先日、台風で外のお天気が悪かった日に昔好きだった映画を見直してみました。
近所の蔦屋さんにはDVDの在庫がなく、お取り寄せで手に入れた2本。
昔に観て「これ好き!」と思った映画は今でも好きなもんかしら?
それを知りたくて見直すことに。
前の晩、早くに寝て、朝5時から映画鑑賞です(笑)
(完全にタイムテーブルが年寄りですな)
ソファサイドにはアイスティーとカットマンゴー。
1本目は『ニューヨーク・ニューヨーク』という映画です。
1977年の公開。
もしワタシがリアルタイムで観ていたなら、14歳の時・・・ということになります。
「もし」と書いたのは、どういう状況で観たのかもう覚えてないのね
かなり子供だったことは間違いないとしても、14才のワタシが映画館へ行ったのか、もう少し大きくなってからレンタルビデオで観たのか、それが思い出せない。
のちにロバート・デ・ニーロを好きになって(いっちょ前にそんな時期があった)、後追いで観たのかな?
いずれにしてもLittle Marchはこの映画にしびれたんですね。
マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロの、大してヒットしなかった無名の作品。
時代流れて、レンタルBlu-rayで観てみますよ~。
テーマ曲が流れるオープニング。
「New York,New York」は、ヤンキースタジアムでも流れるらしい。
このイントロだけで、もう・・・大好き。
キャストは
ライザ・ミネリとロバート・デ・ニーロ。
日本が降伏したことにより第二次世界大戦が終わりました。
ニューヨークの街は大騒ぎ。
「平和が戻ってきた!」と喜びあう市民。(アメリカ側はそんな感じだったんだね)
復員兵たちはダンスホールに集まり、ガールハンティングに励みます。
(バックに流れるスウィング・ジャズの70年代の世界観がいいんだよなぁ)
最初から鼻持ちならないオトコ、ジミー。
口がうまくて押しが強くて、相手の迷惑を考えない。
ライザ・ミネリ演じるフランシーヌを口説きまくります。
何度「No!」と言っても聞き入れません。
ひょんな縁でジミーのサックスプレイを目にするフランシーヌ。
それはジミーが仕事を得るためのオーディションの場。
なんだか目にハートが浮かんでる?
思いがけずジミーのサックスを聞き、彼が仕事を得たらいいわねと素直に思います。
でもクラブのオーナーは「お前の演奏はジコチューで気に入らん!」と不採用を決めます。
そこにフランシーヌが近づき、しっとりした歌を歌い始めるのです。
「ワタシの歌に合わせて」というアイコンタクトで。
この時はまだただの親切心なんだけど、このセッションがきっかけでオーナーも
2人セットなら「採用」と。
帰り際、別れたくないジミーとまだそんなつもりじゃないフランシーヌ。
このシーンが楽しく、そして素敵なシーンです。
実はフランシーヌはビッグバンド・ジャズの楽団の歌姫で、あれこれあって、結局ジミーもフランシーヌが所属する楽団に加入するのです。
しかし、相変わらずスタンドプレイが目立つ彼。
勝手にソロパートを演奏したりします。(デ・ニーロはこの為にサックスを一から練習したらしい。本物っぷりがすごいよ)
バンマス兼指揮者のトニーにしたら「トホホ…」な存在よね。
でも、ジミーに実力があるのは確かで、フランシーヌもそこは一目置いている。
彼らはアメリカ中を楽団のバスで巡業をするのです。
やがて愛しあうようになる2人。
あぁでも、ジミーは一生フランシーヌを愛し続けられるような男?
プライドの高い彼がきちんとフランシーヌと同じ目線で暮らしているのか、この愛ははかないのでは・・・とすでに不安がいっぱい。
色々あってジミーは楽団の後継者(指揮者兼サックス奏者)になります。
フランシーヌの歌は圧倒的!(本当にうまいです)
ジミー・ドイル・オーケストラは引きも切らない売れっ子バンドになりました。
あぁ・・・
思い出しても悲しい。
いや、もう最初からずっと根底にあるはかなさ。
こんな2人にお花畑の暮らしは来ないですよ、亭主がジミーじゃ。
フランシーヌがジミーの子供を妊娠して、楽団を抜け、ニューヨークに帰ると言う。
次に採用された歌姫はセンスもイマイチで大したことがない(ように演じなきゃいけないのもかわいそうな話よね)。
やがて経営が傾く楽団。
一方、レコードデビューの話が舞い込み、お腹の大きい状況でもスタジオに詰めるフランシーヌ。
光の横には必ず陰ができるのです。
光が強ければ強いほど、そこにできる陰は濃くて・・・
荒れるジミーの運転が「怖いわ!」と言うフランシーヌ。
「俺は仕事がなくなることが怖い!お前にこの気持ちがわかるか?」とジミー。
あぁ・・・
もうこの夫婦はダメね・・・(以下、略)
仮にワタシが40年ぶりにこの映画を観たんだとして・・・
当時のLittle Marchは、デ・ニーロの(軽薄なほどの)セクシーな感じにこの映画で魅了されました。
(実は変人憑依型デ・ニーロになってからの映画は苦手であまり見られません)
ジミーはクソな男だけど、それでもそんな男に魅かれる女性がいることも子供ながらに理解していました。
逆に今の年齢のワタシの方が「ワタシはこんな人には行かない」とブレーキを掛けられるかも。
そして、たぶん当時は「えーそんなエンディングぅ?」と残念に思ったラストは、今のワタシには100%理解できるものになっていました。
エレベーターに乗り込み一点を見つめるフランシーヌ。
「ふっ・・・」と力を抜いたジミー。
たぶん、子供のワタシには気づかなかった2人の表情がすごいです。
そして、ライザ・ミネリは本当に見事な歌手でした。
彼女の劇中ミュージカルを観るだけでもこの映画を観た価値はあります。
特にライザが歌う「New York,New York」はもう本当に素敵
まだかまだかと2時間以上待ち続け、よし来た~っ!とやってくる主題歌。
あぁ、やっぱりこれはイントロだけでもう素敵な主題歌です。
力強くて、夢があって、ブロードウェイをワタシもスキップして歩きたい気持ち。(行ったことはないが)
オットを日本に残し、ショービジネスの世界に一歩踏み出したくなるっつーもんですよ(笑)
どうやらワタシはミュージカル映画じゃなくても、劇中歌が入るような映画に魅かれるのかな?
この曲が本当に素敵なのもこの映画を好きな理由のひとつだわ。
(ぜひともYouTubeで“Frank Sinatra-New York,New York”を聴いてみてね。もちLizaのも♪)
結論:何年たっても、やっぱりワタシはこの映画が大好きでした。
2時間40分、全く退屈しませんでした。
この世界観ならもっと長くでも観ていられる。
切なくても残念でも、自分の根底にある「好き」っていくつになっても変わらないでしょうか?
少なくとも、この映画に関しては今でも5本の指に入れる「好き」
それは確信。
こうして昔を振り返るの、面白い
It's up to you,New York-New York!
近所の蔦屋さんにはDVDの在庫がなく、お取り寄せで手に入れた2本。
昔に観て「これ好き!」と思った映画は今でも好きなもんかしら?
それを知りたくて見直すことに。
前の晩、早くに寝て、朝5時から映画鑑賞です(笑)
(完全にタイムテーブルが年寄りですな)
ソファサイドにはアイスティーとカットマンゴー。
1本目は『ニューヨーク・ニューヨーク』という映画です。
1977年の公開。
もしワタシがリアルタイムで観ていたなら、14歳の時・・・ということになります。
「もし」と書いたのは、どういう状況で観たのかもう覚えてないのね
かなり子供だったことは間違いないとしても、14才のワタシが映画館へ行ったのか、もう少し大きくなってからレンタルビデオで観たのか、それが思い出せない。
のちにロバート・デ・ニーロを好きになって(いっちょ前にそんな時期があった)、後追いで観たのかな?
いずれにしてもLittle Marchはこの映画にしびれたんですね。
マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロの、大してヒットしなかった無名の作品。
時代流れて、レンタルBlu-rayで観てみますよ~。
テーマ曲が流れるオープニング。
「New York,New York」は、ヤンキースタジアムでも流れるらしい。
このイントロだけで、もう・・・大好き。
キャストは
ライザ・ミネリとロバート・デ・ニーロ。
日本が降伏したことにより第二次世界大戦が終わりました。
ニューヨークの街は大騒ぎ。
「平和が戻ってきた!」と喜びあう市民。(アメリカ側はそんな感じだったんだね)
復員兵たちはダンスホールに集まり、ガールハンティングに励みます。
(バックに流れるスウィング・ジャズの70年代の世界観がいいんだよなぁ)
最初から鼻持ちならないオトコ、ジミー。
口がうまくて押しが強くて、相手の迷惑を考えない。
ライザ・ミネリ演じるフランシーヌを口説きまくります。
何度「No!」と言っても聞き入れません。
ひょんな縁でジミーのサックスプレイを目にするフランシーヌ。
それはジミーが仕事を得るためのオーディションの場。
なんだか目にハートが浮かんでる?
思いがけずジミーのサックスを聞き、彼が仕事を得たらいいわねと素直に思います。
でもクラブのオーナーは「お前の演奏はジコチューで気に入らん!」と不採用を決めます。
そこにフランシーヌが近づき、しっとりした歌を歌い始めるのです。
「ワタシの歌に合わせて」というアイコンタクトで。
この時はまだただの親切心なんだけど、このセッションがきっかけでオーナーも
2人セットなら「採用」と。
帰り際、別れたくないジミーとまだそんなつもりじゃないフランシーヌ。
このシーンが楽しく、そして素敵なシーンです。
実はフランシーヌはビッグバンド・ジャズの楽団の歌姫で、あれこれあって、結局ジミーもフランシーヌが所属する楽団に加入するのです。
しかし、相変わらずスタンドプレイが目立つ彼。
勝手にソロパートを演奏したりします。(デ・ニーロはこの為にサックスを一から練習したらしい。本物っぷりがすごいよ)
バンマス兼指揮者のトニーにしたら「トホホ…」な存在よね。
でも、ジミーに実力があるのは確かで、フランシーヌもそこは一目置いている。
彼らはアメリカ中を楽団のバスで巡業をするのです。
やがて愛しあうようになる2人。
あぁでも、ジミーは一生フランシーヌを愛し続けられるような男?
プライドの高い彼がきちんとフランシーヌと同じ目線で暮らしているのか、この愛ははかないのでは・・・とすでに不安がいっぱい。
色々あってジミーは楽団の後継者(指揮者兼サックス奏者)になります。
フランシーヌの歌は圧倒的!(本当にうまいです)
ジミー・ドイル・オーケストラは引きも切らない売れっ子バンドになりました。
あぁ・・・
思い出しても悲しい。
いや、もう最初からずっと根底にあるはかなさ。
こんな2人にお花畑の暮らしは来ないですよ、亭主がジミーじゃ。
フランシーヌがジミーの子供を妊娠して、楽団を抜け、ニューヨークに帰ると言う。
次に採用された歌姫はセンスもイマイチで大したことがない(ように演じなきゃいけないのもかわいそうな話よね)。
やがて経営が傾く楽団。
一方、レコードデビューの話が舞い込み、お腹の大きい状況でもスタジオに詰めるフランシーヌ。
光の横には必ず陰ができるのです。
光が強ければ強いほど、そこにできる陰は濃くて・・・
荒れるジミーの運転が「怖いわ!」と言うフランシーヌ。
「俺は仕事がなくなることが怖い!お前にこの気持ちがわかるか?」とジミー。
あぁ・・・
もうこの夫婦はダメね・・・(以下、略)
仮にワタシが40年ぶりにこの映画を観たんだとして・・・
当時のLittle Marchは、デ・ニーロの(軽薄なほどの)セクシーな感じにこの映画で魅了されました。
(実は変人憑依型デ・ニーロになってからの映画は苦手であまり見られません)
ジミーはクソな男だけど、それでもそんな男に魅かれる女性がいることも子供ながらに理解していました。
逆に今の年齢のワタシの方が「ワタシはこんな人には行かない」とブレーキを掛けられるかも。
そして、たぶん当時は「えーそんなエンディングぅ?」と残念に思ったラストは、今のワタシには100%理解できるものになっていました。
エレベーターに乗り込み一点を見つめるフランシーヌ。
「ふっ・・・」と力を抜いたジミー。
たぶん、子供のワタシには気づかなかった2人の表情がすごいです。
そして、ライザ・ミネリは本当に見事な歌手でした。
彼女の劇中ミュージカルを観るだけでもこの映画を観た価値はあります。
特にライザが歌う「New York,New York」はもう本当に素敵
まだかまだかと2時間以上待ち続け、よし来た~っ!とやってくる主題歌。
あぁ、やっぱりこれはイントロだけでもう素敵な主題歌です。
力強くて、夢があって、ブロードウェイをワタシもスキップして歩きたい気持ち。(行ったことはないが)
オットを日本に残し、ショービジネスの世界に一歩踏み出したくなるっつーもんですよ(笑)
どうやらワタシはミュージカル映画じゃなくても、劇中歌が入るような映画に魅かれるのかな?
この曲が本当に素敵なのもこの映画を好きな理由のひとつだわ。
(ぜひともYouTubeで“Frank Sinatra-New York,New York”を聴いてみてね。もちLizaのも♪)
結論:何年たっても、やっぱりワタシはこの映画が大好きでした。
2時間40分、全く退屈しませんでした。
この世界観ならもっと長くでも観ていられる。
切なくても残念でも、自分の根底にある「好き」っていくつになっても変わらないでしょうか?
少なくとも、この映画に関しては今でも5本の指に入れる「好き」
それは確信。
こうして昔を振り返るの、面白い
It's up to you,New York-New York!
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