先日TSUTAYAで100円レンタルをやっていたので、
桂枝雀の落語大全集というCDを10枚ぐらいレンタル
しました。
僕は落語が小学時代から好きでTVやNHKラジオでよく
見たり聴いたりしていました。手ぬぐいや、扇子の
みで、何でも表現してし、1人で
お年より、女、こども、何でも演じます。
あの落語の技法には驚くばかりです。また、小道具
、セット、衣装でシチュエーションを出すのでは
無く、口調、声、表情、仕草のみで全てを表現します。
お客にも想像力が必要ですが、ドタバタコメディや
低俗なギャグとは違う芸術的な笑いです。
古典落語の名作でも下手な噺家だと全く面白くなりません。
セリフを丸覚えしたら面白いという物ではないです。
CDやラジオだと、口調や声のみで笑わせないといけない
から相当高度な話術が必要だと思います。
文字で笑えるかは分かりませんが、
良く出来た有名な小噺をいくつか紹介します。
■手遅れ医者■
昔、手遅れ医者というのがおりまして、
「手遅れですな」と言っておけば、治らなくて当たり前、
治れば名医、と言われるってんで、「手遅れ」の連続。
「先生。 こいつが屋根から落ちましたんで、急いで診て
やっておくんなさい」
「どれどれ、……もう少し早く連れて来れば良かったが、
手遅れですな」
「『もう少し早く』ったって、たった今屋根から落ちたところなんですよ!」
「落ちる前ならば良かった」
■理科■
「先生、塩酸と希塩酸はどう違うんですか?」
「原液を水で薄めた物。 つまり、原液より薄い物を希塩酸、あるいは、希硫酸などと言います」
「すると望みの薄いのが希望ですか?」
短い小噺だと、
■パンツ
「パンツが破けた」
「またかい」
■天国の小噺
「あのよ~、」
■雷
「雷さんは怖いね」
「なるほど」
■故障
「ヘッドライトが片方付かねえぞ」
「大丈夫だよ、夜だから誰も気が付かねえさ」
■毒入りカレー
「毒入りカレーなんて怖い事件だね」
「うん、俺もあれからハヤシライスは食わないことにしてるんだ」
落語は古典落語が主流ですが、社会風刺や時事ねたをテーマにした
新作落語も多々あります。演目の序盤で話す枕とよばれる世間話
風の話でニュースや自分の思いを表現する噺家も多いです。
今は落語の変革期で、若い世代にも落語に夢中な方が増えている
そうです。お笑いブームの延長なのかもしれないです。特に
新作落語に定評がある春風亭昇太の独演会には10代~30代の
若い世代が詰め掛けているようで、いつも満員らしいです。
大学の落語研究会、通称オチケンも入会者が急増しているらしい
です。
ギャグを散りばめた漫談タイプの創作落語や、体全体を動かし
まくる落語が若者に支持されているからこそ、古典落語の名人芸
を聴きたくなりました。
立川談志が一番好きなので、立川のCDが欲しいけど、音楽CDみたいに
同じ物を毎日聴く訳では無いので、貧乏性で買えないでいます。
立川談志は「偉そうな哲学者や文学者の講釈を見聞きするより、
落語を聞いた方がよっぽど身になる。人生の生き方、
大人のあり方、悩み、苦しみ、全部落語のネタに
なっている。心が病んでいる時ほど、落語のネタが
心に響く。昔よりも何でも進歩したっていっても
人間の心は変わっちゃいない。今も昔も苦しさ
楽しさ、悲しさは似たようなもん。」
と、かたっている。
僕は落語を笑い話としかとらえていないが、儒学、哲学、思想学、
心理学、宗教学、道徳学などに通ずる生きるヒントが隠されている
ようです。
話が本題から反れましたが、桂枝雀の落語CDは古典名作ばかりで、
他の噺家による落語で聞いた事がある物ばかりですが、演じ手に
よりかなり表現が違います。
桂枝雀の落語大全集というCDを10枚ぐらいレンタル
しました。
僕は落語が小学時代から好きでTVやNHKラジオでよく
見たり聴いたりしていました。手ぬぐいや、扇子の
みで、何でも表現してし、1人で
お年より、女、こども、何でも演じます。
あの落語の技法には驚くばかりです。また、小道具
、セット、衣装でシチュエーションを出すのでは
無く、口調、声、表情、仕草のみで全てを表現します。
お客にも想像力が必要ですが、ドタバタコメディや
低俗なギャグとは違う芸術的な笑いです。
古典落語の名作でも下手な噺家だと全く面白くなりません。
セリフを丸覚えしたら面白いという物ではないです。
CDやラジオだと、口調や声のみで笑わせないといけない
から相当高度な話術が必要だと思います。
文字で笑えるかは分かりませんが、
良く出来た有名な小噺をいくつか紹介します。
■手遅れ医者■
昔、手遅れ医者というのがおりまして、
「手遅れですな」と言っておけば、治らなくて当たり前、
治れば名医、と言われるってんで、「手遅れ」の連続。
「先生。 こいつが屋根から落ちましたんで、急いで診て
やっておくんなさい」
「どれどれ、……もう少し早く連れて来れば良かったが、
手遅れですな」
「『もう少し早く』ったって、たった今屋根から落ちたところなんですよ!」
「落ちる前ならば良かった」
■理科■
「先生、塩酸と希塩酸はどう違うんですか?」
「原液を水で薄めた物。 つまり、原液より薄い物を希塩酸、あるいは、希硫酸などと言います」
「すると望みの薄いのが希望ですか?」
短い小噺だと、
■パンツ
「パンツが破けた」
「またかい」
■天国の小噺
「あのよ~、」
■雷
「雷さんは怖いね」
「なるほど」
■故障
「ヘッドライトが片方付かねえぞ」
「大丈夫だよ、夜だから誰も気が付かねえさ」
■毒入りカレー
「毒入りカレーなんて怖い事件だね」
「うん、俺もあれからハヤシライスは食わないことにしてるんだ」
落語は古典落語が主流ですが、社会風刺や時事ねたをテーマにした
新作落語も多々あります。演目の序盤で話す枕とよばれる世間話
風の話でニュースや自分の思いを表現する噺家も多いです。
今は落語の変革期で、若い世代にも落語に夢中な方が増えている
そうです。お笑いブームの延長なのかもしれないです。特に
新作落語に定評がある春風亭昇太の独演会には10代~30代の
若い世代が詰め掛けているようで、いつも満員らしいです。
大学の落語研究会、通称オチケンも入会者が急増しているらしい
です。
ギャグを散りばめた漫談タイプの創作落語や、体全体を動かし
まくる落語が若者に支持されているからこそ、古典落語の名人芸
を聴きたくなりました。
立川談志が一番好きなので、立川のCDが欲しいけど、音楽CDみたいに
同じ物を毎日聴く訳では無いので、貧乏性で買えないでいます。
立川談志は「偉そうな哲学者や文学者の講釈を見聞きするより、
落語を聞いた方がよっぽど身になる。人生の生き方、
大人のあり方、悩み、苦しみ、全部落語のネタに
なっている。心が病んでいる時ほど、落語のネタが
心に響く。昔よりも何でも進歩したっていっても
人間の心は変わっちゃいない。今も昔も苦しさ
楽しさ、悲しさは似たようなもん。」
と、かたっている。
僕は落語を笑い話としかとらえていないが、儒学、哲学、思想学、
心理学、宗教学、道徳学などに通ずる生きるヒントが隠されている
ようです。
話が本題から反れましたが、桂枝雀の落語CDは古典名作ばかりで、
他の噺家による落語で聞いた事がある物ばかりですが、演じ手に
よりかなり表現が違います。