早いもので、母が亡くなって丸2年がたちました。
読経の間、晩年の頃の母を思い出し、もう少しできる
ことがあったのではと、詫びる気持ちで手を合わせました。
和尚さんのお話しによると、三回忌には阿弥陀如来が現れ、
死後の魂を遥か西の彼方にある極楽浄土に導いてくれるそうです。
どんな苦しみもない、やすらぎの世界へ・・・
信心深いわけではありませんが、そこにいる母を思うと、
救われた気分になります。
法要後は市内の割烹店で会食をしました。
参加したのは父母の兄妹の中でただ一人元気な85歳の叔父と
私達姉弟3人とその連れ合いでした。
叔父は今でも年に2回のお彼岸とお盆には必ず実家を訪ねてくれます。
私とは16歳違いですが、私が生まれてから何年か一緒に暮らしていたので、
古い家や庭の様子も私の記憶と重なる部分が多く話も合います。
昔は家の正面に門があり、家の前には2本の梨が植えられていたとか、
あの辺にはお風呂場、柿の木の近くには井戸等々・・・
母の遺影の前に御膳を供え、思い出話をしながら、楽しいひと時を
過ごしました。母もきっと喜んでくれたことでしょう。
実家の庭より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5d/c35e2960be8d321529a047a547331f13.jpg)
クリスマスホーリーの実
母が亡くなった時、真っ赤な実をたわわに実らせていましたが、
今年も綺麗な実をつけて、私達を迎えてくれました。
私にはクリスマスホーリーの実は母の化身のように思えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/94/49c174f39b07e0ecee0a7b0f19f8aadc.jpg)
クチナシの実
母が好きだったクチナシ。
今年もたくさんの花が咲いたのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/4c/6378921207bf5488b3a92a098a804eca.jpg)
南天の実
日当たりの良い木の先端になった実は、少ししか残って
いませんでしたが、根元の近くの実は色鮮やかでとても綺麗でした。
家に帰り、我が家の南天を見てみると、実はほとんど無くなっていました。
毎日遊びに来ているヒヨドリが食べてしまったのだと思いますが、
ヒヨドリのおかげで、あちこちに子孫を増やしてもらえる
南天はさぞ喜んでいることでしょう。