本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

合槌稲荷神社

2020-01-19 19:25:43 | 住職の活動日記

御池の駐車場に車を止めて

そこから「合槌稲荷神社」を

(あいづちいなり)目指します

 

 

三条大橋を渡り、

ここが東海道五十三次の西の起点

ということもあってか

 

 

駅伝発祥の地でもあります

 

 

こういうモニュメントも

立てられてます

 

 

やはり擬宝珠は立派です

天正18年ですか、豊臣初之

秀吉が最初に作ったと彫られています

そこから西に向かって歩きます

 

 

ここを左へ行くと平安神宮

右へ行くと青蓮院・知恩院さん

があります

 

 

平安神宮の鳥居を左に見て

さらに西へ

 

 

ショウウインドウの中に

何と本物のわんこが

何とも気持ちよさげに眠ています

ここらあたりからゆるやかな

上り坂になります

 

 

すると町屋の間に朱の鳥居が

見えてきます

 

 

小さいながらも

立派な扁額が掛かっています

中に入るとまるで民家の通路

 

 

たぶん石畳があるのでそれに沿って

左へ曲がると

 

 

石の鳥居があって

その奥に小さな祠があります

 

 

 

 

この小さな神社ですが

ちょっとした物語があって

平安時代中期・一条天皇の頃

天皇が神からのお告げにより

「三条小鍛冶宗近」

(さんじょうこかじむねちか)に

刀を打たせよ、と

しかし、宗近は光栄ではあるが

自分には今、

相槌を打てる弟子がいない

そこで、一生に一度の大仕事

家の向かいにある御百稲荷神社を

お参りし、一心に祈ると

 

「何を案ずることがあるのか

お主の腕を見込まれて任された

話であろう!

さっさと帰って支度せんか!」

という声、そばに童がいる

まさか、お稲荷様の使いか?

 

ということで

その童と共に打ち始めると

立派に相槌を務め

刀は出来上がる

刀銘は「小狐丸」じゃ!!

 

その相槌を務めたキツネが

祀られているのが

「合槌稲荷神社」

 

 

なかなか面白い物語です

この話は能の謡曲「小鍛冶」

にもなっています。

 

今、御百稲荷神社は

ウェスティン都ホテルの中にあり

工事中で

お参りすることは出来ません。

 

 

コメント
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