花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

まちなかこども図書館 のこと

2015年09月07日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

おっちょこちょいのママが交通事故で突然死んだ。3才?のかんたろうとおばあちゃんをのこして。

“ママがおばけになっちゃった”さく・のぶみ 講談社

テレビで紹介されてかなり話題になっている、ということで早速ネットで申し込んだら10日ほどで着いた。亡くなったママが幽霊になって貫太郎のところに現れる。失ってから再確認する親子の絆。読み聞かせでお母さん方が泣きだした後に、こどもさんが泣きだしたそうだ。

「ママなんて おっちょこちょいで、しっぱいの ほうが ウンと おおかったから。

でもね、ああ!いきてて よかったって ことも たくさんあったわ。」

「なあに?」

「あなたを うんだ こと。

この ために うまれて きたんだとおもったわ。

かんたろうが うまれて、はじめて じぶんの いのちより たいせつだと

おもえる ことを みつけたの。」

四日市市教育委員会では商店街の中にたくさんのミニ図書館をつくろうと「四日市まちじゅうこども図書館」の館長さんを募集しています。(9月まで)表参道スワマエでは5つのお店が申請しました。仏壇屋ですから「幽霊はほんとにいるのかな?」なんて話も出来ればいいと思っております。

ところでこの本、この家は母子家庭か?おやじはいないのか?とか、お婆ちゃんが年寄り過ぎないか?計算するとせいぜい60代、今の60代はもっと若いぞ!などと現実的な話をする年寄り連でした。

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星野リゾート 八ヶ岳

2015年09月05日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

1週間ほど前、八ヶ岳方面へ出かけた。さて、どこかで昼食をということになり、長女のご指名で“星野リゾート 八ヶ岳”を訪れた。森の中の舗装道路横に30台ほどの駐車場があった。反対側に円筒形のビルが建ち、中に自転車のレンタル店がある。トンネルのようなビルを抜けて驚いた。300メートルほどにわたってショッピングモールが開けた。通りには手づくり市のような露店がテントを張っている。手作り小物・パン・果物・コーヒーと外国の市場を連想させる。両側の軒を連ねる建物は、2階がホテルルーム、下の店舗は、ボロネーゼやパンの食堂・はちみつ・ブティック・ハンドバック・装飾品・ケーキ・ミニストップ・本屋・手芸教室棟が並ぶ。ヨーロッパ風のリゾートを再現したようである。強いコンセプトで統一され、価格も高いとは思わせない。

一番奥にホテル棟が建ち、その横に専用駐車場があった。全体が結構賑わっている。面白いのは商店街ストリートを造ってしまったというところだ。ホテルに商店街をくっつけてどれだけ客を呼べるのか?ホテルの客だけではダメだろうと思うが、そこは星野リゾートの自信の表れであろう。季節に応じて絶えずイベントが展開されている。

我が商店街も、東海道に標準を合わせて統一感ある通りにしたい。

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塔 和子さんの詩2

2015年09月04日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

前回紹介した詩人、塔和子さんの詩をもうひとつ紹介します。

 

「エバの裔」より ▪️エバは、アダムとイブのイブだそうです。イブのすえ と読むのでしょうか?

時の魔術

 私には味方がない

 けれども大きな味方がある

 悲しみを喜びに変え

 怒りを和らぎに変え

 恨みを許しに変え

 不安を期待に変え

 すべてのくもりの中から太陽を連れてくる時がある

 重さがうちかかる波のように私をうっても

やがて波は引き

アプロディテのように

優雅に生まれかわるひとつの意識

待っていよう

すばらしい未知の時を

どこへ出るのかわからない通路のない街で

賭けるもののない賭博師のように

手をこまねいて傷だらけの総身を投げ出すとき

優しく手をのばして癒しにくる

時の手ざわりをふっくりとつかむ

時は魔術

時は医薬

私は最もすぐれたものよりすぐれた技術に

身をまかす

手術台の上の患者

 

※“アプロディテ”は英語でヴィーナスのことです。昭和4年、愛媛県に生まれた塔和子さんは昭和18年ハンセン氏病を患い、昭和27年に完治しています。高松港から約8㎞東の瀬戸内海に浮かぶ小島「国立らい療養所大島青松園」で療養生活を過ごされました。園で知り合った歌人の赤沢氏と結婚。短歌の道から自由詩創作の道を歩まれ、平成25年 83歳で永眠されました。(完治後も、青松園にみえました)

襲ってくる不安や不幸に、自分の力量ではなす術がない時、時が経ち、時が来るのをじっと待つ。希望をひそめて時期の到来を待つ。涙が出ます。

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胸の泉に

2015年09月03日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

“通勤電車で読む詩集”小池昌代編 NHK出版 生活人新書より

胸の泉に  塔 和子

かかわらなければ

  この愛しさを知るすべはなかった

  この大らかな依存の安らいは得られなかった

  この甘い思いや

  さびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る

  子は親とかかわり

  親は子とかかわることによって

  恋も友情も

  かかわることから始まって

かかわったが故に起こる

幸や不幸を

積み重ねて大きくなり

くり返すことで磨かれ

そして人は

人の間で思いを削り思いをふくらませ

生を綴る

ああ

何億の人がいようとも

かかわらなければ路傍の人

 私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも

落としてはくれない

 

一言で言って貪欲な詩だ。この貪欲さを美しさにまで高める人が、塔和子という詩人である。若くしてハンセン病に罹患。詩作がこの人を支え続けた。「枯れ葉いちまい」の、なんというデリケイトな重さ。軽くて明るい言葉が並ぶ。しかし読後、その言の葉は水を吸い込んで、不思議な重みを増し、わたしたちの胸の泉に沈む。

 

ハンセン病を患った父親について放浪する子供。野村芳太郎監督の“砂の器”が思い起こされます。塔さんの詩を読むと、いつも胸があつくなります。ふうつなら閉じこもってしまう人が、ふれあいの大切さをうたう。強い方です。

   

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9月の朔日恵比寿

2015年09月01日 | おいらの商店街

本日は9月の朔日恵比寿でした。このところ天候不順で、降ったりやんだりの蒸し暑い一日。もとうら農園さんの無農薬有機栽培の野菜は、冬瓜、ジャガイモ、きゅうり、ナス、ゴーヤ等良い品が並びました。軌道に乗ってきた感じです。

前回から、5等に50円商品券を加えましたが、予想以上に好評です。ただ、50円の商品券では買い物も出来ないでしょうから、追い金をいただくことになり、それが嫌だとおっしゃるお店もあります。まあ、しばらく様子を見ることにします。本日は、お天気が悪い割には好評でした。

今朝のNHKで“アンガーコントロール”という題で放送していました。

怒りをどうしたらコントロールできるかという講習があるそうです。先日の“サポステ”同窓会の席でも、怒鳴られると萎縮してしまうという意見がありました。イライラガミガミしている人のほうが、のんびりホコホコしている人より短命です。すぐ怒る人はそれだけ命を縮めているのです。

番組では、自分と人との考えに違いが出たときに怒りが出るとありました。人の意見は違っていて当然です。その間に“少し違うが許容できる”部分を作ることが怒りを調節できる手段だと話していました。

そんな人とは出来る限りかかわりを持たないことです。接触しなければならない場合は、頭を下げて、頭上を嵐が通り過ぎるのを待てばいいのです。嵐の過ぎるのを待つ人は、他にもたくさんいるのですから。

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