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クマゲラ♂+雛 苫小牧 北大研究林にて
雄大な大自然と野鳥たちに魅せられて、毎年出かけている北海道。今年は、思い切って、車で出かけることにしました。6月14日〜25日までの12日間、鳥友HMさんとの遠征です。大洗からフェリーで苫小牧へ、北上して旭川を経由して天売島の予定でしたが、悪天候で、断念。一気にサロベツに向かい一泊、翌日、利尻島に渡り、2日後サロベツに戻り、2日滞在し、オホーツク海側のベニヤ原生花園、紋別のオムサロ原生花園を楽しんだ後、旭川へ。旭岳に2日登ったのち、美瑛、富良野を経由して、苫小牧まで戻り、フェリーで大洗に戻るという強行軍でした。出だしの海鳥が今ひとつだったのですが、苫小牧で運良くクマゲラに会えたり、かろうじてシマアオジをゲット出来たり、旭岳でギンザンマシコ♂♀に加えて、若い♂に会えたりと、83種の鳥たちと会うことが出来ました。
6月14日(第一日目)大洗〜苫小牧航路: 前日の夕刻自宅を出発し、途中HMさんをピックアップして大洗に。午前1:35分発のフェリー さんふらわ しれとこに乗り込み、船中泊。翌朝7時ごろからデッキで海鳥観察です。しかし、今年は、海鳥の出が思わしくないようで、もう一人いらっしゃった何度か乗られている方も今年は、ダメとのことでした。宮城県の金華山沖からクロアシアホウドリが何度か出てくれ、期待できるかと思いましたが、さほど盛り上がりません。コアホウドリも何度か出てくれましたが、後は、オオミズナギドリばかりでした。フルマカモメも写真は撮れませんでした。
下の写真は、どこら辺か忘れましたが、船から三陸海岸を望んだものです。
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それでも、良く飛んでくれたクロアシアホウドリです。
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昨年の同時期での大洗航路で楽しませてくれたコアホウドリですが、今年はこれ一枚(涙)
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下北半島沖を過ぎると海鳥の出も悪くなったので、鳥見は早々に終了。夜の7時半ごろ苫小牧西港に到着し、苫小牧に一泊。
6月15日(2日目)苫小牧: 午前4時起床。まずは、北大の研究林に向かいました。到着すると道の脇にカメラマンが5.6人陣取って、ロープが渡してあります。ひょっとしてと思い、ご一緒させてもらうと、やっぱり、クマゲラ。なんとも運のいいことに道のすぐそばに営巣していました。しかも、苫小牧でBWなら、必ず訪れる研究林に、です。しばらく待っていると、♂がやってきました。いきなり巣穴ではなく、近くの木に止まり、様子を伺います。
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そして、巣穴にやってきますが、もうワンステップ様子を見ることもあります。巣穴には、3羽の雛がいるようで、一生懸命餌をおねだりしていました。その後一週間ぐらいで無事巣立ちしたそうです。
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2回ほど♂が給餌に来るのを楽しんだ後、今日は、留萌まで行かねばならないので、クマゲラは切り上げて少し研究林を散策することにしました。ニュウナイスズメが盛んにさえずっているところで待ちましたが、アカハラが出てきたぐらい。オオルリ、キビタキ、センダイムシクイなどは声のみでした。
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エゾリスが時々現れ、楽しませてくれます。
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研究林は、これぐらいにして、勇払原野に移動しました。ガイドブックなどには載っていませんが、アカモズなどの新たなポイントが見つからないかと、弁天沼周辺を散策してみましたが、やはり、知らない土地で、自分で探すのは無理でした。ノビタキ、コヨシキリ、ホオアカ、カッコウ等いつもの草原の顔ぶれのみでした。
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早々に諦めて、旭川まで北上。2年前にヤマゲラ、チゴハヤブサに出会えた神楽岡公園、護国神社を回ってみましたが、残念賞。神楽岡公園でキツツキの巣穴があり、待っている方がいたので、待っていると‥‥顔を出したのは、アカゲラでした。アカゲラには悪いですが、ガックリ。
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夕刻、留萌まで移動。町の居酒屋で、クマゲラに乾杯でした。
6月16日(3日目)留萌、羽幌、サロベツにて: 朝目覚めると外は雨。本州に大雨を降らせた低気圧が北上したようで、留萌から稚内は1日大荒れの予報。羽幌港から天売島への船もほとんど欠航し、一便のみ運行するとのこと。渡っても、何も出来ない上、最悪明日欠航してしまうと利尻島に渡れなくなってしまいます。そこで、出した結論は、天売島は断念です。羽幌港で恨めしく海上を眺めた後、予定を変えてサロベツに向かうことにしました。幸い19日から泊まる予定だった宿が取れたので、オロロン街道を北上開始。途中、遠別町にある例年エゾカンゾウが咲き誇っている金浦原生花園に寄ってみましたが、今年は、今ひとつ。雨の中ノビタキが頑張って給餌していました。雨が強い上、風も強いので、早々に引き上げました。濡れ鼠のノビタキ♀です。
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サロベツ原生花園に到着するも、雨ではどうしようもないので、湿原センターで、ビデオをみたり、湿原の成り立ちなどのお勉強をして過ごすことにしました。食堂が併設されているので、ゆっくり過ごすことができます。少し小降りになったので、原生花園の木道を歩いてみましたが、鳥の姿はさっぱり。
6月17日(4日目)サロベツ原野にて: 利尻島へのフェリーは午後4時半なので、サロベツ原生花園、下サロベツ(幌延)などを回ることにしました。早朝、まだ雨が残っていたので、ゆっくり出かけました。今年のサロベツ原生花園はエゾカンゾウが咲き誇っていて、今まで訪れた中で、最も花が多いように感じました。おかげで、湿原は、少しオレンジがかった黄色で埋め尽くされています。そこに白い花のコバイケイソウが合わさって素晴らしい眺めです。しかし、どうも鳥の声が少ない。逆に鳥は、来るたびに少なくなっているように感じます。その象徴とも言えるシマアオジ。来るたびに見えにくくなっています。この日、木道の西側のデッキで待っているとかすかにシマアオジの声が聞こえてきました。あまりにかすかだったので、違うかな〜と思いながら、双眼鏡で探してみると遥か彼方にそれらしきが見えますが、双眼鏡では、識別できないほど遠いです。写真に撮ってみるとなんとかシマアオジと分かる程度でした。次の写真は、あまりトリミングしていませんが、シマアオジがいるのがわかるでしょうか?
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次回は、サロベツでの続きで、ツメナガセキレイ、オオジシギ、ノビタキや湿原の花等と利尻航路上でのウトウ、ウミガラスなどをアップする予定です。
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