ある土曜日、その日は隣市の文化会館でフラの発表会があることを知ったので、1人で行ってみることにしたの。
「いろんなサークルが集まっての発表会かなー」と全席自由の1,000円を払って会場に入ったら、それが1つのハラウ(お教室)のホイケ(発表会)だってことがわかった。
ホイケはすでに始まっていて、ワタシは曲間の(マナーです^-^)わずかな瞬間を狙って5曲目ぐらいのタイミングで中に入りました。
「ちっさ…」
席は満席にはまだまだ余裕があり、せっかくならもっと近いところで観よう。
ワタシは5曲目と6曲目の曲間に通路を走り、前から3列目のど真ん中に移りました。
うん。いいね
大好きなフラと空調の効いたホール(笑)
こんな素敵な土曜日の午後はないわ。
ホイケは3部構成で、第1部は21曲。
色とりどりの衣装で楽しくどんどん進みます。
どうやら大所帯のハラウのようで(生徒数105人だって)、ひとたびお気に入りの人ができてもなかなか次に出てきません。
ワタシのハラウのような裏は工場並みの忙しさ…ってことにはならないんだろうなぁ。
第2部では古典フラが2曲あって、その後ウクレレパフォーマンスの生ステージがありました。
そこで出ていらしたのが『コロヘ今村』さんというウクレレの名手。
『コロヘ』というハワイアンニックネームを持っているだけあって(kolohe=いたずら者とか ならず者みたいな意味)、毎年ホノルルで開催されるウクレレフェスティバルに連続出場されている人らしいの。
このコロヘさんのウクレレがもう、素晴らしくてねー
全身を使って演奏されるジャジーやカントリーのウクレレの音に、ワタシ、ノリノリになってしまった
ウクレレ歴60年…とパンフレットに書いてあったので、仮に15歳からウクレレを始めたとして御年…などと計算していたら、なーんとウクレレを始めたのは26歳というからビックリ
すごい力強いのよー。
そのお歳に見えない。
ジェイクの必要ないわ(笑)
ワタシ、前から3列目で手拍子して大感激しちゃったの。
正直、ウクレレだけのパフォーマンスってワタシそんなに好きじゃない(と思う)んだけど、なんだか琴線にグーッと来ちゃったんだよね
そんなこともあるのねぇ。
良いものを見せてもらいました~
そして第3部。
この第3部には冒頭にメレフラ(「舞台でみんなで踊りましょう」的な)があることを、休憩中に知りまして。
曲目を見たら2曲とも踊れる曲でした。
その日、午前中に自宅で6曲22分のCDを何度も通し練習したことで、おそらく気持ちがだいぶフラになっていたのね。
勢いがついているとはこういうことかな。
近々お客様の前で踊る自分。
なんだかその前に久しぶりにライトを浴びたくなっちゃったなー。
そしてコロヘさんの素敵なウクレレでさらに気持ちが盛り上がってて…。
「よしっ!メレフラになったら舞台に出ーようっと」と心を決めました。
でも、1人で来ているからこのバッグはどうしよう?
お財布と携帯は?
どこに置く?
周囲を見回したら、一つ空席の隣でニコニコと舞台を見ている母娘連れ。
この方なら悪いことはすまい。
よし、このお母さんに見ていてもらえばいいや。
そして第3部のメレフラの呼びかけが始まり、真っ先に出る勇気はないけれど誰か出たらワタシも出よう
そのうち、舞台シモテの方に数人の女性が出たのをきっかけに、お隣のお母さんにお声を掛けました。
「スミマセーン。ちょっと踊りに行きたいので、このバッグ見ておいていただけますかぁ?」
お母さん「アッいいですよ。ついでにうちの子も連れて行ってくださいませんか?」
へ?
この子も踊りたいのね。
推定3歳…?2歳半?
「お嬢さんフラ踊れるんですか?」と聞いたワタシにお母さん「いえー、でも何とかなるでしょ?」
よし、おばちゃんと一緒に舞台に行こうか。
ワタシはサンダルを客席に脱いで、と手とつなぎ、サイドの階段を上がりました。
その時点の配置図はこんな感じ
ワタシのカミテには「やだわぁむりやり出されちゃってぇ」と言っているおばさま。
舞台の中心には小2ぐらいの女の子を筆頭に、おチビちゃんが6人出ています。
「〇ちゃん!お靴脱ぎなさい!」
舞台の下から我が子に声を掛けているのはさっきのお母さん。
おそうだね、裸足になろうか?
ワタシはさっきののスニーカーを脱がせ、ソックスを脱がせ、その靴を目の前のお母さんに渡します。
となりのピヨピヨちゃんもワタシに寄ってきて足を差し出すので、ワタシは自分で脱げない(とおぼしき)おチビちゃんの靴を順に脱がせてお母さんたちに渡します。
ワタシは6人の中の一番大きい2年生ぐらいの女の子に「フラ踊れるの?」と聞きました。
「ううん…」首をブンブンと振る女の子。
え…
踊れないの?
ワタシ、舞台袖のハラウの方に「この子たち踊れないそうですけど、前に出ていただけないんですかぁ?」と聞きました。
でもハラウの方は「いいえ いえここはみなさんでどうぞ」みたいな
そうこうしているうちに生バンドの演奏が『Papalina Lahilahi』のイントロを奏で始めます。
ちょちょちょ…
ちょー
この子たちどうするの?
その時点の配置図
たちは、靴を脱がせてくれたワタシを母鳥とばかり自発的にワタシより後方に移動し、12個のつぶらな瞳でワタシを凝視します。
そりゃそうだ。
舞台でボーっと突っ立つために出てきたんじゃない。
アタチたちはおどりたいのよっ
えーっ
ストライプのTシャツにチノパンで全然さえない出で立ちのワタシ。
隅っこでひっそり悦に入って踊りたかったのに、ワタシ、やるしかないのぉ?
イントロに合わせてフラを踊り始めた…。
でもこの子たちが気になってたまらない。
しかたない…
ホントは気持ちよく踊りたかったけど、こんな目で「アタチ、どうちたらいいの?」と見つめられては…
「ハイ!横にかにさん歩き~」
「ここでおでこだよー、ほいっ、つま先指してぇ」
「お花を摘んでポッケにしまうよ~」
チラリと周囲を見れば、シモテのハラウの子たちは仲間で揃えて楽しく踊り、「イヤイヤ出てきたわ~」と言っていたカミテのおばさまも前を向いて気持ち良さそうに踊っています。(イヤイヤじゃないやん!)
ワタシは中腰になって一番向こうの子にも聞こえるようにキューを出し、全然楽しくなんかない(笑)
責・任・感!
一番向こうの子は身体をグンと左にひねり、ワタシの方をしっかり見ているの。
ごめんねぇ。
聞こえないよねぇ。
次の曲『Ka Uluwehi O Ke Kai』のチューニングをバンドさんがする間。
「今度の曲は海藻を採る曲だよ。お砂がアッチッチってやるから今練習してみようか」
はいっアッチッチ!
けれど、じゃー6人の真ん中に入るかっていうと、その勇気はないの(笑)
そもそも責任もないのよぉ
こうすべき?
10秒悩んだけど、やっぱり無理!
6人を引率してきた風にふるまうのはできないわっっ!
たちよ、ごめん!
勇気のないおばちゃんを許しておくれ。
そうして2曲目の海藻の曲も、12個の瞳に囚われながら消化不良なりに踊りました。
予定ではもっとスッキリ気持ちよく踊りたかったのに、ほとんど前かがみ、おまけにだいぶ間違ったりで適当になっちゃったなぁ。
さっきのと手をつなぎ舞台袖を降りた時、お礼を言ってくださるハラウの方に「出てきてくださればよかったのにぃ」とワタシは言いました。
まぁねー、よく考えたら、いろんなハラウのスタイルでご自由にどうぞの時に、主役ハラウの方が自分のスタイルを中央で踊るのも気が引けるでしょうし、おチビちゃんが出てきちゃうのも想定外だったのかも知れません。
けれど、ワタシのようなおせっかいがいなかったらたちはどうなったんだろう?
そう思うと、そこは次回の懸念材料ですわよハラウの皆さん!
スパリゾートハワイアンズだってきれいなお姉さんが中央にいて子供たちはあんなに楽しく踊るのです。
どうすべきなのかなー。
ま、そもそもホイケにメレフラコーナーが入ることが珍しいけどね(笑)
なかなかアットホームよね
おかげでかなーり消化不良だったけど、隣市の文化会館の板がとても柔らかくて気持ちよかったのも知れたし、下で我が子にカメラを向けていたそれぞれのお母さんにも「ありがとうございましたぁ」と言われたから、まーいいか。
このハラウに1人も知り合いのいないワタシは、緞帳が下りきらないうちに席を立ったので、ロビーでお祝い花のおすそ分けをいただけました。
だから、まーいーさ。
真っ赤なお花で心が癒されるしね
帰ってオットに話したら大笑いされてしまった、貴重な…へんてこな体験でした
「いろんなサークルが集まっての発表会かなー」と全席自由の1,000円を払って会場に入ったら、それが1つのハラウ(お教室)のホイケ(発表会)だってことがわかった。
ホイケはすでに始まっていて、ワタシは曲間の(マナーです^-^)わずかな瞬間を狙って5曲目ぐらいのタイミングで中に入りました。
「ちっさ…」
席は満席にはまだまだ余裕があり、せっかくならもっと近いところで観よう。
ワタシは5曲目と6曲目の曲間に通路を走り、前から3列目のど真ん中に移りました。
うん。いいね
大好きなフラと空調の効いたホール(笑)
こんな素敵な土曜日の午後はないわ。
ホイケは3部構成で、第1部は21曲。
色とりどりの衣装で楽しくどんどん進みます。
どうやら大所帯のハラウのようで(生徒数105人だって)、ひとたびお気に入りの人ができてもなかなか次に出てきません。
ワタシのハラウのような裏は工場並みの忙しさ…ってことにはならないんだろうなぁ。
第2部では古典フラが2曲あって、その後ウクレレパフォーマンスの生ステージがありました。
そこで出ていらしたのが『コロヘ今村』さんというウクレレの名手。
『コロヘ』というハワイアンニックネームを持っているだけあって(kolohe=いたずら者とか ならず者みたいな意味)、毎年ホノルルで開催されるウクレレフェスティバルに連続出場されている人らしいの。
このコロヘさんのウクレレがもう、素晴らしくてねー
全身を使って演奏されるジャジーやカントリーのウクレレの音に、ワタシ、ノリノリになってしまった
ウクレレ歴60年…とパンフレットに書いてあったので、仮に15歳からウクレレを始めたとして御年…などと計算していたら、なーんとウクレレを始めたのは26歳というからビックリ
すごい力強いのよー。
そのお歳に見えない。
ジェイクの必要ないわ(笑)
ワタシ、前から3列目で手拍子して大感激しちゃったの。
正直、ウクレレだけのパフォーマンスってワタシそんなに好きじゃない(と思う)んだけど、なんだか琴線にグーッと来ちゃったんだよね
そんなこともあるのねぇ。
良いものを見せてもらいました~
そして第3部。
この第3部には冒頭にメレフラ(「舞台でみんなで踊りましょう」的な)があることを、休憩中に知りまして。
曲目を見たら2曲とも踊れる曲でした。
その日、午前中に自宅で6曲22分のCDを何度も通し練習したことで、おそらく気持ちがだいぶフラになっていたのね。
勢いがついているとはこういうことかな。
近々お客様の前で踊る自分。
なんだかその前に久しぶりにライトを浴びたくなっちゃったなー。
そしてコロヘさんの素敵なウクレレでさらに気持ちが盛り上がってて…。
「よしっ!メレフラになったら舞台に出ーようっと」と心を決めました。
でも、1人で来ているからこのバッグはどうしよう?
お財布と携帯は?
どこに置く?
周囲を見回したら、一つ空席の隣でニコニコと舞台を見ている母娘連れ。
この方なら悪いことはすまい。
よし、このお母さんに見ていてもらえばいいや。
そして第3部のメレフラの呼びかけが始まり、真っ先に出る勇気はないけれど誰か出たらワタシも出よう
そのうち、舞台シモテの方に数人の女性が出たのをきっかけに、お隣のお母さんにお声を掛けました。
「スミマセーン。ちょっと踊りに行きたいので、このバッグ見ておいていただけますかぁ?」
お母さん「アッいいですよ。ついでにうちの子も連れて行ってくださいませんか?」
へ?
この子も踊りたいのね。
推定3歳…?2歳半?
「お嬢さんフラ踊れるんですか?」と聞いたワタシにお母さん「いえー、でも何とかなるでしょ?」
よし、おばちゃんと一緒に舞台に行こうか。
ワタシはサンダルを客席に脱いで、と手とつなぎ、サイドの階段を上がりました。
その時点の配置図はこんな感じ
ワタシのカミテには「やだわぁむりやり出されちゃってぇ」と言っているおばさま。
舞台の中心には小2ぐらいの女の子を筆頭に、おチビちゃんが6人出ています。
「〇ちゃん!お靴脱ぎなさい!」
舞台の下から我が子に声を掛けているのはさっきのお母さん。
おそうだね、裸足になろうか?
ワタシはさっきののスニーカーを脱がせ、ソックスを脱がせ、その靴を目の前のお母さんに渡します。
となりのピヨピヨちゃんもワタシに寄ってきて足を差し出すので、ワタシは自分で脱げない(とおぼしき)おチビちゃんの靴を順に脱がせてお母さんたちに渡します。
ワタシは6人の中の一番大きい2年生ぐらいの女の子に「フラ踊れるの?」と聞きました。
「ううん…」首をブンブンと振る女の子。
え…
踊れないの?
ワタシ、舞台袖のハラウの方に「この子たち踊れないそうですけど、前に出ていただけないんですかぁ?」と聞きました。
でもハラウの方は「いいえ いえここはみなさんでどうぞ」みたいな
そうこうしているうちに生バンドの演奏が『Papalina Lahilahi』のイントロを奏で始めます。
ちょちょちょ…
ちょー
この子たちどうするの?
その時点の配置図
たちは、靴を脱がせてくれたワタシを母鳥とばかり自発的にワタシより後方に移動し、12個のつぶらな瞳でワタシを凝視します。
そりゃそうだ。
舞台でボーっと突っ立つために出てきたんじゃない。
アタチたちはおどりたいのよっ
えーっ
ストライプのTシャツにチノパンで全然さえない出で立ちのワタシ。
隅っこでひっそり悦に入って踊りたかったのに、ワタシ、やるしかないのぉ?
イントロに合わせてフラを踊り始めた…。
でもこの子たちが気になってたまらない。
しかたない…
ホントは気持ちよく踊りたかったけど、こんな目で「アタチ、どうちたらいいの?」と見つめられては…
「ハイ!横にかにさん歩き~」
「ここでおでこだよー、ほいっ、つま先指してぇ」
「お花を摘んでポッケにしまうよ~」
チラリと周囲を見れば、シモテのハラウの子たちは仲間で揃えて楽しく踊り、「イヤイヤ出てきたわ~」と言っていたカミテのおばさまも前を向いて気持ち良さそうに踊っています。(イヤイヤじゃないやん!)
ワタシは中腰になって一番向こうの子にも聞こえるようにキューを出し、全然楽しくなんかない(笑)
責・任・感!
一番向こうの子は身体をグンと左にひねり、ワタシの方をしっかり見ているの。
ごめんねぇ。
聞こえないよねぇ。
次の曲『Ka Uluwehi O Ke Kai』のチューニングをバンドさんがする間。
「今度の曲は海藻を採る曲だよ。お砂がアッチッチってやるから今練習してみようか」
はいっアッチッチ!
けれど、じゃー6人の真ん中に入るかっていうと、その勇気はないの(笑)
そもそも責任もないのよぉ
こうすべき?
10秒悩んだけど、やっぱり無理!
6人を引率してきた風にふるまうのはできないわっっ!
たちよ、ごめん!
勇気のないおばちゃんを許しておくれ。
そうして2曲目の海藻の曲も、12個の瞳に囚われながら消化不良なりに踊りました。
予定ではもっとスッキリ気持ちよく踊りたかったのに、ほとんど前かがみ、おまけにだいぶ間違ったりで適当になっちゃったなぁ。
さっきのと手をつなぎ舞台袖を降りた時、お礼を言ってくださるハラウの方に「出てきてくださればよかったのにぃ」とワタシは言いました。
まぁねー、よく考えたら、いろんなハラウのスタイルでご自由にどうぞの時に、主役ハラウの方が自分のスタイルを中央で踊るのも気が引けるでしょうし、おチビちゃんが出てきちゃうのも想定外だったのかも知れません。
けれど、ワタシのようなおせっかいがいなかったらたちはどうなったんだろう?
そう思うと、そこは次回の懸念材料ですわよハラウの皆さん!
スパリゾートハワイアンズだってきれいなお姉さんが中央にいて子供たちはあんなに楽しく踊るのです。
どうすべきなのかなー。
ま、そもそもホイケにメレフラコーナーが入ることが珍しいけどね(笑)
なかなかアットホームよね
おかげでかなーり消化不良だったけど、隣市の文化会館の板がとても柔らかくて気持ちよかったのも知れたし、下で我が子にカメラを向けていたそれぞれのお母さんにも「ありがとうございましたぁ」と言われたから、まーいいか。
このハラウに1人も知り合いのいないワタシは、緞帳が下りきらないうちに席を立ったので、ロビーでお祝い花のおすそ分けをいただけました。
だから、まーいーさ。
真っ赤なお花で心が癒されるしね
帰ってオットに話したら大笑いされてしまった、貴重な…へんてこな体験でした
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