本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 1/31~2/6 『 私が笑うと 鏡も笑う  … 』

2011-01-30 20:14:45 | 今週の言葉
        私が笑うと 鏡も笑う

        怒った顔すりゃ 鏡も怒る

         この世は すべて

        私の心の鏡だ



 2月3日は 『 節分会 』 開運厄除け 「 星祭り 」 の

ご祈願法要がつとめられます。

 このときばかりは、みなさん 「 笑顔 」 でお参りです。

大きな 『 福鬼 』 さんの登場に、本堂に笑い声が響き渡ります。

それと、豆まきも 「 福豆 」 が当たると、

豪華景品もいただけるのです。

 本蔵院もこの日だけは笑顔が絶えないお参りの日になります。


     …   …


弘法大師の言葉に


 『 心境冥会して道徳玄存す 』 ( しんきょうみょうえ どうとくげんぞん )


ということがあります。

 ここでは 「 こころ 」 と 「 環境 」 ということです。

「 心 」 と 「 環境 」 は別物ではなく、互いに関わり合っている。


別のお経には


 『 心を凝らして捨てざれば、心境相応して、ことごとくみな顕現を明らかにす

   境現ずるときにあって、鏡の中 物を見るに異なる事なきがごとし。』


と、難しい言葉ですが、

分かる分からんを超えて、噛み応えのある文章に接するのは大事ではないかと思います。


 心を正そうとすれば、環境を整えることが大事であるし、

環境を整えてこそ、心も落ち着いてくる、ということです。


 『 鏡 』    ました。

菩提樹苑の 「 偲ぶ庵 」 で法事がありました。

衣を着替えていると、視線を感じます。


 なんと、鏡に映っている我が姿です。


自分では、普段通りの顔していると、思っていたのですが、

結構、難しい顔をしているのです。

そして、気を緩めた 「 顔 」 皺が目立ってきてます。


 「 いかん !  いかん ! 」

 「 口角をあげて  」

 「 あ・い・う・え・え・お・あ・お 」


やおら、口の体操をして、法事の席に臨みました。

 年とともにでしょうか、怒って無くても、

怒った顔に見えてくるのが不思議です。

  ( 思いっきり、ニコニコ   してて普通かな ? )



 むかし、ある先生から、

  「 人間の深層心理は顔に現れている。」

という事を聞いた事があります。


 『 私が笑うと 鏡も笑う 』

  簡単なようで、深い~い !!







  


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「 毎日がスペシャル 」 ! ?

2011-01-30 18:35:24 | 住職の活動日記
 千葉県より、お参り、毎年ご両親の命日にお見えになります。

  
 「 65歳まで働けるのですが、60歳で辞めました。 」


 航空関係のお仕事のようす、割安にいろいろ旅行できるということで、


 「 定年後は、あちこち旅しようと思ってまして、

   毎日、連休のようなものです。 」

『 毎日が スペシャル  のようですね  』


 「 ところが、一端会社を辞めると、身体の方が検査に引っかかり、

   辞めて一年ほどは、病院通いでした。  」


定年を迎えたらと、あれこれと、計画を立てるのですが、

いざ !!   定年になると     どうもうまくいきません。


 『 忙中閑あり  』


ということでしょか、

忙しい時こそ、仕事も遊びもおもしろいものです。


 昔話に、

  仲の良い老夫婦が暮らしておられた。

  亡くなってからも、是非一緒にいたいものと、願っておられました。

  先に逝かれた、おじいさま

    「 極楽で待っているからね !! 」

  後を追うように、おばあさまも逝ってしまわれました。

  運良く、おじいさんの座っておられる

  極楽のハスの上で、めでたくお会いできたそうです。

    「 よかった !  よかった ! 」

  つもる話に、子どものこと、孫のこと、ご近所さんの事、

  話が盛り上がったのですが、

  その話も、そう長くは続く訳はなく、

  だんだんと、話題が無くなってきたそうです。

    「 たいくつだね~ ! 」

    「 そうですね ! 」


  …   …

ということがあります。


  旅行も帰る家があるからたのしい。

 忙しいからこそ、寸暇を惜しんでの遊びが楽しい、


悩みがあるからこそ、「 悟る 」 ということも輝きを増してきます。


 友人たちも、だんだんと定年を迎えていきます。

『 現場 』 ということがいかに大切か、ということを

しみじみと思い知ります。

 「 定年 」 という、仕事の一区切りはついたものの、

『 人生 』 という、勉強は死ぬまで続きます。


  「 極楽 」 も

  「 楽を極める 」 と書きます。

  ここが大事なところでしょう。


今日はご遠路よりの    お参り

有り難く思います。

どうぞお気を付けて、道中安全にお帰りください。










  



    
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