富士登山御一行、登頂成功しました!
が、またまた大事件発生!
(詳細は帰ってから…。
携帯からではとても書けませ~ん!)
(またまた、ここからは後日報告となります)
前日の予定通り、御一行は寝坊することもなく、私が”夜なべ”(これが本当の「ヨナベ」?)して作ったおにぎりを持って出かけていきました。 起床前に、カミナリと屋根を激しく打つ雨音がして、これは「登山断念」せざるをえないかと思いましたが、身支度を整えて出かけるときには、満点の星空でした。
「一応、五合目に着いたら電話するから...」 ということだったので、暫く待っていましたが、ちっとも電話が来ないので、さすがに待ちくたびれて眠ってしまいました。 (断念して帰ってくれぱ、ドア・チャイムが鳴るでしょう...)
目が覚めたら10時すぎでした。 携帯の着信履歴を見たら、何も入っていなかったので、この時間まで帰ってこなければ、ちゃんと登山できたのだろうと一安心。 一応、でんかの携帯に電話をかけたら繋がりました。
「どこですか?」 「今、8合目くらい...」 「ちゃんと登れてますか?」 「大人以外はみんな頂上に行きました」 「はぁ?!?」 なんでも、上るウチにペースが乱れてきて、バラバラの「頂上アタック」となったそうです。 子供達は、みんな元気で、おじさん2人が見事に「高山病」になってしまったようです。
「どうするの?」 「休みながら、ゆっくりでも登る」 「それでは、お気を付けて.....」 やはり、「歳のせい」なのか「日頃の鍛え方」なのか、”付き添い”のはずが、最初にダウンしてしまいました。
昼近くに息子のお友達君に電話してみました。
「無事頂上に着いた?」 「おー、着いた着いた」 「お天気は?」 「バッチリ、最高!」 「みんな大丈夫?」 「あー大丈夫、でも一人迷子になった」 「ええっ!?!誰?」 「A(日本語不通のカナダからのお客人)」 「どうしたの?」 「わかんないけど、今、2人(カナダ組残り)で探してる」 「じゃあ、また連絡ちょうだい」 「は~い」
さすがに、この時点では「ちょっとはぐれた」程度だと思っていて、そんなに大騒動になるとは思いませんでした。 そこで、私は夕食の準備をしながら、買い物に行ったり、散歩しながら写真撮影したりしていました。
その間に、何度か電話でやりとりして 「おじさん組もなんとか回復して、無事に頂上に着いた」 「カナダ組が2回も頂上の”お鉢周り”をしたけれど見つからなかった」 「2手に分かれて、登山道と下山道を探しながら下りている途中」 という情報が入ってきました。
2組とも五合目まで下りてきて、合流し、どちらのルートにも居なかった。 ということで、さあ、どうしましょう.....!?
最初は気軽に考えていましたが、時計を見れば、そろそろ6時。 だんだん暗くなってきました。 カナダ組が来日中の宿泊先にしている、でんかの弟君のところにも電話してみましたが、連絡は入っていないと言います。 (後で聞いたら、迷子君、それらの連絡先を書いた紙を財布に入れておいて、そのお財布は山荘に忘れていったとのこと)
さすがに、「これは警察に届けるしかないか」と思いました。 もしも、上で連絡が取れなければこちらから連絡しなければなりません。 再度メンバーに電話して、 「そこから電話できるのならば、頂上から順に全部の山小屋に電話して、こういう人を見かけなかったか聞いてみること。 「救護センター」等にも確認してみた方が良い」 ということを伝えました。 東京にいる、でんかの弟君も心配して 「これからそっちへ行こうか?」と言います。
そんな何回かのやりとりのうちに 「見つかったって!!」 との連絡が。 「下山口を間違えて須走口に下りちゃって、今、御殿場警察に保護されているんだってサ」 (by息子の友人) 「えええーーーーーー!?!○×△」 「で、これから迎えに行くって」 「誰が?」 「でんかとカナダ組2人。俺たちは帰ることになったから。」 ・・・・・
結局、大人2人がそれぞれ 「中学生組は帰宅」。「カナダ組は御殿場警察に身請け」に行くことになったそうです。 電話から暫くして中学生組は 「あー疲れた!!」 と言いながら帰ってきました。
彼らは「登山」自体は順調で、朝9時過ぎには頂上に着いていたそうです。 こから待機したり探したりで、山荘に帰り着いたのは午後7時半。 こちらの組が、一人ずつお風呂に入って、晩ご飯を食べ終わった頃に、「御殿場行き組」が帰ってきました。 実に出発から17時間以上です。
なんでも、一人遅れて頂上にたどり着いた「迷子君」は休憩所を覗くこともなく、すぐに下山したそうです。 下山道は途中で須走口方面と河口湖方面に分かれているのですが、ここを須走口方面に下りてしまい、須走口でやっと間違いに気づき、休憩所から警察に連絡を入れてくれました。 山ガイドにも「分かれ道に注意」と書いてあって、ちゃんと看板も立っているのですが、日本語はほとんど読めないし、たまたま一緒だった登山者が、みんな須走口方面に行く人ばかりだったので一緒について行ってしまったのだとか...。
迎えに行ったら、御殿場警察の玄関脇のベンチで一人ぽつんと座っていたそうです。 2時半には須走口に下りてきたというので、6時間以上一人で居たことになります。 御殿場警察の対応が冷たくて(外国人も多く訪れる富士山を管轄している割に、英語を話せる人が居なかったそうです。(たまたまかもしれませんけれど...)かなり心細い思いもしたようです。
とりあえず、迷子後も山頂は極めたし、ケガもなく無事に帰って来られたので、めずはメデタシ・メデタシということで.....。
ただ、ヨカッタだけで済ませてはいけませんね。 グループ内で携帯が3台しかなく、しかも富士山の電波状態がすこぶる悪いので、全員がはぐれた時の対策をきちんと立てておかなかったのが大きな敗因です。 (3台とはいえ、「携帯があるから...」という慢心があったことは否めません)
「はぐれてしまったら○○時に△△の前に集まること」 という決め事や、電話を持たない人に電話番号を持たせておくべきでした。
(が、しかし、連絡をただ待つしかない身としては.....
登山もしていないのに、あー疲れた!!)
5-6合目の間で見た”後来光”
富士山頂
photo by でんか
「頂上での記念写真とか無いの?」 と聞いたら、 「それどころじゃ無かった!!」
ということで、せっかくの「登頂記念」に参加者のスナップ写真はありません.....。