昨年3月4日から始めた「関東ふれあいの道・神奈川県全17コース」も
今回が最後となりました。
三浦半島から湘南海岸を通り、大磯から北上して丹沢山麓、
峰の薬師を通って起点の東京都と結ぶ、延長197.2km、
(寄り道や、見学、その他を加えると実際はもっと歩いていますが)
我ながらよく歩いたものだと感心しています。
このまま東京都も続けて歩きたい気持ちもありますが、
東京都は神奈川県に比べると1区間が長いので、シニア夫婦の足で
一日に歩き切れるかどうか不安です。
5月20日(月)
最終回は峠の薬師の歴史に触れ、津久井湖や丹沢山地の展望を
楽しみながら、東京都に至る「⑭峰の薬師へのみち」を歩きました。
パンフレットには難易度2と書かれていましたが、
5ヶ所あった難易度1のコースよりも楽に感じられました。
行程
JR相模線・海老名駅08:18発-JR橋本駅08:48着(IC運賃324円)
JR橋本駅北口・三ヶ木行09:00発-城山高校前バス停下車09:23(IC運賃268円)
(車を駅付近の駐車場にとめてからここまで2095歩、歩いています)
城山高校前バス停09:25発→津久井湖城山公園水の苑地09:30(10分見学)
峰の薬師10:30(15分休憩)→三沢峠11:10(5分休憩)→梅ノ木平バス停12:08
梅ノ木平バス12:11発-JR高尾駅12:25着(IC運賃216円)
JR高尾駅12:46発-JR八王子駅13:00-
JR橋本駅13:12着13:39発-JR海老名駅14:05着(IC運賃583円)
標高
城山高校前バス停139m→津久井湖・水の苑地160m→峰の薬師322m→三沢峠410m→梅ノ木平バス停205m
8時48分、JR橋本駅に到着
エスカレーターで下の橋本駅北口バスターミナルへ。
一番線より9時発の三ヶ木行きバスに乗車。
9時23分、城山高校前バス停に到着。
スタートは9時25分。
50m先を右折して県立津久井湖城山公園 水の苑地へ。
9時30分、県立津久井湖城山公園 水の苑地に到着
愛らしいルピナスが花盛りでした。
正面に見える三角の山は「⑬山里から津久井湖へのみち」で歩いた城山。
水の苑地では10分ほどルピナスを鑑賞。
ルピナスは南北アメリカが原産のマメ科の植物。
藤に似た花が逆さに咲くことから別名:昇り藤と言われています。
第1回の「三浦・岩礁のみち」では、三浦海岸の美しい河津桜。
最終回は愛らしいルピナス。
花に始まり、花で終わることが出来、良い思い出になりました。
鉄塔の見える山を目指して歩きます。
道端に咲くムシトリナデシコとゼニアオイ
10時、峰の薬師東参道口分岐を通過。
右折します。
最初は緩やかな坂道ですが、だんだんと急坂になります。
零れるばかりに咲いていたのはマルバウツギでした。
日当たりの良い場所では早くも黄色いモミジイチゴの実や
赤いヘビイチゴの実もなっていました。
ヘビイチゴの近くには、シマヘビがいてゾッとしましたが、
ヘビイチゴがヘビがいそうな所に生育するというのは
あながち嘘ではないということがわかりました。
10時30分、峰の薬師山門に到着。
峰の薬師は姿三四郎と桧垣鉄心が決闘した舞台としても有名。
富田常雄の長編小説「姿三四郎」を黒澤明監督が映画化した時も、
ここで撮影が行われたそうです。
左は境内の一角にある「姿三四郎決闘の場」の碑。
中央はとうがらし地蔵尊
右は鐘撞堂をバックにした証明写真。
峰の薬師・本堂
峰の薬師は、明応年間(1492年)に創建と伝えられる古寺で、
東京の新井薬師、高尾薬王院、伊勢原の日向薬師とともに、
武相四大薬師の一つに数えられ、昔から武蔵・相模の人々の生命を守り、
心身の病を治す薬師様として、厚く信仰されてきたそうです。
峰の薬師境内からの眺め
津久井湖とその先の相模川まで見えます。
奥の院は峰の薬師から10分ほど歩いたところにありますが、
その途中にベンチがあったのでおやつタイム。
奥の院での撮影時間も含め15分ほど休憩しました。
そのベンチの前からの眺め。
津久井湖と城山(中央)がよく見えます。
10時55分、奥の院到着。
コンクリートの建物ですが、かなり傷んでいるようでした。
無線中継所の電波塔(No1~No3)を通過。
ヤマツツジ ガクウツギ
緑の実に変わったマムシグサ、フタリシズカ
ヒエンソウやタツナミソウなども見ることが出来ましたが、
スマホ撮影だったので、シャッターを押す瞬間手が震え、
綺麗に写すことが出来ませんでした。
11時10分、三沢峠到着。
神奈川県と東京都の都県境になります。
城山高校前バス停からここまで、休憩30分を含めて
1時間40分かかったことになります。
こんな看板を立てなければいけないほど、
心無い人がいるのですね。
11時34分、休憩所の東屋を通過。
三沢峠からは下るだけなのでとても楽です。
11時39分、高尾グリーンセンターを通過。
美しい杉木立の中から、可愛らしい小鳥の囀りが聞こえてきます。
少し下った場所に、大勢の鳥撮りカメラマンがいたので、
なんの鳥ですかと聞くと、小さな声で「オオルリ」と答えて下さいました。
どうやら、鳥のいる場所を確定しているようです。
ちなみにオオルリ←クリック
はこんな鳥のようです
11時51分、道端のお地蔵さんの横を通過。
高級懐石料亭「うかい竹亭」前を通過。
山道を出ると「峰の薬師参道」の看板。
梅ノ木平も近づいてきたようです。
「峰の薬師北参道口」の石柱。
津久井湖の少し北側にあった「峰の薬師東参道口」から、
ここまでが、峰の薬師の参道だったなんて、
その距離の長さに驚かされました。
武相四大薬師の中で、ここの薬師様だけが寂れていると
感じたのは私だけではないと思いますが、
昔は参拝者も多く、さぞ賑わっていたのでしょう。
12時8分、 ゴール地点「梅ノ木平」バス停到着。
コースの所用時間は休憩などを含めて2時間43分(休憩を含めないと2時間13分)
初めてパンフレットの所要時間2時間30分より少ないタイムで歩けました。
ラッキーなことに、一日に3本しかない八王子行のバスが、
12時11分にあります。
梅ノ木平から京王高尾山駅までは、歩くつもりでいましたが、
バスに乗ることにしました。
初めて見る京王高尾山駅(車中より)
バスに乗ったのは楽でしたが、
歩く途中で美味しいお蕎麦を食べられなかったことや、
世界的に有名な建築家、隈研吾氏の設計した高尾山口駅を
ゆっくり見られなかったことは残念でした。
12時25分、JR高尾駅到着
12時46分、始発の特別快速東京行きに乗車
JR高尾山駅を見るのは五十数年ぶり。
駅舎は綺麗になっていましたが、
造りは昔とほとんど変わらないような気がしました。
初めて高尾山登山をした時は、ここから山頂まで歩いたものでした。
中央線の電車に乗るのも久しぶり。
昔はオレンジ一色の電車でした。
ここからは最初の行程に書いてある通り、八王子駅でJR横浜線に乗り換え
橋本駅まで行きましたが、橋本ではJR相模線の乗り換えに
時間があったので、お昼の親子丼(夫はカツカレー)を食べて帰りました。
この日一日の総歩数は19393歩 12.7Km 648.8㎉を消費しました。