元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

落語CD 桂枝雀

2006年02月21日 | 音楽・楽器
先日TSUTAYAで100円レンタルをやっていたので、
桂枝雀の落語大全集というCDを10枚ぐらいレンタル
しました。

僕は落語が小学時代から好きでTVやNHKラジオでよく
見たり聴いたりしていました。手ぬぐいや、扇子の
みで、何でも表現してし、1人で
お年より、女、こども、何でも演じます。
あの落語の技法には驚くばかりです。また、小道具
、セット、衣装でシチュエーションを出すのでは
無く、口調、声、表情、仕草のみで全てを表現します。
お客にも想像力が必要ですが、ドタバタコメディや
低俗なギャグとは違う芸術的な笑いです。

古典落語の名作でも下手な噺家だと全く面白くなりません。
セリフを丸覚えしたら面白いという物ではないです。

CDやラジオだと、口調や声のみで笑わせないといけない
から相当高度な話術が必要だと思います。

文字で笑えるかは分かりませんが、
良く出来た有名な小噺をいくつか紹介します。

■手遅れ医者■

 昔、手遅れ医者というのがおりまして、
「手遅れですな」と言っておけば、治らなくて当たり前、
治れば名医、と言われるってんで、「手遅れ」の連続。
「先生。 こいつが屋根から落ちましたんで、急いで診て
やっておくんなさい」
「どれどれ、……もう少し早く連れて来れば良かったが、
手遅れですな」
「『もう少し早く』ったって、たった今屋根から落ちたところなんですよ!」
「落ちる前ならば良かった」

■理科■

「先生、塩酸と希塩酸はどう違うんですか?」
「原液を水で薄めた物。 つまり、原液より薄い物を希塩酸、あるいは、希硫酸などと言います」
「すると望みの薄いのが希望ですか?」


短い小噺だと、

■パンツ
「パンツが破けた」
「またかい」

■天国の小噺
「あのよ~、」

■雷

「雷さんは怖いね」
「なるほど」

■故障

「ヘッドライトが片方付かねえぞ」
「大丈夫だよ、夜だから誰も気が付かねえさ」

■毒入りカレー

「毒入りカレーなんて怖い事件だね」
「うん、俺もあれからハヤシライスは食わないことにしてるんだ」

落語は古典落語が主流ですが、社会風刺や時事ねたをテーマにした
新作落語も多々あります。演目の序盤で話す枕とよばれる世間話
風の話でニュースや自分の思いを表現する噺家も多いです。

今は落語の変革期で、若い世代にも落語に夢中な方が増えている
そうです。お笑いブームの延長なのかもしれないです。特に
新作落語に定評がある春風亭昇太の独演会には10代~30代の
若い世代が詰め掛けているようで、いつも満員らしいです。

大学の落語研究会、通称オチケンも入会者が急増しているらしい
です。

ギャグを散りばめた漫談タイプの創作落語や、体全体を動かし
まくる落語が若者に支持されているからこそ、古典落語の名人芸
を聴きたくなりました。

立川談志が一番好きなので、立川のCDが欲しいけど、音楽CDみたいに
同じ物を毎日聴く訳では無いので、貧乏性で買えないでいます。
立川談志は「偉そうな哲学者や文学者の講釈を見聞きするより、
      落語を聞いた方がよっぽど身になる。人生の生き方、
      大人のあり方、悩み、苦しみ、全部落語のネタに
      なっている。心が病んでいる時ほど、落語のネタが
      心に響く。昔よりも何でも進歩したっていっても
      人間の心は変わっちゃいない。今も昔も苦しさ
      楽しさ、悲しさは似たようなもん。」
と、かたっている。

僕は落語を笑い話としかとらえていないが、儒学、哲学、思想学、
心理学、宗教学、道徳学などに通ずる生きるヒントが隠されている
ようです。

話が本題から反れましたが、桂枝雀の落語CDは古典名作ばかりで、
他の噺家による落語で聞いた事がある物ばかりですが、演じ手に
よりかなり表現が違います。
      





ディープ・パープルの新作②

2006年02月21日 | リッチー・ブラックモア
長くなってしまいました。
ディープ・パープルについて書き出すと、延々と
書きたい事があるけど、簡潔に新作「ラプチャー・
オブ・ザ・ディープ」について書きます。

下の記事で紹介した通り、リッチー、ジョンの脱退に
ともなう新加入メンバーは充分すぎる程のベテランです。

前作「バナナズ」で軽快なロックや名バラードを堪能させて
くれ、今作ではよりヘヴィに仕上げてくれています。
ただフルで2回聴いただけだと、まだ名盤なのか分かりません。

長年の勘から、これは聴き込む程に良さを増す作品だとも思え
ます。例えば再結成したヨーロッパの「スタート・フロム・ザ・
ダーク」などは、その典型だと思います。昔のバンドイメージ
があり、全く違う音楽路線だと批判しおたくなりますが、じっくり
音楽として聴くと名曲集である事にきづくのです。

ディープ・パープルの新作の印象は、オールド・ディープ・パープル
ファンも理解でき(ディープ・パープルらしさが随所にあります)
近年ディープ・パープルファンには平均点評価みたいなアルバム
だと思います。新しさと懐かしさが混合されています。

しかし、単調で単体の楽曲魅力は薄い。しかも、ジャケットが
チープだからジャケ買いをする人はいないと思います。

まだまだ聴き込んで見ないと、このアルバムの本当の魅力は理解
できません。かつての荒削りながらパワー全快だったロック
では無く、高度な技術、経験を重ねた円熟のベテラン集が、余裕
を持って作ったロックアルバムだと思います。

福岡公演は、5月17日
メルパルクホール
S席 8000円
A席 7000円   チケット発売は2月25日から

ディープ・パープルの新作

2006年02月21日 | リッチー・ブラックモア
昨年末に発売されたディープ・パープルの新譜
「ラプチャー・オブ・ザ・ディープ」をやっと購入しました。

巷では「もうディープ・パープルは終わった。」
「ディープ・パープルの新曲なんて誰がききたい?皆が聞き
たいのは昔のディープ・パープルだけ。」
「かつての栄光にすがっているだけの年寄りバンド」
「イアン・ギランはもう歌えない」
「リッチー・ブラックモアもジョン・ロードもいない
ディープ・パープルをディープ・パープルとは言えない」
等など、近年のディープ・パープルに対する批判的な見方が
多い。しかも、ディープ・パープルのファンがそういう態度
だから嫌になります。

僕は10年前にディープ・パープルのライヴに行きました。
リッチー・ブラックモアが脱退し、スティヴ・モーズが加入
した第1弾アルバム「紫の証」のツアーでした。
ライヴで定番の名曲をやっている時は盛り上がってるのに、
新曲を披露するとパタ、パタと半数近くの人が座りだす
状況でした。バラードなら分かるけど、ハードなスピード
チューンなのに、オーディエンスが盛り下がっていました。
しかも後ろの席の人が僕らにまで座るように強要しました。
当然そんな他人には従わず、僕らは終始ノッていました。

紫の聖戦(1993年)からリアルタイムで、ディープ
パープルを応援していますが、紫の聖戦ツアー中に
リッチー・ブラックモアが脱退しました。(ツアー続行の
為に代役サポートメンバーは、ジョー・サトリアーニでした)
僕もそうですが、ファンにとってはショッキングな出来事
でしたが、ディープ・パープル脱退後のリッチー・ブラックモア
の作品を聴くと、リッチーは良い選択をしたと感じます。

紫の証で新生ディープ・パープルとし活動をしましたが、
風当たりが強い評価でした。僕も「何じゃこりゃ。こんなの
ディープ・パープルじゃない。どこの馬の骨か分からん
ギタリストが入ってディープ・パープルを汚染させた」
と思っていました。ハードロック雑誌でも評論家の評価が
低く、「新曲には期待できないバンド」とすら言われてい
ました。しかし、来日公演が決定し、僕は嫌いな「紫の証」
を散々聴きまくりました。毎日聴きつづけ1週間もすると
大好きなアルバムになって行き、ライヴ当日には新曲の
大ファンになっていました。そして、ライヴでスティーヴ・
モーズの名演を目の当たりにし、スティーヴ・モーズの
ファンになりました。スティーヴ・モーズ・バンドの
ビデオやCDは全て集めたほどです。紫の証は、発売当初
の評価こそ低かったけど、1年後には評価が逆転し、名盤
と評されるようになりました。

しかし、スティーヴ・モーズ加入第2弾の「アバンダン」
は、好きになろうと努力し聴きましたが、全然好きになれ
なかったです。世間評価も駄作のままです。

アバンダンの後、オーケストラとの競演ツアーを大々とや
った後、ジョン・ロード(ハモンド・オルガン)が脱退し
ました。

ディープ・パープルは、ジョン・ロードと、リッチー・
ブラックモアの2人で交流を深めメンバー集めをし結成した
バンドです。その中心人物の2人がいないディープ・パープル。
しかも、オリジナルメンバーはイアン・ペイス(ドラム)
のみで、ファンは失望状態でした。

しかし、新キーボードはドン・エイリーとの情報が公開され
ディープ・パープルのファンは安心したはずです。
ジョン・ロードの代わりにやれるプレイヤーというと、ドン・
エイリー以外にはいません。

ドン・エイリーは、コージー・パウエル(元レインボー)
のバンドでプロデビューし、渡り鳥としブラック・サバス、
ゲイリー・ムーア
そしてそして超出世コースへと導いたレインボー、その後も
オジー・オズボーン、ジーノ、ウリ・ジョン・ロート、
ギルバート・オ・サリバン、ホワイトスネーク、シン・リジー、
ジェスロ・タル、ジューダス・プリースト、アンセム、
マイケル・シェンカー・グループ、UFO、ブライアン・メイ、
グレン・ティプトン、テンなど超大御所バンドにいました。

また無名バンドも入れると天文学的な参加数になります。

セッション・ミュージシャンとして業界で高評価な
ドン・エイリーが参加した事でディープ・パープルの
「バナナズ」は素晴らしいロックアルバムになりました。

つづく