今シーズンの北海道にはレンジャクが大挙して来ているようで、立ち寄る予定の中標津、根室市のナナカマドの街路樹に群がる写真が11月から見受けられます。期待を胸に中標津空港に降り立った直後と翌朝、中標津市街を巡るも影も形もなし。なかなか神出鬼没のようで、簡単に見れるわけではないようです。ユキホオジロをゲットして、意気揚々と向かった根室の風露荘でも、「最近見かけないそうです」との不安な一言。しかし、翌朝、根室市街のナナカマドをチェックしながら明治公園に向かっていたところ、少し手前で、高い木の中に鳥影がいくつも見えました。「いた!」キレンジャクの30羽程の群れでした。歩道で真下を通っても、全く気にせず、盛んにナナカマドの赤い実を食していました。
風切羽の先端が黄色と白のL字が、はっきりしている♂成鳥です。
L字になっていないので、若鳥で、尾羽の黄色が広いのが♂、狭いのは♀です。
時折、屋根の雪の上に降りて、水代わりに雪を食しています。観察している時に、この屋根の雪がドドッと大きな音を立てて、落ちると、驚いて一斉に何処かへ飛んで行きました。
枝の間を飛び回ったり、不安定な体勢で実を啄ばんだりと、楽しませてくれました。
次に近くの根室の港、花咲港に向かうと多くのクロガモに混じって、コオリガモがいくつもいました。クロガモのもの悲しげなピーという声に混じって、ちょっとユーモラスな「アオ、ナ」という鳴き声が聞こえてきました。
次回のその3は、落石クルーズの海鳥たちをアップ予定です。