元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ラーメンの元祖

2007年10月05日 | ラーメン総合研究所

以前、当ブログで「ラーメンは完全な日本食です」 と書きましたが
http://blog.goo.ne.jp/hideyuki5150/e/103b1188aa60a2d425e57b32b396d04a
(以前の記事参照)
ラーメンの原型を考案し、日本に普及させたのは紛れも無く中国人
です。

明治時代開国後、西洋人、中国人の多くは横浜から入国しました。
そして、中国人の横浜居留置として、南京町が栄えました。
中華料理人は、中華広東系の食堂や、中華家庭料理の屋台を
南京町移住の中国人用に開店しました。

魅惑の異国文化に触れたい日本人も南京町に集まるようになり、
中国の麺料理を食すようになりました。しかし、塩味の動物系スー
プは日本人に合いませんでした。まだ、肉食文化に馴染が薄かっ
た日本人は臭いと、初体験の味が分からず不評でした。

南京町の料理人たちは本格的な中華では日本人には受け付け
られないと自覚し、日本人好みにアレンジしたのが後の
「南京ソバ」へと成りました。


ラーメンの国際化

2007年10月05日 | ラーメン総合研究所
ここ10年で多くのラーメン屋が海外進出をし、
成果をあげています。

日本の有名店がハワイ、ニューヨークに出店しまくっ
ていますが、海外で1号店を開業するケースも珍しく
なくなってきました。日本人が世界に通用する味と
挑戦するケースや、日本滞在経験者の外国人が本国に
ラーメン文化を普及させるよう開業しようとしたり
様々です。

以前、日本人夫婦がドイツでラーメン屋を営むドキュ
メント番組をやっていましたが、食材の入手の困難さ
や、水が硬水など、日本では困らない問題がたくさん
あったようでした。また、お客さんの殆どが、ドイツ
や北欧系の人々なので、ラーメンという異文化料理が
受け入れられるまで長い期間がかかったようです。

アジアにもラーメン屋は多く進出していますが、日本
人の好むコクは、中国などでは「しつこい味」になり、
重層型な味わいは「うるさい味」になり、コシのある
麺は「固い麺」となります。だから、郷に従うと
日本人には受け入れられない味になってしまうよう
です。九州からも中国に何軒かラーメン屋が進出し
ていますが、異文化での営業は大変でしょうね。

地方一番店が東京進出する時代から、いまや成功店
は海外進出する時代のようですね。東京あたりの若きラー
メン職人のインタビューを読むと、フランチャイズ
チェーン展開や、海外進出や、多店舗展開など
野心家が多いです。

お隣り韓国は、冷麺が有名ですが、ラーメン文化は
ありません。韓国の食堂などにラーメンはメニューに
あるものの、どの店もインスタントラーメンを出す
らしいです。韓国にはスープからラーメンを作ると
いう食文化は根付いてないものの、国民1人あたり
のインスタントラーメン消費量は年間90食らしい。
韓国では、インスタントラーメンに、自家製キムチ、
コチュジャン、唐辛子を入れ、麺を食べ終えたら
ご飯を入れて食べるのが一般的らしいです。


世にも奇妙な物語と僕

2007年10月05日 | 映画レビュー
先日あってたテレビ番組「世にも奇妙な物語」について
さっきまで友人と喋っていました。

僕は「世にも奇妙な物語」のブラックユーモア、社会風刺
的なストーリーが好きです。心霊、オカルト、サスペンスの
話が多いけど、僕はその手の怖い話よりも、ヒューマン、
ブラックユーモア、シュールな「世にも奇妙な物語」が好き
です。

冒頭に書いた友人と、昔の「世にも奇妙な物語」の話に
なり「ズンドコベロンチョ」を思い出し、うる覚えな
友人にあらすじを教えていたら自分でもビックリ。小学生の
頃に1度見ただけの物語なのに、克明に細部まで思い出し
ました。話の始まりから、ラストまで完璧に覚えていました。
よほど衝撃的な話として僕の心に残っていたのでしょう。

「世にも奇妙な物語」で心に残っている話はたくさんありま
す。「ネカマな男」「穴」「のどが渇く」「回想電車」
「超税金対策殺人事件」 とか凄く良かったです。

でも、僕の生活にまで大きく影響を与えた話は
「夜汽車の男」です。

ただ大杉漣が電車で駅弁を食べるだけの話です。

何の変哲も無い幕の内弁当を、大杉漣がシゲシゲと見つめ
西洋式の食べ進め方か、東洋式の作法で食べ進めるか
考え、おかずを食べる順序や、ご飯とおかずの食べ進
める配分を割り出す。完璧なバランスと、完璧なプラン
で食べ始める。

1品1品を分析しながら食べ進める、しかし重大なハプ
ニングが!!キンピラゴボウの味付けが濃すぎる。口が
ご飯を欲しているが、ここでご飯を食べると、全体バラ
ンスが崩れる。そこで、甘いうぐいす豆を食べる事に。

最大のハプニング。うぐいす豆が落下・・。しかし、
間一髪でうぐいす豆をキャッチ。九死に一生を得た。

メインに入る前に、お茶を飲み気合を入れなおす。

いざ、メインのおかず攻め。前身を奮い立たせ
千切りキャベツにマヨネーズ。そして、カツに
ソース・・!!!ソースじゃない。これは、醤油だ。
恐る恐るレタスをどかすと・・・ソースが・・。
そう、この醤油は、すでに食べ終えたブロッコリー
の天ぷら用だった。

一世一代の大失敗に気を落とす。取り返しのつかな
い事になった一貫の終わりになったメインおかずを
目の前に、邪念を取り除いた無心で目を瞑り、醤油を
かけたフライにソースをかけた。

このメインのフライが、カツなのか白身魚なのかで
しばらく考え込む。

そして、最後の最後までとっていたのは、イカリング。

貧しい家で育った幼少期、遠足で友達は立派な弁当なの
に塩むすびを隠れて食べる事しか出来なかった主人公の
思い出がパーっと浮かぶ。草むらで隠れながら、塩むすび
を頬張っていると、同級生の女の子がイカリングを恵んで
くれた。その思い出を回想しながら電車で涙を流しながら
イカリングを見つめる主人公。

涙でグシャグシャになりながらイカリングを食べると
シャリッという歯応え・・。イカリングと信じて疑わな
かったフライは、オニオンフライだった・。


という、何でもない話です。

でも、それを見て以来数年は、コンビニやスーパーの弁当
を温めず、頭で「今日のメインはハンバーグか。ならば
西洋式でメインの周辺から食べ進めよう。ご飯の配分は
・・・」などと、下らない1人遊びを脳内で繰り広げて
いました。