ウミバト(アリューシャン型)
その6 根室(落石クルーズ/風露荘等)にて:根室の定宿フィールド・イン風露荘で朝を迎え、食堂に出向くと早くも庭の餌台にカラ類が来ています。鱒やさんの餌台とは違って、シマエナガはやってきませんが、亜種ミヤマカケスとオオアカゲラが頻繁にやって来るのが嬉しいです。ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ等が入れ替わり立ち替わり、途切れることがありません。また、エゾリスもやって来ると、居座って動こうとしません。そんな中、ここは窓越しに見るせいか、警戒心の強いミヤマカケスとオオアカゲラもよく顔を出してくれます。朝食を食べながら、庭に来る鳥達を眺められるのは、なんとも贅沢です。
ミヤマカケスはリンゴがお気に入りのようです。餌台は昨シーズンより進化して、屋根付きでエゾジカの食害?を防ぐように網が巻いてあります。
アカゲラは複数羽が、頻繁にやってきますが、あまり追っかけあいはしません。脂身が複数箇所あるせいでしょうかね。
この日は早くもオオアカゲラ♀がやってきました。
すっかり楽しんで、そろそろ落石クルーズに向う時間となり、落石港に向けて出発です。今日のクルーズは、午前9時半に出航。ユルリ・モユルリ島に向けて船は進みます。早速、クロガモが近くに出現。
続いて、コオリガモもよく出ててくれます。
飛ぶシーンもなんとか間に合いました。手前が♂、奥が♀です。
遠くをアビ類が飛んでいました。どうやらオオハムのようです。
今シーズンは、冬鳥が少ないですが、御多分に洩れず、残念ながら海鳥も少ないです。少ないながら、現れてくれたケイマフリです。
島の近くでは、シノリガモもたくさん浮いています。♂♀が寄り添っています。
そして、やっとウミバトが出てくれました。まずは、チシマ型。
続いて、全身がかなり白いウミバト(アリューシャン型)が出てくれました。足は赤いです。
このケイマフリは幼鳥なのか、まだら模様になっています。
残念ながら、期待したコウミスズメ等は出てくれませんでしたが、2時間余りのクルーズを終えて、次の目的地である歯舞港に向かいます。昨シーズンは花咲港に寄ったのですが、今シーズンは、氷結して今一つとのことで、パスすることにしました。歯舞港に着くと氷結していないところにコオリガモがいてくれ、比較的間近で写真に収まってくれました。他には、クロガモ、ホシハジロ等がいました。
さらに納沙布岬まで進み、灯台辺りから海を眺めるもめぼしい成果はなく、クロガモのもの悲しげな声がするのみでした。そして、今シーズンこそはとチシマシギのポイントである温根元ハイドに向かい、1kmはあろうかという岩礁をこのために持参したスコープで探索します。しかし、岩礁の上には、何も見えず、オオセグロカモメやワシカモメがいるのみ。海には、カモ達が浮いているのみでした。あ〜あ、今年もダメかと諦めかけたころ、何もいなかったはずの岩の上に、シギらしきが目に飛び込んできました。いた!と思わず声を出して、皆さんに見てもらいました。あまりに遠く望遠レンズでも米粒ほどにしか写りませんでしたが‥‥‥
それでもやっとライファーのチシマシギをゲットできたので、この勢いでと納沙布岬のねぐらに帰ってくるであろうチシマウガラスを探しましたが、ヒメウのみでした。残念!冬の北海道は、3度目ですが、チシマウガラスとワタリガラスは、今回もお預けです。
雪が一時降り出す中、宿に戻り、夕食をいただき、就寝。翌朝もまずは、庭の餌台に来る鳥達を観察。この日は、朝早くからオオアカゲラ♂が来てくれました。やはり、大きいです。
そしてミヤマカケスもよく来てくれます。
オオアカゲラも出てくれたことですので、外に繰り出すことにしました。まずは、レンジャクが出ていたという明治公園に行ってみましたが、昨シーズン、キレンジャクが群がっていたナナカマドには、ツグミの群れのみ。地元の方によると先週、短期間いたのみだったとのこと。昨シーズンのブログはこちら
諦めて、風蓮湖の東梅ハイドに寄ってみました。風蓮湖でのワシへの給餌を遠くで眺めます。オオワシ、オジロワシが飛び交っていますが、オジロワシがすぐ近くの木に止まっていました。2017年シーズンの風蓮湖のブログは、こちら
また、上空を飛んでくれ、青空バックで写しました。
今日は、北海道を後にする日。これにて、根室での探鳥を終えて中標津空港に向かい、空港近くの丸山公園で、時間調整後、2019年冬の北海道紀行を終了しました。
次回は、日立市会瀬漁港のハシジロアビとコクガン、MFでのルリビタキやクマタカ等をまとめてアップする予定です。
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