徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

月草

2013年07月04日 | こよみ・四季・歳時記
梅雨も終盤戦,西日本は結構降っているみたいですが,関東は天気がすぐれない日が多い割には,意外と降っていない感じです。

写真は,梅雨の晴れ間に撮影した畦に咲くツユクサ,惚れ惚れするような青です。

このツユクサ,「月草」と呼ばれ,万葉の人々も魅了していたようで,万葉集には沢山の月草を詠んだ歌があります。

例えば

「月草に 衣は摺すらむ 朝露に 濡れてののちは うつろひぬとも」

「月草の うつろひやすく 思へかも 我が思ふ人の 言も告げ来ぬ」

詠んでいる内容は違いますが,どちらにも「うつろう」という言葉が一緒に歌われています。

このツユクサの青を手に入れられないだろうかと考えたのは,万葉の人々も同じだったようで,確かに一時は布や衣などに青を移すことは出来るのですが,ツユクサの青はアントシアニン系の化合物で,染まっても直ぐに退色してしまうそうです(花そのものも朝顔と同じく明け方に咲き,昼には萎んでしまう)。

ただ,この儚さ,うつろいやすさも万葉人の琴線には触れたようで,沢山の歌が詠まれることになったという訳です。

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6 コメント

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Unknown (hideharu)
2013-07-20 22:53:54
みたいですね。是非,月草見て妄想して下さい(笑)
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*⑤おはようございます* (はしびろけろ)
2013-07-19 07:35:22
万葉集の時代から人々は愛や恋に悩んでいたわけですよね(^^

つゆくさを見るたびに”うつろいやすさ”の男女の関係を妄想しそうです(笑)
では。
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Unknown (hideharu)
2013-07-06 08:29:32
コメント有り難うございます。青への憧れは,今も昔も同じですね。ツユクサは花の時期は長いようですので,是非,再チャレンジしてみて下さい。
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おはようございます (おじしゃん)
2013-07-06 06:48:59
hideharu さん、おはようございます♪

梅雨時の花「ツユクサ」、よく見かける花ですね。
このブルーに魅かれ、何とか上手く表現できないものかと挑戦しますが、なかなか上手くゆかず挑戦がストップ状態であります(笑)

表情もユニーク、色々連想させてくれる楽しい花です。
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Unknown (hideharu)
2013-07-05 06:09:17
コメント有り難うございます。本当に夏色ブルーって感じです。鮮やかなのに派手過ぎない色,ちょっと真似が出来ない感じです。
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夏の色 (Earthcolor-Market eri)
2013-07-04 23:23:54
コンバンワ。
きれいな夏色ブルーですね。
やはり本物の生の花の色はいいですね。控え目な色具合がなんともいえないです。
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