鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

2008 知覧麓 02

2008-05-04 | 麓-南九州市

知覧麓の本馬場通りを歩く(続く)

石柱門

 想像に過ぎないが、当初は屋根付きの武家門だったか

見通せないように道が途中で折れ曲がる。これも麓の特徴

正面に石敢當。右側と正面とでは石垣が微妙に異なっている

道はもう一度折れ曲がる

正面は知覧型と呼ばれる二ツ家

 

二ツ家は、分棟式の建物であるオモテ(住居用)とナカエ(台所用)が次第に近づき、合体させたもの

 

 

佐多民子邸

袖屋根のあるのが本家で、ないのが分家らしい。袖屋根がない分、主屋根が左右に延びる。

奥に見える目隠しの意匠が微妙に異なっている

 

佐多直忠邸

袖屋根付き。憲法記念日。武家門には日の丸がよく似合う

 

こちらは門前の石垣の造作がよく判る

階段脇の石垣は切出し石の四段積。これに丸石積みの石垣が左右に繋がる

 


2008 知覧麓・春

2008-05-04 | 麓-南九州市

実家に帰ったついでに知覧に立ち寄る。新緑がきれいだろうと思って

麓川の橋のふもとに建つ武家屋敷群の案内碑

 

 

 

武家屋敷通りの入口

 

入口角に建つ領主御仮屋跡の碑。昭和15年建立

現在の検察庁知覧支所が御仮屋跡

 

入口から歩いて最初の武家門。腕木門。他の武家門より間口が広い

 

通り沿いに四段積みの高さ1.1mの石垣の上に2重に刈り込まれた生垣が配される。

生垣は地面から3mある。生垣の低いほうの刈り込みはサツキで(一部は茶の木が混じる)、2m前後の高さがあり、後ろの大刈り込みは最高4mに達する。庭園から眺めると築山のように見える。

通りの舗装は屋敷の庭園に配慮してシラス色に近いものを採用

反対側の石垣は高さ1.1mの丸石積み

石垣の上に地面より高さ1.8m位の茶の木を手前に刈り込み、後ろに犬槇を高さ2.2m位に切り揃えている。

 

西郷恵一郎邸

門は袖屋根付き。知覧の腕木門はいずれも控え柱を備えず。幅およそ4m、奥行き2.5m。通りから階段状のスロープを上がると、目隠し用の石垣に突き当たる。左にいったん曲がり奥に5mほど進み、右へ折れ曲がると、屋敷玄関に着く

隣の敷地の石垣どうしの繋ぎ部分。左から丸石、切出し石、丸石。景観修復の苦心?が伺える

 

こちらの門も袖屋根付き、控え柱なし

目隠しは犬槇。どの門も同じ時期に創建されたように見える。どの屋敷も通りから一段高い位置にある。道路を掘り割りし、両側に屋敷を配置したため

(続く)