本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「若」

2016-03-13 14:45:09 | フラワー

「若い」という字も面白い、

成り立ちも、桑のやわらかい

新芽が萌えいずる形

今日の花を見ていると

花器の中から新しい花が出てきて

楽しそうにお互いが見詰め合っている

そのような姿です。

 

   

 

なんとも春らしい姿です。

 

  

 

「若」という字も幅広く使われ、

読み方は(ジャク)とか(ニャク)

または(ニャ)ともいいます。

仏教の経典にもよく見かける字です。

 

一般的には、「わかい」という意味

そして、文中では「もしくは」

というような、経典にもでてきます。

何気なく見ているのですが

般若心経のハンニャのニャも

この字を書きます。

この場合は意味ではなくて、

インドの言葉を音写したのです。

プラジュニャーがパンニャーと

それを般若と漢字をあてたのです。

 

それから、「蘭若」(らんにゃ)というと

お寺という意味です。

これは阿蘭若(あらんにゃ)といって

本来は、人里離れた静かな場所

という意味で、

お坊さんが修行するのに適した所

という所からお寺の意味にまで

なったのでしょう。

お寺という言葉も、

精舎、祇園精舎のような

また、道場というよな言葉も

いろんな表現があるようです。

 

ちょっと分からないのが

『若干』(じゃっかん)です。

いくばくかという意味ですが、

干は(さからう)という意味があり、

若干は不定数をあらわすと

あります。

 

まあ、文字の成り立ちは

いろいろありますが、

こういう萌えいずるような

若い花を見ていると、

本当に春の気配を感じるものです。

 

 

 

 

コメント
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