本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

思い出の余呉湖

2017-05-21 12:54:09 | 住職の活動日記

40数年ぶりに訪れた「余呉湖」

静かな姿を見せていました。

 

 

鏡湖といわれるだけあって

 

 

山に囲まれた中にひっそりと

その姿を見せています。

 

 

美しいところなのに

人もまばらで

また、それもいいものかもしれません

 

 

 

余呉湖は琵琶湖の北側に位置し

余呉湖と琵琶湖を隔てているのは

賤ヶ岳です。

周囲約6キロ余り本当に小さな湖です

 

 

周囲の田んぼでは田植えも終り

これからは稲の成長と共に

緑色に変わり

秋には黄金の色に染まっていく

ことでしょう。

 

 

道は車は離合できないほどの狭さ

所々の空き地を利用して

お互い譲り合いながらのすれ違い

ということです。

 

 

 

途中にはチョとした休憩施設もあり

トイレ休憩や

魚釣りの方達の姿も見うけます。

 

 

このように整備された所もあります

 

 

 

やはり美しい湖なので

俳句を詠まれた方も多く

周囲には俳句の道があります

 

 

のんびりとお弁当食べたり

お茶を飲んだりと

都会の喧騒を離れるには格好の場所

 

 

野の花も咲いていて

 

 

風に揺られている姿が

なんとも可愛らしいものです

 

 

 

よく見ると笑っているのにも

見えなくはないようです。

 

 

大きな花の塊も

 

 

 

何という花かは分かりませんが

ピンク色の美しい花です。

 

水上勉の小説で知った余呉湖

昔と変わらぬ、

美しい姿をしていました。

 

 

 

 

 

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伊香具神社(いかぐじんじゃ)

2017-05-21 12:05:16 | 住職の活動日記

賤ヶ岳を下りて余呉湖へと、

 

 

 

菖蒲を眺めていると、

 

そこに、村の長老らしき人、

是非、「伊香具神社」へ参りなさい

と、その縁起を立て板に水の如く

語られます。

まあ、あの難しい神々の名前が

湧水のように飛び出してくる。

 

足を進めると、

 

 

立派な神社が見えてくる。

参道を進み、

 

 

本殿へ、

話されていた通り、

 

 

ここの鳥居はとても珍しい、

厳島神社のように鳥居の主の柱を

守るように補助の柱が四本ずつ、

そして、

奈良の三輪神社の鳥居の要素も

取り入れるという

独特の形をしている。

 

 

拝殿は葦(よし)で葺いてあり

これも珍しい形、

 

 

本殿はどことなしか伊勢神宮に

似ている。

 

 

奥の本殿の鰹魚木は5本

千木はとがっていて

男性の神さまを祀る

手前の本殿は、

 

 

6本で両端の千木(ちぎ)は

水平でとがっていない、

この社殿は女性の神さま、

6が下で5が上から合わさるように

なってます、

とは、先の古老の説明なんです。

 

 

拝殿の葦で葺いてある屋根の姿も

本当に古い歴史を感じる

 

 

本殿の扉も重厚で

大きな鋲を打ったような意匠は

珍しいものでは、

 

 

社殿は信長の焼き打ちに遭ったり

賤ヶ岳の戦いで焼失

今は江戸時代の造りを伝えている

しかし、この大きな杉木立は

その歴史の長さを感じさせます。

 

 

鶴亀の灯篭、

下で支えるのが亀

上の火袋にあたる所が鶴

なるほど、と納得です。

 

そして見忘れたのですが

弘法大師が独鈷で掘り当てたという

泉もあったのです。

他に見るものも多く、

残念!!

 

 

帰りしなに改めて鳥居を見上げると

注連縄の造りも珍しいものです

なにかしらの塗装がかかっているような

 

 

この参道も昔は海(琵琶湖)

鳥居自体が湖に面していた

裏山が賤ヶ岳、

後ろが山で前が海、

この独特な地形が注連縄にしろ

ここだけの形を生み出したのかも

しれません。

 

また、菅原道真も

この地で生まれたとの言い伝え

もあるそうで、

羽衣伝説のなかに、

8人の天女が舞い降りてきて

ここで水浴びをしていた、

そこに衣を取り上げた人がいて

天女は帰れなくなった、

しかし他の7人は取戻し

天の世界へ帰れたのですが

一人だけは帰れなくなり

この地上で二男二女を儲けた

その一人が菅原道真だというのです。

 

もっと色々とおもしろい伝説も残る

 この伊香のさと、

昔から要衝の地であったのでしょう。

 

ひっそりと佇むこの神社ですが

訪ねてみて本当によかったと

あらためて思いました。

 

(以上、町の長老の話の要約です)

 

 

 

 

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