いつもの散歩道
同じ景色を見ながら
歩いているのに
今日初めて気づくとは
ノアザミが顔を出していた
春に咲く花なのに
本によると5月から8月と
穏やかな日差しに勘違いした
のかもしれない
今年の暖冬のせいかも
近寄ってみると
ここ2,3日で咲いたような
初々しい花を咲かせている
ふと、昔よく歌った
「アザミの歌」を思い出す
山には山の 愁いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花園に
咲きしあざみの花ならば
と、私の頃は倍賞千恵子さんが
歌っておられました。
この歌は私が生まれるちょっと前
昭和20年に復員してきた
当時18歳の横井弘さんが
疎開先の下諏訪の八島高原で
野に咲くアザミの花に
みずから思いを抱く
女性の姿をだぶらせて
書いたものです
2番は
高嶺の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが想い
と続きます
今どきの歌もいいのですが
ふたたびこの歌詞を読み返して
みると
心にしっくりきます
3番は
いとしき花よ 汝(な)はあざみ
心の花よ 汝はあざみ
さだめの径は 涯(は)てなくも
かおれよせめて わが胸に
と歌っています
ふとそんなことを思い出しながら
散歩を楽しみました
また、帰って調べてみると
葉の様子からアザミと似ている
たぶん?
キツネアザミというようです
けど
葉に棘がないので
キツネにだまされたのかな
というのが名前の意味で
アザミの仲間ではなく
昔、稲作文化と共に渡来した
史前帰化植物といわれています
春にはアザミに似たピンク色の
花を咲かせるでしょう
楽しみに見守りたいと思います。