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サンコウチョウ♂ 埼玉県狭山丘陵
6月27日埼玉県狭山丘陵: 宮古島シリーズを延々とやっていたため、ずいぶん昔の写真で恐縮ですが、我がフィールドの狭山丘陵で、サンコウチョウが営巣し、無事巣立ちしました。歩道の真上なんですが、10mぐらいの高さにあり、枝が被ってあまりいい条件では写せませんでした。MFは結構カラスが多く、よく卵の段階でやられてしまうのですが、昨年今年と多くの皆さんに見守られて無事に巣立って行きました。カラスの生息数が減っているのかもしれません。感覚的なもので、客観的な証拠は何もありませんが‥‥
さて、知り合いのYさんから孵化から10日ほど経っていると教えていただいたこの日、朝から両親ともよく餌を運んできましたが、だんだんと間隔が開くようになって来ました。
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ヒナも随分と大きくなったようで、暇な時には下の写真のように羽ばたきの練習をしたり、巣から大きく身を乗り出したりするようになりました。ひょっとして巣立ち?
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親も近くで見守るような態度を取っているのではないかと。
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すると午後1時半ごろには、巣から出て来ました。逆光なので、産毛がよく見えます。
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と間もなく最初に出て来た1羽が飛び出して行きました。残された雛と♂親のシルエット。
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反対側からの♀と雛の後ろ姿です。3羽の雛はこの日全て巣から離れて行きました。
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それから1週間後の7月5日に再び訪れると、3羽の雛たちは欠けることなく、巣の近くにいました。ちょうど道のすぐそばの木の茂みにいてくれて親もすぐ近くにいます。今年の7月は長梅雨で、晴れ間がほとんどありませんでした。この日も雨上がりで暗く、水蒸気が立ち込めていたので、近くても写真条件は今ひとつでした。
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低いところですが、雛たちは木の茂みに隠れて見えませんでした。やっと1羽が見えるところに出て来てくれましたが、親とは似ても似つかぬ姿ですね。「個体発生は系統発生を繰り返す」と1825年ごろに生物学者のヘッケルが提唱した説が正しいとすると、サンコウチョウの祖先種はこんな感じだったのかもしれません。確かにありきたりのスズメ目の鳥の外見です。
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親は時々餌を運んできます。
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背中を見せてくれました。
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羽を伸ばしていますが、大体生え揃って、羽は親と同じく黒っぽいですね。
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ちょっと離れた場所で、3羽並んでくれましたが、ひどい枝被り。
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8月1日に行って見ると、知り合いのSさんが写した雛の写真では紫色の羽が随分生えていて、親に近くなっていました。翌日の2日にも行ってみたところ、確かに親に似て来た雛を見ました。残念ながら写真には収められませんでしたが。
来年の夏、無事に生き抜いて日本に戻って来て欲しいもんです。
7月12日埼玉県川越市伊佐沼: 7月は雨ばっかりで、鳥見計画にかなり支障をきたしましたが、雨の間隙を縫って伊佐沼に行って来ました。今シーズンは、ヨシゴイがよく見えるのとコアジサシがやって来ています。沼に着くとコアジサシが飛び交っています。ハスの花も咲いているので、花と絡めようと木道の上で待っていると、早速ヨシゴイが飛んできました。ハスの中に入って見えなくなりましたが‥‥
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すぐに飛び出して来て、別のハスの群落に飛んでいき‥‥
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降り立ちましたが、ハスの間から少し姿が見えます。
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クチバシに白い点が見えますが、鼻腔で、向こうが透けて見えます。
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一方、コアジサシはというと20羽以上の群れで入っているようで、水中にダイビングしたり、水面をかすめるようにしたりと盛んに狩りをしています。このコアジサシはダイビングして、見事に小魚を咥えています。
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小魚はすぐに食べるのではなく、運んでいくと杭の上で待っている、多分、幼鳥に渡しています。何処かで繁殖した家族群が、餌取りに伊佐沼にやって来たのではないかと推測します。
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狩りの成功確率は結構高いようで、この個体もちゃんと咥えています。
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ハスの花をバックに。
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ある時自分より小さな鳥に追われているようなコアジサシがいるので、写して見ると、相手はツバメです。
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俺の縄張りに来やがって!とでもいうのか、邪魔な奴め!と思うのかよくわかりませんが、ツバメがコアジサシを追いかけています。でも、いつもというわけではなく、同じ場所で何事も無くコアジサシは狩りをしています。
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ヨシゴイが妙な飛び方をしているなと写真をよく見ると、何とツバメが写っています。ヨシゴイにも攻撃を仕掛けていたんでしょう。
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コアジサシの狩りの瞬間を治めようとカメラを向けますが、これが中々大変。早いので、追いつきません。がんばって「修行だっ!」と何度も挑戦。これは、ダイビングで水面に突入寸前でフォーカスが合いました。
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こちらはもう一つの狩りの仕方、水面掠め取りです。クチバシだけ水中に突っ込んでいます。
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この日はこんなものだったのですが、7月24日に再度伊佐沼に出かけた時には、もう少し粘って、ヨシゴイと共に沢山撮れたので、次回と次次回に分けてアップしようと思います。
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