本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

入山式

2008-03-23 23:53:24 | 住職の活動日記
 当院に新たに4月より務めてくれる、新職員の入山式を執り行いました。

普通は 「 入社式 」 といいますが、お寺ですので 「 入山式 」 といいます。

 ( 余談ですが、入院 という言葉も仏教用語です。本蔵院と言うようにお寺でも

   〇〇院という場合に、院に入るということで、お寺に入ることを 『 入院 』

   と言いました。 )

 今年は3名の職員が入山しました。

 私の訓示は 「 簡にして、簡単な話です 」 ( 要は得ていません )

崇正のほうから、「 もっと長く話してほしい 」 と言う要望もあり、自分なりに  ました


 『 初発心時 既に 正覚を成ず 』 


 いつもお話することなんですが、最初は志が気高くやってくるのですが、だんだんと

慣れということが出てくると、知らず知らずのうちに汚れてくるものです。

 人の成長は、いつまで初めての志を持ち続けることが出来るかにかかっていると思いま

す。その初心を持ちつづけて歩むことをこと 『 道 』 といいます。


 初めての心は初々しいのですが、いざ入って見ると現実はぜんぜん違ってきます。

方向づけの感動は一瞬、そこからが一歩一歩の歩みが始まっていくのです。

感動したからお終いではないのです。 ( 仏を見た ! ) そこが終わりでない

そこからが始まりなのです。

 それまでの自分はただただ、ウロウロしとっただけなんです。

方向が見えて、初めて一歩一歩が出てくるのです。


 私の子どもよりも若い、二十歳になったばかりの大切なお宝をお預かりすることになり

ます。心して育てていかなければなりません。

お寺という初めての環境で、耐え抜いていただきたいと思います。


 写真とかは 『 崇正のブログ 』 にありますので、そちらをご覧下さい。
コメント
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