東郷麓の風景
武家門と左右に続く石垣、庭木が素晴らしい。とても絵になる風景です。
隣に武家門構えの屋敷が建つ。こちらも道路の奥に位置する。
地頭仮屋方面
振り返ると二棟の武家門が並んでいる
一軒隔てて隣の屋敷跡に木々に隠れるように古い武家門が建っていた
今にも崩れそう。
表札を見ると医学博士の文字がある。地元の名士なのだろう。
草払いの作業をしていたお父さんに尋ねるとここの持ち主は今は県外にいるらしい。
この先に面白いものがあるよと聞いて少し進んでみると磨崖仏の案内があった。
磨崖仏は戦国時代に彫られたもので、密教的な阿弥陀信仰によって鶴が岡城主渋谷東郷氏の武運長久と家運隆昌を祈るためになされたものらしい。
初めて訪れた地で素晴らしい武家屋敷に出会うのは、例えば東北地方の田舎を旅して立派な茅葺の民家に突然出会うのに似た感激がある。田圃に茅葺民家は日本を代表する原風景の一つだが武家門構えの屋敷(郷士屋敷)が点在する麓の風景は南九州の原風景の一つであろうと思います。
ここ東郷麓の武家屋敷を四季の移り変わりとともに記録に残していきたいと思う。