本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

本蔵院の万灯会

2018-08-13 21:13:21 | 住職の活動日記

8月11日6時半より

菩提樹苑鐘楼堂に於いて

執り行われました。

 

 

ここは遥かに阿蘇の外輪山を望み

熊本市内も見渡せる絶好の場所です

 

 

ちょうどこの日も絶好の天気

風もそよ吹くとても気持ちのいい

ところです。

 

 

五如来の名号を書いた施餓鬼旗を

中心に両脇には

 

 

たくさんの献灯献花が並び

 

 

美しい荘厳です。

法要が始まる頃はまだ明るいものの

次第に日も落ちてきて

献灯の明かりも仄かに光を

増してきます。

 

 

次第のなかで

五如来の名前が読み上げられ

「南無過去宝勝如来

  除慳貪業福智円満」

施餓鬼の主役の目連尊者の母

生前の貪りの業がなくなり

福徳円満になるように、

との願いを込めて読み上げます

それから、

「南無妙色身如来

  破醜陋形円満相好」

(はしゅるぎょえんまんそうごう)

と難しい言葉ですが

母の醜くなった体がもとのような

美しい姿に戻りますように、

「南無甘露王如来

  灌法身心令受快楽」

甘露の水で身体を清め

どうか楽になりますように

「南無廣博身如来

  咽喉広大飲食受用」

餓鬼道に落ちて咽喉は細くなって

食べ物が通らない

どうか喉も広がって食べ物が

食べられますように

「南無離怖畏如来

  恐怖悉除離餓鬼趣」

恐ろしい餓鬼道の世界から離れ

苦しみのない世界へ

生まれかわりますように、

そういう願いを込めて繰り返し

お唱えしていきます。

 

法要が勤められると

鳳笙によるご先祖さまへの

音のお供えです。

細く長く和音が奏でる音色は

まさに極楽で聞くような音です。

 

今年はいろいろな所で被害があり

たくさんの方が亡くなられました

熊本もまだまだ数万人の方が

仮住まいという状況

今までの亡くなられた方々への

供養を兼ねて梵鐘がつかれました

その後は

お参りの方々によって

それぞれの思いを込めて

梵鐘を撞いて頂きました。

 

そのあと、16日には

再度お光に火が入り

ご先祖さまを送る送り火が

灯されます。

どうぞお参りください。

 

 

その横では

永代供養のお観音さまが

静かに見守っておられます。

 

次の日は勉強会

 

 

大きくなった金魚たちにも

お別れして

 

 

熊本を後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

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