本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「 熊本県庁 」

2012-06-13 21:53:34 | 住職の活動日記

 23年度の決算も終わり、報告書が届きましたので、

「 熊本県庁 」  へ提出してきました。

 

    

 

 ( 今はイチョウの緑が鮮やかです。 )

 郵送でもいいのですが、様子伺いもかねて

毎年この時期にはお邪魔しております。

 

  玄関を入り、各課の表示を眺めていますと、

 

    

 

 受付の女性が、

  「 どういうご用件でしょうか ? 」

  「 かくかくしかじか …  」

  「 それでしたら、前の階段を上った2階の 『 私学振興課 』  へ 」

 

    

 

 

2階を上った、目の前に 「 私学振興課 」 はありました。

中に入ると、

 

   

 

 「 初等宗教 」  と書いた、手作りの表示が下がっています。

 

 節電ということでしょうか、クーラーは止めてあり、窓を開けて

涼をとっておられます。

 今年は係長は女性の方のようです。

3部提出して、受付印を頂き、

2部は持ち帰り、そのうち一部は本山へ提出します。

 

 いつも本山よりご指導があるのです。

近年は横文字で説明があります。

 「 ガバナンス 」  管理運営  「 コンプライアンス 」

 「 アカウンタビリティー 」  公告制度

 「 ディスクロージャー 」  情報公開

この三本柱が宗教法人としてはとても大切なことです。

 私も思うのですが、

提出義務というよりも、公に公開していくことが

その組織を強くしていくと思います。

隠し事があれば、それを隠すためのエネルギーも大変ですし、

次第に本来の目的からそれて、

段々と、その組織は弱くなってくると思います。

 

 『 お寺の発展は事務にあり !! 』

 

とは、三浦先生が口をすっぱくして言っておられました。

 

 そんなこんなで  …  県庁・税務署・本山には、当院の内容を

提出しているのです。

 

 帰りがけに、イチョウ並木をゆったりと歩いてますと、

 

   

 

県庁の全体図がありました。

     こうなっているんだ 

 

その横には、

 

    

 

 

 「 県庁のソーラー発電 」  の状況が啓示してあります。

率先して、節電には取り組まなければいけません。

なにかと県庁も大変です。

 

 ほんの数分の出来事ですが、

無事提出して、 「 初等宗教 」  の皆様に一礼して失礼しました。

 

 

 

         

   

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『 笛 』  !!!

2012-06-13 14:13:14 | 住職の活動日記

 昨夜から、  悶々と  …   スッキリしない  

  ( 最近は何かと  モンモン とすることが多いのですが ?? )

 

 昨夜の オーストラリア戦、 引き分けという結果ですが、

どうも、あれは、  あの内田選手の PK はおかしい 

 

 『 自他差別心 』  という心、誰しも持ち合わせているのですが、

自分中心に見てしまう。

我がこととなると、贔屓目に見てしまうのは仕方がありません。

 オーストラリアのかたがたはやはり自分のチームのほうが上と

見ておられるようです。

 私たちから見れば、あの試合は絶対に日本の勝利にしか見えません。

 

 審判によっても癖があるようです。

「 笛 」 の吹き方一つで、試合を盛り上げたり、

また反対に、流れを止めてしまって、ギクシャクした試合展開にしてしまったりと、

審判の采配によっても変わってくるものです。

 アウェーということは、選手11人対、それにプラス3人の審判と

14人を敵にして戦うということでしょう。

 そこにアウェーの厳しさがあるようです。

本田選手が 

  『 アウェーで引き分けに持ち込めたことは、それなりの結果を出せた。』

というようなコメントをしておられました。

 

 他のスポーツでは最近では 「 ビデオ判定 」 が取り入れられるようになりました。

テニスでも 「 チャレンジ 」 で球の落ちた場所を確認することができます。

相撲も、行司の軍配でも、 「 物言い 」  が付くと、

協議の上、写真判定ということになっています。

 でも、サッカーは  『 審判 』  が絶対的な権限を持っています。

  と思うのですが、それはそれでいいのかもしれません。

人間がすることですので、

 「 偏った見方をするものだと !!  」

念頭において、審判の癖とか、お国柄とかを考えて

臨まないといけないのでしょう。

 

 本田選手が言うように、

  「 アウェーで引き分けはよし ! 」  としなければ 

いけないのでしょう。 

 ( 何せ14人を相手に戦うのですから )

 

 それにしても、あのすっきりしない終わり方の

      笛   

ほんとに観客の心を考えてないとしかいいようがありません。

  モンモンとしたものが残りました。

 

 

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『 穴井りゅうじ事務所10周年・出版記念 』

2012-06-11 22:46:53 | 住職の活動日記

 いつもお世話になっている、 「 社会保険労務士の穴井りゅうじ先生 」 の

事務所の10周年と 

『 労働トラブル対応55の秘策 』  という本の出版記念パーティーが

日航ホテルで盛大の開催されました。

 

     

 

穴井先生と奥様です。

ご招待の方々のお出迎えです。

 

まず、今回出版された本

 

    

 

 

を書かれた先生方

 「 特定社会保険労務士 堀下和紀 」

 「 特定社会保険労務士 穴井隆二 」 

 「      弁護士     渡邉直貴 」

 「      弁護士     兵頭 尚 」

による、パネルディスカッションで幕を開けました。

 皆さん方にとって、切実な問題ばかりだと思います。

 

 当院も今回、就業規則を作り変えたのですが、

年を追うごとに分厚くなってくるそうです。

今までは、労使ともに暗黙のうちに了解できてたものが

こと細かく明文化しておかないと、思わぬトラブルの元になってくるということです。

 

 私たちの小僧時代は、ご本山にご奉公させていただく、

という気持ちだったのですが、

今はお坊さんでも、本山で働くということは労働者ということで

労働時間の問題とかその他いろいろの問題を範疇に入れなければいけません。

 しかし、表面的には法律もあって規則もあるのですが

その根底にはその場所、その仕事に命をかける

ということがないと、なにもいいものは生まれてこないと思います。

 

 パーティーは、その他盛りだくさんで、ピアノの演奏もあり、

ピアノとサックスのジャズの演奏もあり

はたまた、イリュージョンショーもありととても楽しい会になりました。

 私はこういうパーティーは不慣れで、お隣さんと何を話っていいものか、

それが悩みの種だったのですが、

不思議なご縁で、右隣はお孫さんの命名をした方、

その反対の左側は 『 サラの苑 』 でペットを亡くされた方で

それがご縁で 「 今後とも本蔵院でお願いします 」 と、

ほっとした気持ちで会話も弾みました。

 

   

 

 

最後は、職員の方々のご挨拶と

先生の抱負を熱く語っていただきました。

    「 熊本で一番になります   」  

 

最後の締めは、当院のお檀家でもある

「 小屋松司法書士の先生 」 に一本締めでめでたく終了いたしました。

        パン 

 

 

 

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今週の言葉 6/11~6/17 「 われらのつとめは成功にあらず … 」

2012-06-10 22:47:16 | 今週の言葉

           われらのつとめは

       成功にあらず、

     失敗にたゆまずして、

      さらに進むことなり。

                  スチブンソン

 

 「 結果を残す 」  ということも大事ですが、

それにいたる道程を仏教ではとても大切にします。

 『 行者 』  という言葉があります。

一般的には山の中で密かに修行に励んでいる人を

思い浮かべますが、

本来の意味は 「 生活者 」 という意味があります。

真面目に真剣に生きることに取り組んでいる人ということです。

「 行者 」  という本来の言葉は 「 アジャリ 」 ということです。

インドの言葉で 「 アーチャリヤ 」  それが

『 阿闍梨さん 』  となり、

比叡山で修行する  『 阿闍梨様 』  とか、

東寺でも 「 後七日御修法 」  の導師を 『 大阿闍梨 』  というように

アジャリという言葉がひとつの階級を表すようにもなりました。

 『 修 』  という言葉があります。

あまり人気のない言葉です。

「 修行 」  とか、 むかしは  「 修身 」  という言葉もありました。

しかし、人間の本来のあり方を示す言葉です。

 人間はただ、生まれて、ご飯食べて、生きていくというだけではなく、

その根底には 『 修道的 』 に生きるという、

道元禅師が 「 威儀即仏法 」 といわれたように、

朝から寝るまですべてが 「 修道的 」 に生きる、

堅苦しいようですけど、

それが本来の人間の生き方である、ということです。

 

 今は、成功してか否かが問題視されますが、

人生の価値からいうと、失敗しても更に歩んでいく、

その道程のほうが意味があることなのです。

 

 昔の、芸術家 ( 音楽家、画家 ) にしても、

生きてるときに成功してお金儲けをした、ということはありません。

今の価値観から言うと、すべて失敗でしょう。

しかし、自分を信じてそれをやり抜いていかれたことが、

後世、見事な芸術作品として評価されたのだと思います。

 ( 生きてるときに評価されて、お金も儲けた人は

   ピカソぐらいだそうです。)

 

 「 失敗してもたゆまず、さらに進む 」

というところに、仏教でいう 『 修道的人間 』 ということが

重なりました。

 『 菩薩 』  という仏さまも、別の言葉で言えば、

「 修道的人間 」  ということです。

 

 成功とか失敗を問題にするのではなく、

「 ただわれは行く、一筋の道を 」

という歩み続けるということが、大事なように思います。

 

 

 

 

 

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『 認知症 』  

2012-06-10 17:32:28 | 住職の活動日記

 毎月の 「 10日 」 は 『 しらぬい荘 』  の月忌です。

今日は日曜日ということもあり、職員の方もお留守番の方だけ、

それにしても、いつも感心させられるのは

  『 お茶とお茶菓子 』  です。

 

     

 

 

 お茶はおいしく頂いてしまったのですが、

着いたときに出てくる 「 お茶菓子 」 と

お参りが終わってか出てくるお茶菓子が違っています。

必ず二種類のお茶菓子が出てきます。

 ほんとうのおもてなしの心のです。

お見えになったら、まず 「 濃いごいとしたお茶 」 それに

季節のお菓子です。

 最近は少なくなりました。

会社でもお茶を出す手間を省くため、お茶のサーバーとか

が多くなったような気がします。

 

 いつも不思議に思っていたのですが、

「 認知症 」  という言葉です。

  「 この方も最近、認知症のほうが進みまして  …  」

  「 そうですか ? ! 」

と、聞きながしていたものの、

「 認知 」  とは、認め知る、ということで、

法律的には、

 「 この子を認知します。 」

というような使い方もします。

 人権にかかわるというか、人としての尊厳性を大切にする

ということで、認知が出来なくなった、ということで

『 認知症 』  という言葉が生まれたのでしょう。

 むかしは 「 痴呆 」  とか  「 ボケ 」  ということだったのですが、

「 ボケ 」  ということも、響きがどうも良くありません。

漢字で書くと  「 惚ける 」  となります。

「 ほれる 」 という字です。

有吉佐和子に  「 恍惚の人 」  という小説が映画かもされました。

悲しくもほほえましい、とてもいい作品でした。

 人を好きになり、惚れてしまって、周りが見えなくなると、同じように

「 ボケ 」 と 「 惚れる 」  のは一種似たところもあるようです。

 

 毎月発行される 『 広報しらぬい 』 

 

    

 

6月号は、梅雨

 

    

 

挿絵もかわいいアジサイが描いてありました。

 

 それにしても、いつもお茶菓子を準備されているということは

頭が下がります。

 本山の醍醐寺にお参りした折にも、

まず、お茶とお茶菓子が皆さんに出てきました。

これが、ほんとうのおもてなしでしょう。

 

 

 

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「 松本明慶仏像彫刻展 」

2012-06-09 22:26:11 | 住職の活動日記

 いま、熊本の 『 鶴屋デパート 』 では、

 

     鶴屋百貨店創業60周年特別企画

  ~ 木の中に宿る仏を現代に迎え入れる ~

           大仏師

       松本明慶仏像彫刻展

 

が開催されています。

 

 ご招待券をいただきましたので拝見してきました。

思ったよりも大規模で、とてもたくさんの仏さまで、

時間の都合で全部の仏さまを見ることはできませんでした。

 といいますのも、

松本明慶さんとは30数年ほど前にお会いしていました。

お会いできなかったら、そのまま失礼しようと思っていたのですが、

たまたま、先生が奥から出てこられ、名刺の交換となりました。

 三浦先生の話になると、とてもよく覚えていらっしゃいました。

三浦先生の依頼で、洛南高校のご本尊の 『 地蔵菩薩 』 を

彫りました。

 未熟だった自分をとても温かく励ましてもらったこと、

また、熊本の地で三浦先生の話が出たことの驚き、

などなどで、思いもかけず、話に花が咲きました。

 

 今回驚いたのは 「 截金細工 」 ( きりがねざいく ) です。

仏さまも遠くから見ると、金色に輝くお姿にしか見えないのですが、

近くで見ると、その小さな模様に驚きます。

 

    

 

 

この香合の蓋の裏側に細工された 「 截金模様 」 です。

写真のほうが実物より大きいのですが、

その細かい模様がわかっていただけるでしょうか。

 銀色に光っているのは  「 プラチナの截金 」  です。

私も 「 プラチナ截金 」 は初めて見ました。

 截金は金箔から竹のヘラで切っていくということを聞いていたのですが、

どうやって切るのかは知りませんでした。

 截金の一本一本は髪の毛よりも細いのです。

 そこで、切り方を見せていただき、

その繊細で微妙な動き、そこから切り出される 「 截金 」

その技術には、日本人でなければ出来ないような技が隠されています。

 

ぜひぜひ、     です。

その技を見るだけの価値はあると思います。

先生も、

 「 これだけの截金が出来る人はいないと思います 」

とおっしゃっておられました。

 

    

 

 

再会を期して、ツーショットをいただきました。

 

 

 

 

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「 ラ・ホーリ 」  カリー

2012-06-08 16:23:57 | 住職の活動日記

 行ってきました。 !!    

 

    

    

ご近所の方から、

  「 あそこのカレーは絶品よ  」  と

推薦を頂いていましたので、楽しみに頂いてきました。

 

 

    

 

 

私は  「  豆カレーとチーズナン 」  それに 「 チャイ 」  を

注文、

 

  

    

 

それから、お向かいの崇正は  「 チキンカレー 」  を

あとは  「 季節の野菜カレー 」

おつまみには、名前は忘れましたが、

インド風のギョウザ ?  それからチキンを炭火で焼いたシンプルなもの、

お話に聞くとおり、絶品でした。!!

 お店の名前は 「 北インド・パキスタン料理 」  『 ラ・ホーリ 』

といいます。

 

    です    

 

 

 

 

   

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『 いく ! 』

2012-06-06 20:51:25 | 住職の活動日記

 「 いく 」  という字、変換してみると

「 行く 」  が出てきます。  そして、

「 往く 」  「 逝く 」  も 、 出てきます。

これも  「 生く 」  あるのではないでしょうか。

 毎日、生活して生きるのも  「 生く 」  だし、

お迎えが来て行くのも  「 往く 」  であり  「 逝く 」  です。

 

 周りをいつも和やかにしてくれる  『 Y おばあちゃん 』 

今年、御年 90歳  、

  「 散歩のついでに、島田斎場の合掌殿に葬儀の予約をしてきました。 」

と、  すると

  「 まだ、こんでよか !! 」

と、合掌殿の人に追い返されました。

 それから、ある夜中、急に胸が痛み出し、心臓が止まりそうになったので、

救急車を呼んで、地域医療センターへ、

調べてもらったのですが、どこも異常がなく、

今度はタクシーを呼んでもらって帰ったそうです。

 次の日、主治医に看てもらうと、

   「 こないだ、電池換えたばかりなので、

     心臓が止まるわけなか !!

     たびたび、病院に来んで ヨカ ! 」

と、叱られたそうです。

   「 わたしは 電池で生きとと  なんか へん ?? 」

 

先生から、

  「 もっと 人生 前向きに生きなきゃ ! 」

と、言われると

  「 先生 ! 、  前見たら  地獄しかありません 」

と、切りかえし、  すると

  「 先生は、マスクにマジックでチャックの絵をかいて、

    チャックを閉めときなさい ! 」

といわれたのですよ。

 

 「 Y おばあちゃん 」  いつお迎えが来てもいいように

葬儀社に予約にいくものの、

いざ、胸が苦しくなると、きっちり救急車を呼んで病院へ、

いつお迎えが来てもいいものの、やはり今日明日では困る 。

 

 今日の方は、89歳、眠るがごとく、

家族の知らない間に、夜中の3時ごろに 逝かれたのです。

奥様の妹さん、

 「 私の夫は定年終わってすぐでした。

   その時は、辛かったけど、  …

   自分もやることもたくさんあったし、

   けっこう 楽しんでやってます。

   反対に、姉は急に主人を亡くしたので、

   これから、落ち込むのではないかと心配です。

   よろしくお願いします。 」

 

年老いてからの別れは辛い !

 男性諸氏  ちょっとでも早く逝ったほうが  …  ???

   ( 妻のため     )

 

 逝く時期   とても難しい  !!

 

仏教は 生死同時   『 生死巌頭に立つ 』 

 ( 生きている事実は崖っぷちに立ってその淵を歩んでいるようなもの )

死に場所が見つかったとき、ほんとうに生きる場所がわかるのです。

 葉隠れ、の言葉には

   「 武士道とは 死ぬことと 見つけたり 」

という、ことが書いてあります。

 

「 逝く 」  先が見えたとき  ほんとに 「 生くる 」  のです。

 

 

 

 

 

   

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『 閻魔大王 』

2012-06-05 18:50:24 | 住職の活動日記

 私たちが生まれると同時に 「 倶生神 」 ( くしょうしん ) という方が

私たちの両方の背中にのっかているそうです。

  ( 残念ながら見ませんが )

そして、私たちのしたことを逐一 「 閻魔帳 」 に書き込んでいるそうです。

亡くなって 「 三十五日 」 には閻魔さまの前へ行きます。

そしたら、 「 倶生神 」 が閻魔さまに自分たちが記録してきた

閻魔帳を閻魔さまの前に差し出します。

 

 正岡子規が 『 墨汁一滴 』 というなかに、

正岡子規が閻魔様と出会ったことを戯曲にして書いています。

ちょっと面白い内容でしたので紹介します。

 

 閻魔さまがど~んとテーブルの上に構えておられる。

その閻魔さまに、正岡子規が、

  「 お願いがございます 」

というのです。そうしますと閻魔さまは、耳をつんざくような声で、

  「 なんだ ! 」

という。そうしますと正岡子規が、

  「 もう私は毎日毎日苦しい日々だ。

    早くお迎えが来てほしいんですが、いっこうに来ません。

    閻魔さま、早く迎にきて下さい 」

と。そうしますと閻魔さまが、いやな顔をせずに帳面を調べるわけです。

そして、

   「 お前は、明治三十四年と三十五年に、すでに閻魔帳には

     名前が出ている。

     なんでそこにいるんだろうか 」

と。閻魔さまが数珠玉のような汗を流して、困惑するのです。

そうだまてよ、お前を明治三十四年に迎にいったのは、五号の青鬼だな。

そこで青鬼を呼び出して、

   「 お前は、なんであの正岡子規をこちらのほうへ連れてこなかったんだ 」

そうしましたら、五号の青鬼が、

   「 正岡子規を迎にいったんですが、

     道がくにゃくにゃ曲がっていて解らなくなってしまいましたから

     戻ってきました 」

 

   「 その次に迎に行ったのは誰だ。十一号の赤鬼だな。

     お前は、なんで正岡子規をこちらへ連れてこなかったんだ 」

 

   「 ええ、火の車で迎に行ったんですが、

     道が細くて通れませんので、引き返してきました 」

 

と。それを聞いて閻魔さまは、はなはだ当惑してみえる。

そうしましたら、傍らにいました地蔵さんが、

   「 それでは、事のついでに、

     もう十年ばかり命を延ばしてやりなさいな 」

と言うわけです。それを聞いて正岡子規が、

   「 滅相もない、痛くて痛くてたまらない日々だ。

     病気でない十年ならいいけれど、

     痛み通しの毎日だから、一日も早く迎えが欲しいです 」

そうしましたら、閻魔さまはたいへん同情されまして、

   「 それなら、今夜すぐに迎にやろうか 」

ちょっと正岡子規がびっくりして、

   「 今夜はあま早うございます 」

   「 それなら、明日の晩か 」

   「 そんな意地の悪いことを言わずに、

     いつとはなく突然に来てもらいものです 」

閻魔さまは、せせら笑って、

   「 よろしい。それでは突然にやる。

     しかし、突然というなかには今夜も含まれている

     ということを承知しておけよ 」

 

   「 閻魔さま、そんなに脅かしちゃあ困ります 」

閻魔さまがからから笑って、

   「 こいつ、なかなか我儘な奴じゃなあ 」

といわれるのです。

   

 よく、 「 もう、いつでもお迎えが来てもいい 」

ということをよく聞きますが、

それでは、明日にでもお迎えをよこしますから、

と言われると、

それはあまりにも早すぎる、では10年といわれると、

病気をしてたら、その苦しいのは、ちょっと辛い、

もう少し早めに、

ではいつ頃といわれると、

   と困ってしまいます。

 

 思いもかけないことに、よく出会います。

突然、予想しないことが起きるのです。

ま~   明日あさってはないだろうと、高括っていますが、

いつ、赤鬼何号さんが呼びにこられるか分からないのです。

 

 明日あさっても困るし、そう長くも生きたいわけでもないし、

  「 どないしたいんや !! 」

と、言う声が飛んできますが、

その、ちょうどいい頃がわからないのです。

 

   お任せするしかありませんが、

  いつ来てもいいように、そろそろ準備でも  …

 

     明日かもしれませんよ   

 

 

 

 

 

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wha aaa  きれいかですね !!!

2012-06-04 22:24:55 | 住職の活動日記

  ピンポ~ン !

玄関のチャイムが鳴りました。     出てみると 

 

 「 あまり   アジサイが綺麗なので

     見せてください   」

 

と、通りすがりの方がお見えになりました。

 

 

     

 

 

 今が盛りです。

 

    「 この色はめずらしかですね !! 」

    「 このアジサイは熊本のではなかでしょ ? 」

 

 確かに、 珍しいと思います。

 

    

 

 同じ株から、微妙に違う色の花が咲いています。

 

 

    

 

 

この、紫の色が強い分と

 

 

    

 

 

 赤が強い分と、二つに色が楽しめています。

 

  この 「 アジサイ 」  も、自分の姿がほめられて

さぞやうれしかったと思います。

 昨年は切る時期が悪く、あまり花はきませんでした。

 

    「 よかですか    」

 違った二種類の花を切って差し上げました。

   「 さし芽をしたらつくと思いますよ。 」

 以前も差し上げた方がさし芽をして、同じ花が咲いたそうです。

 

 お寺でも別に用はなくても、花に見とれて

お見えになるのも、なにかのご縁でうれしい限りです。

 

 

 

 

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