本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

京都五山送り火

2018-08-17 22:19:36 | 住職の活動日記

無事にご先祖さまがお帰りになったあと

今朝はとても心地よい風が吹き

 

 

エノコログサも昨夜の雨を受け

少し元気を取り戻しているようです

 

昨夜は

京都新聞社で

佛教大学の八木透先生より

五山の送り火について

お話を聞きました。

五山の送り火は大文字焼きではなく

宗教行事であるということを

結論的に強調しておられました。

 

起源は諸説ありです。

弘法大師が始めたとも

でもその記録が一切ないという

有力なのは足利義政が

24歳で亡くなった息子義尚の

菩提を弔う為に始めたということで

「大」の字は真西を向かず

北西に振っていて相国寺と

花の御所(室町御所)の方を

向いているということです。

 

「大」という字の起源も

地・水・火・風・空の五大に

由来しているのではないか

ということです。

中国思想と言っておられましたけど

これは仏教の考え方で

五輪の塔婆と同じものです。

 

しかし、お話を聞いて

地域に根差した宗教行事で

それぞれの場所で初盆が出たら

送り火を焚いて御霊を送った

ということが起源のような

気がしました。

 

八木先生もこの日は一番忙しい

とおっしゃっておられましたが

この前にもお話をされ

この後はテレビ出演があるとかで

分刻みの忙しさのようでした。

 

 

ちょうど八時明かりがともりました

大の字の中心には弘法大師を祀る

祠が作られて、そこで焚いた種火が

火床へ運ばれるのです。

 

窓越しでしたが

ここから手を合わせて

ご先祖さまをお参りして

安楽の極楽浄土へお送りしました。

 

 

一夜明け

清々しい中、百日紅は

美しい花を咲かせていました。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする