徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

こだわりの文房具

2007年12月23日 | その他の記事
雫井脩介さんの「クローズド・ノート」を読んだ。エリカ様騒動が話題になった映画の原作。映画を見た訳でも,沢尻エリカが好きな訳でもなく,YUIさんと竹内結子さんの組み合わせが「不機嫌なジーン」と一緒やん!と思って買ってしまった。

で,感想を…って訳ではなく,今回は文房具な話。「クローズド・ノート」の主人公のバイト先が文房具店で,結構な量の万年筆知識や実在の万年筆の話が出てくるのですが,これが物欲を刺激する。小説を読んで万年筆を購入してしまった人が沢山いたとか…。確かにこだわりの文房具が欲しくなる。

とはいえ,一本数万もする万年筆はとても無理。で,ふと自分の筆箱を覗いてみると,すでにこだわっているものがあった。

それは「鉛筆」。

シャープペン,ボールペンどころか,パソコン,携帯全盛で,文字そのものをあまり書かなくなっているご時世,鉛筆の出番など…という声が聞こえてきそうですが。自分の筆箱の中には,常時2本程度の鉛筆とリードホルダー(芯ホルダー)が入っています。

もともと筆圧が高く,シャープペンやボールペンが苦手だった自分にとって,鉛筆の程よい重さと,木の暖かみ,芯を滑らせる感覚はお気に入りで,マークシートのお供だけではなく,日常的にちょくちょく使っていました。

で,働き初めてから少しこだわるようになって,少し高価なものに手を出すようになり…。高価といっても1本100円前後ですから,ささやかな贅沢のレベルですが(ただ,書き心地等は明らかに違うので,費用対効果は高かったりします)

ってな訳で,鉛筆マニアック講座。

写真は,筆箱や文房具入れから引っ張り出してきた,私の鉛筆たち。

下から二番目が世界でもっとも有名な鉛筆として知られているFaber-Castell社のCastell9000。軽くて,やわらかい書き心地はお気にで,一本は必ず筆箱に入れています。

下から三番目は,同じFaber-Castell社の比較的新しい商品,GRIP2001,名前の通り持ちやすさを追求した鉛筆で,三角形の形状,黒いゴム状のドットが特徴的です。

下から四番目は,Faber-Castell社と同じくドイツ,ニュールンベルグにあるSTAEDTLER社のLumographの100番,STAEDTLER社の創業者は,1662年に鉛筆を発明したとされるフリードリッヒ・ステッドラーの子孫で,老舗中の老舗。製図用などにもよく使われるだけあって,しっかりとした書き心地です。

その次(上から三番目)は,色鉛筆で有名なイギリス,DERWENT社のDERWENT GRAPHIC。色鉛筆の感覚に似たしっとりした書き味が楽しめます。

日本だって負けていないという訳で,上から二番目は,三菱鉛筆の最高級鉛筆Hi-uni,子供の頃,何かの記念に,文字が入った鉛筆をもらう時はよくこれをもらった気がします(ただ,記念のものなので,あまり使った記憶ありません)。このHi-uniは,品質的にも世界最高レベルで,くせがなく書きたいように書けるって感じが,この上なく心地いいです。

一番上は,同じ三菱鉛筆の9800番,自分が子供の頃,一番お世話になっていたのは,この鉛筆。よく後ろの方に小さな穴を開けて,サイコロ代わりにして遊んでいました(笑)

ちなみに三菱鉛筆と旧財閥の三菱グループは全くの無関係だそうで,おなじみのロゴマークの商標登録も三菱鉛筆が先だとか…。

最後に,一番下のは,半年ほど前に購入したFaber-Castell社のリードホルダー(TK4600),鉛筆の軽さや木の暖かみはなくなってしまいますが,削る手間がいらず,シャープペンシル感覚で使えるので,気に入っています。仕事で製図等をすることのあった,親父がよく使っていたのを思い出したり…。

思った以上に長くなってしまいました。

→ Faber-Castell

→ STAEDTLER

→ 三菱鉛筆
コメント (2)
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