徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

「巴錦」北斎が描いた菊

2015年11月14日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム


お休み気味の徒然ブログ。少しずつですが,再開していければと思っています。

秋も深まり十一月は菊の季節,各地で菊花展が開かれています。朝顔やチューリップなどと並んで,種類も多くとってもディープな菊の世界。高校までを過ごした市の花が菊だったこと(というか,校長先生の趣味だったのだと思いますが(笑))もあって,小学5年の時に三本仕立ての本格的な菊を育てた経験があり,親近感の湧く花の一つだったりします。

さて,この秋もちょこっと菊花展を覗いてきました。今年は,都内でも有名な湯島天神の菊まつりを訪ねてきました(お仕事柄,引き続きの「学業成就」も祈願です)。2年前に訪ねて新宿御苑の菊花展に比べると小さく感じてしまいますが,十分見応えのある感じでした。

今回,掘り下げるのは,写真の黄金色と深紅の組み合わせがとっても印象的な菊。「巴錦(ともえにしき)」という品種です。

この菊,加賀藩の殿様が命名したと言われている品種で,江戸の浮世絵師,葛飾北斎も好んで描いたという品種,今でも愛好家は多いようで,湯島天神の菊まつりでも写真の大作りを始め,いくつか展示されていました。あわせて,初めて知ったのですが,観賞菊の品種の寿命は結構短い(十年以内,年月を経過すると,花が小さくなったり,草丈が伸びにくくなったりで,育てにくくなるそうです)そうで,その意味で北斎の時代から続く品種は珍しいのだそうです。

一つの花で江戸時代まで思いを馳せることが出来るのは,なかなか楽しいです。

→ 巴錦(ともえにしき):湯島天神

→ 北斎巴錦(殿様菊)について:公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会

ブログランキング・にほんブログ村へ



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 藍の花 | トップ | 藍の収穫 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (はしびろけろ)
2015-12-30 16:24:07
江戸時代からの菊が、今でも鑑賞できるって
素敵ですよねー

旧歴の九月九日は「重陽(ちょうよう)の節句」。
菊酒を飲み、菊の花を供えたため「菊の節句」ともいわれるとか・・・。

では、よいお年をお迎えください🎶
返信する
Unknown (hideharu)
2016-01-02 22:48:15
コメント有り難うございます。

「重陽の節句」以前に聞いたことがあったのですが,なかなか,その日を意識出来る機会がありません。今年は祝ってみたいものです。
返信する

コメントを投稿

朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム」カテゴリの最新記事