久しぶりに色(伝統色)の話。
平安の頃から高貴な色としてもてはやされてきた「紅」。原料となるのはご存じ「紅花」。
写真は,山形県河北町に調査でお邪魔した際に頂いてきたベニバナをドライフラワーにしたもの。
山形県で栽培されてきた紅花には大きく分けて2種類あって,一つは染料用として古くから育てられてきた「モガミベニバナ(最上紅花)」,もう一つは主に切り花,観賞用に用いられてきた「トゲナシベニバナ」。写真はトゲがないことからお分かりの通り「トゲナシベニバナ」。
染料に用いられる「モガミベニバナ」は,葉の縁に鋭いトゲがあって,花摘みの神経を使うとても大変な作業だったそうです(故に花摘みは朝露でトゲが柔らかくなっている朝方に行われていたとか)
現在は,化学染料が普及したことにより,主に観光用に細々と栽培されている程度ですが,紅花に含まれる僅か1%の赤の色素から作り出された「紅」の色は,化学染料では真似が出来ないそうです。
→ 紅
平安の頃から高貴な色としてもてはやされてきた「紅」。原料となるのはご存じ「紅花」。
写真は,山形県河北町に調査でお邪魔した際に頂いてきたベニバナをドライフラワーにしたもの。
山形県で栽培されてきた紅花には大きく分けて2種類あって,一つは染料用として古くから育てられてきた「モガミベニバナ(最上紅花)」,もう一つは主に切り花,観賞用に用いられてきた「トゲナシベニバナ」。写真はトゲがないことからお分かりの通り「トゲナシベニバナ」。
染料に用いられる「モガミベニバナ」は,葉の縁に鋭いトゲがあって,花摘みの神経を使うとても大変な作業だったそうです(故に花摘みは朝露でトゲが柔らかくなっている朝方に行われていたとか)
現在は,化学染料が普及したことにより,主に観光用に細々と栽培されている程度ですが,紅花に含まれる僅か1%の赤の色素から作り出された「紅」の色は,化学染料では真似が出来ないそうです。
→ 紅