Ho'ike （ポリアフ編）

やっとみんなの衣装が縫い終わるかって頃に、クムから新しい提案として第２部の演目「マウナケア メドレー」が来ました。

The beauty of Mauna Kea
Poli'ahu
The snows of Mauna Kea
のMedleyです。

玲ちゃんとヒロちゃんと直子さんは最初のパート、
ポリアフパートは私たち夫婦で踊れ、
そして最後はめぐちゃん。

マウナケアメドレー？
「あら、イポちゃんのCDに入ってるわよ」と言われて焦りつつも、夫婦でのデュオパートが与えられたことが嬉しくて、帰宅してからさっそくイポちゃんのＣＤをチェック！

So Sweet　というイポちゃんのＣＤのエンディング曲で、イポちゃんの思い入れが強い曲とのことでした。

「全６分５９秒の作品だって！すごーい！」
どれだけ踊り甲斐があるか、ワクワクしながら聴いてみると・・・

３人娘が1分半、私たち夫婦は　い・い・１分
残り４分がめぐちゃんパートでした。
（もはや残りじゃなくて、私たちが突き出しだわね）



もう少し踊りたかった・・・とは正直思いましたけど、
でも「今日は暑いね～」のひと言で舞台に立つ俳優さんだっているわけで、
それでもやっとセリフがもらえた、と喜んで田舎からお母さんが上京したりするわけでしょう？
だから私たち夫婦も、舞台でデュオするのが夢だったのは確かなのだから、なにか「爪あと」を残そうと考えることにしました。

　　　　

ポリアフとは、ハワイ島のマウナケアに住む「雪の女神」です。
マウナケアはハワイでも雪が降ることがある山で、
そこには「ポリアフ」が住むという神話が古くからありました。

チョー簡単に言うと、
ポリアフはある日アイヴォヒ・クプアという男性と恋に堕ちますが、
このクプアがえらく浮ついた男で、マウイ島の美人（Ａ）とも恋に堕ち、ハワイ島の別の美女（Ｂ）とも恋に堕ち・・・するわけですね。
で、（Ａ）との婚姻が破綻し、やっとポリアフと結婚したところ、黙っちゃいない（Ｂ）が「私との約束はどうなったの？」的に横ヤリを入れてきて、そんな男に傷ついたポリアフは、クプアと別れてマウナケアの山へと帰ってしまいます。
クプアは次に（Ｂ）と結婚しますが、２人が抱き合おうとするたびに、２人の間に雪まじりの冷たい風が流れ、寒さと気味悪さで（Ｂ）との結婚もおじゃんになる・・・

というようなお話なんです。
『ポリアフの悲恋』として、たくさんのハラウで踊られている曲ですね。

さぁ、そのポリアフを踊ることになりました。

ポリアフの涙　愛の痛みに泣いている
突然の別れ　アイヴォヒ・クプアとの
戻ってきて、愛しい人よ
戻ってきて、私たちは結ばれたはずでしょう
戻ってきて、戻ってきてよあなた

これが1分の全歌詞。

クムからの伝言としては、
「ずっと、目を離さないで。ずっとじっとみつめあってね」
ってこと。

この場合、オットがクプアということになるのか（笑）わからないのですが、
私のハラウではハワイのＳＨＯＷでも男女で踊っているそうです。

練習始めの頃は、感情を作りすぎると、私のポリアフへの思いが強すぎて、涙ぐんで踊ったりしたこともありました。
（浮ついた男との悲恋なら昔にたくさん経験しているし）
それに、オットは笑顔で踊るもんだから、それにムカついて（笑）オットが憎くなったりしました。

でも、何度も２人で合わせるうちに、なんとなくしっくりくるようになり、とどめでクムが来日してから直接レッスンしてもらって、あのような感じになりました。

爪あとのことはわからないけれど、ストーリーを知らない友達でも
「２人の愛が伝わってきて温かかったよ」
と言ってくれて、
じっとずっと見つめあったのもよかったなーと思います。
（日常生活でもしないよねー）


こんな健康体のポリアフはいねーよー！
ポリアフ、裏では、汗だくだくなんだぜぃと、自分で自分につっこみもしました。
「○年○組　○野○子、雪の精やります！」
まるで学芸会のようでしたが（笑）、いい経験だったと思っています。