宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

フィルタ清掃や与圧確認などイロイロ

2013-08-21 19:55:00 | 撮影機材
Hα画像のムラボケは本当にAC No,3のせいだろうか?
その後、去年からのデータを検証してみましたが、どうにも
Hα画像のフラットネスが足らない画像ばかりが目に付きます。
とりあえずAC No,2をドバシポイントで購入してはみたものの、
どうにも気になってバラシ清掃→再測定→再組込み。


去年はマイクロメータでフィルタ枠から外さずに厚さ測定を
やりました。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/225.html

今回はフィルタを枠から外してノギスで測定しました。
去年の値は見ないまま測定したところ、Hαフィルタの値だけ
異なっていました。去年は3.01mm、今回は2.95mmでした。
フィルタを外しているのであらゆる方向から測定し、2.95mmで
あることを確認しました。基板厚ムラは、当然に無いようですね。

では、フィルタの固定方法はどうでしょうか?


フィルタに固定リングが直接当たって圧迫する構造ですね。
しかし、フィルタ固定リングが樹脂製であることが判明。
特にHαフィルタ枠に凸凹などが無いか良ーく確認をし、中程度の
固定力でリングを締めました。更に、良く見るとフィルタによって
蒸着面の方向がまちまちになっていたため、鏡筒側(入光側)に
蒸着面が来るように揃えて取り付けました。

ついでにAC No,2 と AC No,3もバラしてみます。


これらはレンズが入る箇所にねじを切っておらず、
0.05mm~0.1mmのクリアランスを設けてありました。
コバも黒塗りしてあり、実売2,980円のフラットナー・レデューサ
としてはしっかりとした作りで、圧迫等は無いです。
安心して固定リングを締め付けました。
流石はケンコー・トキナーのクローズアップレンズですね!

さて、

これで問題の切り分けが出来ました。

・Hαフィルタ基板に厚さムラは無い。
・各フィルタ基板の傾き、与圧ムラは無い。
・蒸着方向を統一した。
・AC No,3レンズの圧迫は無い。

やはり、どう見てもL画像や他のフィルタ画像に比べてHα画像だけ
がムラボケしているようです。Lも周辺が甘いと書きましたが、
200%拡大して比べても、過去画像を何枚見てもHαの方が遥かに
悪いようです。今回の清掃・再組込みによってHαフィルタ枠に
付いていた(挟み込んでいた)ゴミ?か何かがポロっと落ちて
全面フラットな画像を叩き出してくれることを祈ります。
だって、2/3型CCDでムラボケなんてオカシイでしょ!?
但し、スケアリングは別問題として切り分けておきます。

コメント
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