本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

クレーンの林

2008-10-10 23:03:52 | 住職の活動日記
 以前から気になっていたのですが、新幹線の陸橋だけ作るのに、なぜ?、あんな

にたくさんのクレーンがひしめき合っているのだろう?

 今日も、しらぬい荘の帰りに空き地に止めて眺めていました。



 ここは下益城郡富合町です。

先日、熊本市と合併を果たし、今は熊本市になりました。

 このクレーンの林は 『  新幹線の基地 』 が出来るのだそうです。

それも、九州の基地になるようなとても大きなもののようです。

 『 富合町 』 はすごい!! 

 お寺の檀家さんの 『 池田紙器工業 』 さんも富合町の工業団地に新築され

ましたし、ますます発展されていくことでしょう。


 それにしても、このクレーンは何をしているのだろう?



 たぶん、基地となるための基礎を打ち込んでいると思うのですが

なんでしょう  
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蓮池

2008-10-10 22:47:14 | 住職の活動日記
 毎月10日の 『 しらぬい荘 』 のお参り、いつもの通り道、以前はこの付

近はたくさんの蓮畑がありました。最近は蓮の田圃も見かけなくなり、荒地になっ

たり駐車場や家が建っています。

 今日間違って、道を間違えたら、小さな蓮の田圃に出会いました。



 蓮だけは、枯れても趣があります。枯れてしまっても、死んでしまったのではな

く、次の命を感じるのです。


『 ドロ沼の どろに染まらぬ ハスの花 』

 
 という歌がありますが、生きている世界はドロ沼の世界ですが、そのドロ沼でな

ければ、あの綺麗なハスの花は咲かない、綺麗なところへ逃げても花は咲かないの

でしょう。この苦しい現実にこそ悟りの世界はあるのだということを象徴している

のです。

 そして、ハスの実は1000年でも眠り続けるのです。

熊本の国府高校で縄文時代のハスが開花しました。

 ハスの実はすべての人の心に宿っている仏さまの心を表しているようです。

今は眠っているかもしれませんが、その時が来れば必ず芽を出し、花開く

その時というのが 『 傷 』 なのです。

傷つけられた種が目を覚まし、芽を膨らましていく、

 仏の芽も、 『 クッソ~ 』 と思うようなことがないと、芽を出さないので

しょう。


 総本山醍醐寺の修行道場の 『 伝法学院 』 には中央に大きな蓮池を囲むよ

うに、正面に本堂、両脇に僧坊、手前に食堂 ( じきどう ) を配していま

す。

 院生の修行を見守るかのように、一緒に大きく成長し、見事な花を開花して、

実を結んでいくそうです。

 このことは私は見たことがありません、が、修行した 『 崇正 』 はこのハ

スの花が、自分たちよりも大きく成長していくさまは、とても感動的だったそうで

す。

 伝法学院には 『 仏の芽を出せ! 』 という願いを込めて、蓮池を作ってあ

るのでしょう。


 『 蓮 』 は何時見ても好きな花です。大きな葉も花も、そして最後に枯れた

姿もとても風情があるものです。
コメント (6)
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