西之表麓には島主種子島家ゆかりの史跡が残る。
栖林神社。毎年1月11日に大的始式が行われる。
大的始式は第12代島主種子島忠時が室町時代に宮中の御的始式を伝えたのがその始まりとされている。
種子島家当主を迎えて室町時代の様子が再現される。奉納旗にある三角の印は種子島家の家紋である。
境内の隣には種子島家歴代の墓地がある。島津家一門にあるような立派な墓が並んでいた。
栖林神社は本源寺の隣で19代種子島久基を祭る。久基は琉球王から甘藷(サツマイモ)の苗を分けてもらい
種子島でサツマイモの栽培に成功する。サツマイモはその後薩摩に渡り青木昆陽が江戸でサツマイモの栽培
に成功して天保の飢饉から多くの人々を救う。久基の功績はもっと語られてよいと思う。
種子島家の菩提寺。本源寺
参道階段の両脇に珊瑚石垣が残る。保存状態がよい
本源寺の境内。本源寺は明治の廃仏希釈により取り壊されたが明治16年に再興された。
本源寺坂と呼ばれる通り。周辺に珊瑚の石垣が残っている。第11代島主種子島時氏が建立。
旧榕城中学校跡に残る種子島時尭像。第14代領主(島主)
時尭は種子島に漂着した中国船に同乗していたポルトガル人の所持する鉄砲の威力を見て大金2000両
を支払い二挺を購入する。鍛冶職人八板金兵衛に鉄砲の複製を命じ、苦労の末出来上がった鉄砲は足利
将軍家にも献上された。
鉄砲館(種子島総合開発センター)
国内外の古い鉄砲や種子鋏などが展示されている。建物は横から見ると帆船の形をしている。
西之表市役所近くの風景
珊瑚ではない石垣もあった。
西之表港近の八板金兵衛の像