上記の研究会に参加しました。
「地方創生から10年 若者に選ばれ続ける地域づくり〜高校再生を起点に若者還流を〜」と題して、一財)地域・教育魅力化プラットフォーム会長の水谷智之氏の講演を聞きました。
意思ある若者に選ばれ続ける地域でなくてはならない。海士町2300人、空港なし、コンビニなし、信号1基、「ないものはない」を合言葉に、隠岐島前高校の廃校問題から、「地域まるごとキャンパス」で、自分がやりたいことを地元に出て探していく教育をスタートさせたそうです。失敗の日を大事に。さらに、20代の若者1年インターンシップ「大人の島留学」も初めて、滞在人口300人うち1割残ることを進めているそうです。都市と地方の大交流プロジェクト他、複業協同組合、事例1)春は漁業、夏は、観光、秋は教育、冬は、医療。事例2)週3回IT仕事、週1日ワイン作り、週1日福祉。「半官半X」条例(ふるさと納税担当)堀江臨時職員から3年目、挑戦して達成感で自分が変われる。「若者を信じる、任せること。課題解決すること、からの達成感」を求めているということでした。
池本じろう君は、津和野高校を選び、ICU高校偏差値70を蹴り、畑、竹を切る(ローカルラボ)や、本を絡めたカフェなどを手がけたようです。そして、FSC慶應へ今後は、津和野イベント協力を続けていきたいということでした。高校時代は、属性の違う人との交流で、自分の存在意義を見出せ、「ちょうど良い距離感で若者のやりたいことを支援する。」ことが重要だということでした。
まとめとして、①「自分起点」自分で見つけて、自分で決めて踏み込んだ ②「手触り感」称賛、悔しさ届かなさ ③「失敗と場数」というキーワードを示されました。
第一分科会では、「議会が主体的に行う主権者教育の推進」と題して、パネルディスカッションが行われました。
山形県、茨城県議会の取り組みと、学生からの視点として2名の発表を聞きました。大学との提携で意見交換や広報誌の連携、政策条例制定に意見交換や議場見学受け入れなど、参考にできそうなことが多くありました。学生からも座学だけでないアクティブラーニングの体験、高校にも期日前投票所、「自分事」として考えられる主権者教育、家庭教育の充実としての親子連れ投票の推進など、様々な意見が出され、勉強になりました。SNS発信も進めていく必要性を感じました。
第二分科会では、「多様性のある地方議会の実現」と題してのパネルディスカッションがありました。
徳島県・埼玉県・岐阜県議会の取り組みをお聞きしました。徳島県初の女性議長を経験したことから、女性副議長などと「多様な人材が輝く議会のための懇談会」で、17の提言を取りまとめられ、冊子で配布されました。小学校から大学生まで主権者教育をされていることや超党派の女性議員ネットワークを形成され、講演会や議会改革の取り組みを共有されたということでした。また、産休・育休・介護休暇等の規制整備やハラスメント防止など、環境づくりをされている取り組みもありました。
地方議会の多様化ということで、議会出席方法、連絡手段、情報公開、投票方法、給与・福利厚生のあり方、最後に、ネット投票の導入についても提案がありました。
他県の取り組みも聞けるとても良い研修でした。