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金剛能楽堂3 茂山狂言会 後半(御苑周辺散策14)

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写真は、能舞台。
16:00頃から5つ目の“鬼ヶ宿(おにがやど)”です。
これは井伊直弼が第9代の茂山千五郎に書いた本で、この初演の数日後に直弼は桜田門外の変で横死しています。
内容は、ある男が久しぶりに女の元を訪れます。
表面上は歓迎するも、本当はもはや愛想が尽き追い返したい女。
そこで女は酒が切れているという理由で、里まで男に酒を買いに行かせますが、その際に「ここらは最近鬼が出る」とウソをつきます。
男が戻ると女は被布を頭から被り、酒を交わし男はご機嫌。
そして酔った男が顔を見せろと被布をめくると、鬼の顔が!
驚いた男は逃げ去るというオチです。
少し被布をめくるまでの下りが長いです(笑)。
約30分。
最後は“二人袴”です。
内容は、ある男が婿入り(結婚後、舅の家に挨拶に行くこと)することになったのですが、この男がしょうがない“甘えん坊”で、1人は嫌だから兄に門前まで同行を求めます。
当初兄は門前で待っていたものの、舅の下人に見つかり中に呼ばれます。
しかし正装たる袴は1つ。
そこで当初は代わる代わる外で袴を履き替えて参上しますが、とうとう2人とも一緒にと云われます。
袴を取りあった2人は、とうとう前後で袴を引き裂いてしまいます。
そこで2人とも前垂れのように袴を付け、決して後ろを向かない戦法でいくことに決します。
しかし舅の舞を所望され、最後は後ろに袴がないことがバレて逃げ出すというオチです。
最初の舞は膝立ちで前後左右に動くだけの舞。
インベーダーゲームみたいで、動きだけでも爆笑です。
テンポもよく視覚的にも可笑しいので、これは万人が笑うでしょう。
約30分で、17:00に終演しました。
非常に面白く値打ちがありました。
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