「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 (Indiana Jones and The Kingdom of The Crystal Skull 、2008米、124分)
監督:スティーヴン・スピルバーグ、原案:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン、脚本:デヴィッド・コープ、音楽:ジョン・ウィリアムス
ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット、ジョン・ハート
シリーズ第4弾、19年ぶりとかで、ハリソン・フォード大丈夫かな、と心配したが、それなりの歳の役にはなっている。それはいいのだがアクション場面は年齢忘れて見るしかない。そしてそれはますますCGだのみになっているけれども、第一作からのおきまり考古学分野のおどろおどろしい世界だから、すぐに約束事も無意識になってしまい、まずまず楽しめる。
役者では主人公のほかに、ジュニア役シャイア・ラブーフ、そしてKGBチーム女性首領役ケイト・ブランシェットが見もので、特に後者はハリソン・フォードと張り合って充分である。
それ以上は批評してもしようがない一方で、これが1957年ころの設定、赤狩り、ネヴァダ核実験場、その一方でアメリカが一番輝いていたであろう時代の大学風景や風俗、そういったところは丁寧に出来ている。
例えばジュニアがいつも気にするリーゼント・ヘア、それを撫で付けるしぐさに、今のシニア世代ならこの時期はじまったTVドラマ「サンセット77」のクーキー(エド・バーンズ)を思い起こす人も多いだろう。