ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
「青春18きっぷ」というJRの期間限定フリー切符があります。
JRの普通列車が1日乗り放題という切符で、1回分が2,300円。
(「青春18きっぷのプロ(?)」によると、これ1枚で東京から九州まで行くことが出来るのだとか...?)
ケチケチ旅行をしたい時に、時々、利用しています。
さて、この切符、「安さ」がウリなのですが、問題は「5回分」が1セットで無いと買えないことです。
1人で5日分という使い方だけでは無く、5人で1日分でも、2人で2日分(あまり1)として使っても良いのですが、「2人分だけでいい」という場合に困ってしまいます。
そんな時、今どきの便利さで、ネット内に「余った切符を売り買いする」という掲示板があります。
「2回分定価でお売りします」とか「2回分を送料込みで5000円でお願いします」というように表示されるので、後は、条件に合う人と直接メールでやりとりして売買するものです。
顔も見えない相手との取引は確かに不安がありますが、関東在住の利点は、どこかで待ち合わせして直接受け渡しが出来ることです。
今回、どうしても2回分必要になったので、またまた、この掲示板のお世話になることにしました。
最初にメールを出した人にはフラれて(何の音沙汰も無かったのは初めてです。今までは、他の人に決まってしまったら、ちゃんとお詫びのメールが届いていました)、次の人と商談成立となりました。
約束は今日の10時30分、場所は渋谷駅のハチ公口改札です。
待ち合わせは、だいたいいつも、時間と場所と何かの目印をお互い連絡し合います。
今日は、息子が一緒だったので、
「こちらは中学生の男の子と二人連れの”おばさん”です。」
と書きました。(だんだん”おばさん”と書くのに抵抗無くなってくる自分が哀しいデス...)
と、先方からは
「私は大学生の男ですが、顔も服もださいのでわかると思います。」
との答えがありました。
そして、いよいよ今日の待ち合わせ。
予定よりも15分も早く渋谷駅に着いてしまいました。
「いい、”ださい大学生のお兄さん”だからね」
と、息子に言うと
「そんなこと言われたって、何が、どうだと”ださい”のか判らない!!」
との答え。
(確かにその通りなのですけれど...)
待ち合わせのハチ公口の改札に着いて、柱の前に立っていました。
ふと、向かいの柱を見ると、一人の男性が。
「あの人かなあ~~?」
「さあ...」
「あの人”ださい”と思う?」
「だから、どんなのが”ださい”んだか判らないって!!」
そんな会話をして、1.2分観察していましたが、どうも右手に持っている切符が「青春18きっぷ」のようなので、意を決して声を掛けてみました。
「あのぉ...」
「あ、青春18きっぷの方ですか?」
「あ、ハイ。すみません。早く着きすぎたので失礼しました。」
(と、実は、”ださい”かどうかはさておいて、私には「大学生にしては老けて見えた」のでした~~)
「あ、コレ、切符です」
「こちら、お金です。(と、ちゃんと白い封筒に入れていきました)
中を確認してください」
(きちんと相手も中身を確認)
「ちゃんとありました。どうもありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
これで、売買完了です。
所要時間、約1分。
分かれてから息子と
「確かにカッコ良くは無いとは思うけれど”ださい”のかなぁ~~~?」
「だ~から、判らないって!!」
と話をしながら、ふと貰った切符を見ると、発行が
「東大駒場MR」となっています。
もしかして、彼は東大生!?
「だったら、仲良くなればヨカッタ!!」という私に
「何でサ?」という息子。
だってねぇ~~~、東大生ですよぉ~~!!!
(でも、メルアド知ってるもんね~~~)
だからといって、どうするの???