。
アカヒゲは少し奥に引っ込んだので、待っていると、広場に何とヤンバルクイナが出てきているではありませんか。あっさりと出会えてしまいました。
でも、警戒心は強く、すぐに引っ込んでしまいました。そうこうしているとまたまたアカヒゲが登場。
リラックスしているのか、水たまりで水浴び、鉄格子越しに見ているような感じです。
広場で待っていると、またまたヤンバルクイナが出てきてくれます。南国らしいシダがバックです。
ノグチゲラは一向に現れてくれないので、今日は諦めて移動し、森の中を進みます。すると、亜種リュウキュウサンコウチョウのホイホイが聞こえてきます。車を降りて、探索するも、声はすれども一向に姿は見えません。すると亜種リュウキュウアカショウビンのヒョロロローも聞こえてきます。目の前を横切るも、被写体にはなってくれません。この場所で、被写体になってくれたのは、亜種リュウキュウメジロでした。脇腹に淡褐色味がないと図鑑にありますが、ほとんど違いはわかりませんね。
さらに移動して、とある集落で待っているとヤンバルクイナが出てきました。集落にも出てきて、人との距離は近いんですね。
もはや夕刻となったこの日は、これにて終了し、宿に向かい、オリオンビールで乾杯。やっぱり沖縄です。
6月3日やんばるの森にて: 朝の5時半ごろ宿を出発。昨日のポイントに向かいます。到着して、カメラを用意していると、「ノグチゲラ来てるよ!」と鳥を見つけるのがうまい運転手さんが教えてくださいます。慌てて見るとデイゴの花にノグチゲラが来ています。あっさりと3点セット完成です。その姿は、渋い色合いながら、背中の濃い赤色が映えて、デイゴの赤い花によく合います。たっぷり撮らせてもらいました。頭頂が赤いので♂のようです。
♂と♀の2羽で来ていました。しばらく蜜を吸うと森の方に飛んでいきます。また戻って来るとのことで待っているとヤンバルクイナが出てきます。アカヒゲの声も響き、三珍鳥を同時に楽しめる贅沢な時間です。
そうこうしているとノグチゲラが戻ってきます。花と絡めて嬉しいですね。
飛立ちが撮れましたが、嘴が枝にかぶってしまい、ちょっと残念。でも、羽の白い斑点がよく見えます。やっぱり、ケラ類の風切羽ですね。
一旦宿に戻って、朝食後、再び森に繰り出しましたが、激しい雨。場所を変えて、開けた田畑のあるところに向かいましたが、めぼしい成果はなく、道に亜種リュウキュウヒクイナが出たくらいです。写真はフロントグラス越しで、今ひとつでした。でもシロガシラが、いい位置に止まってくれました。餌をくわえたままじっとしていたので、雛への給餌中かもしれません。
海岸沿いに走っていると、クロサギの黒色型と白色型がいました。
午前中は、これにて終わりにし、昼食に沖縄そば、国頭村の道の駅でお買い物などしました。
次回は、この続きをアップします。やんばるの森の中での3点セットです。